↑ 2015/11/26 撮影
2015/10/30 撮影
2017/10/26 撮影
2020/11/02 撮影
[ キク科キク属の多年草 ]
本州兵庫県以西~九州にかけ、
瀬戸内海・太平洋沿岸近くの日当りの良い山麓・崖などに自生します。
草丈は、60~90cm。
地下茎を伸ばし、 茎は斜上して基部は倒れ、
中部で普通3つに分枝し、上部で多数分枝します。
葉は柄をち、長さ3~5cmの広卵形で3~5片に中裂し、羽状に裂けます。
基部は心形または切形で、質はやや厚く、鋸歯があり、互生します。
表面はまばらに毛が生え緑色、裏面は毛が密生して灰白色をしています。
花期は、10月~11月。
散房状に径3~4.5cmの頭花(*)を付けます。
中心の部分に黄色の筒状花が集まり、まわりを白い舌状花(*)が囲み、
がくのように見える総苞(*)は、長さ約8mmの半球形です。
栽培菊の一部の原種といわれていますが、
栽培菊が野生化したものという説もあります。
名は、野路の菊の意味で、牧野富太郎が発見し命名しました。
雨上がりに野路菊に近づくと、
白い清楚な花を付けて、
清浄な香りを漂わせていました。
< 2015 年 >
2015/10/14 撮影 〃 〃
2015/10/15 撮影 〃 〃
2015/10/19 撮影 〃 〃
2015/10/22 撮影…下の方の花 〃 〃
2015/10/23 撮影
2015/10/25 撮影
2015/10/28 撮影
2015/10/30 撮影
〃
2015/11/01 撮影
〃
2015/11/03 撮影
〃
2015/11/05 撮影
2015/11/10 撮影
〃
2015/11/17 撮影
〃
2015/11/26 撮影
〃…3番目に咲いた花
〃…総苞
2015/11/28 撮影
〃
〃…総苞
〃…下の方
〃
2015/12/06 撮影
〃
2015/12/18 撮影
〃
〃
〃
2015/12/21 撮影
〃
2015/12/24 撮影 〃
2015/12/29 撮影 〃
2016/01/06 撮影
〃
2016/01/14 撮影
ー キク科の花での ー
(*) 頭花(とうか)とは、
多数の小さい花(小花(しょうか))が花床(かしょう)の上に集まって、
一つの花の形を作る花序です。
小花が集まって形成される全体を指して頭花、または頭状花・頭状花序と呼びます。
(*) 総苞(ほうそう)とは、
花序の基部について花を保護している多数の苞葉の集合体で、
つぼみの時には頭花全体を保護しています。
その苞葉の1枚1枚を総苞片と言います。
苞葉(ほうよう)とは、芽や花や花序の基部にあって、萼の外側にあるつぼみを包む
葉の変形した小さい形状のことで、苞(ほう)ともいいます。
一つの花を包んでいる場合を苞、幾つかの花を包んでいる場合を総苞と呼びます。
(*) 筒状花(とうじょうか)とは、
小花(しょうか)の花冠の下部が根元で融合し筒状(管状)になり、
先が5裂して星形になったものをいい、
管状花(かんじょうか)とも呼びます。
花弁の中心からは雌しべが抜き出て、その周辺には雄しべ五本が互いに
くっついて取り巻いています。
(*) 舌状花(ぜつじょうか)とは、
小花(しょうか)の花冠の下部が筒状で、
先が片方に大きく伸びて舌状の細長い形をした花弁を持ったものをいいます。
(*) 冠毛(かんもう)とは、
果実の上端にある毛状のもので、
筒状花と舌状花の花冠と子房の付け根にあり、
がくが変化したもので種子を散布すのに役立ちます。