ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

大原の里の小さな社・・・「江文神社御旅所」。花尻の森にある陶芸家・野田芳直さんの「芳直窯」へ

2012-06-26 | 歴史・史跡

ある日、ミモロは、京都北部の大原の里へと出かけました。
それは、以前から知っている陶芸家、野田芳直さんの個展に伺うため。



「うー確か、この辺りだったはず…」大原三千院へと続く国道沿いを進みながら、ミモロは、沿道で、看板を探します。

目印は、小さな神社です。


森の中にひっそりと佇むのは、「江文神社御旅所」の社です。

この付近は、「花尻の森」と言われ、深い森が山を覆っています。
また、福井へと続く道が通り、かつて多くの商人たちが、日本海側の鯖などの産物を都へと運んだ場所です。

この小さな社はある場所は、壇ノ浦で安徳天皇と共に入水し、のちに助けられ、大原、寂光院に隠棲した平清盛の娘で高倉天皇の中宮の建礼門院を、源頼朝が監視を命じた松田源太夫の屋敷跡と言われています。

きっとここで、建礼門院の元に訪れる人を、監視していたのでしょう。

大きな木の下に、寄り添うように建つ小さな社です。ミモロは、頭を下げてお参りを。


この「江文神社」が祀られた所以には、こんなお話が…。
『昔、ここの里にいた娘が、お殿様に見初められ、都へと。でも、しばらくして、お殿様の心代わりで、見捨てられ、再び、里へと戻されます。そのショックで、正気を失った娘は、近くの淵に身を投げ、大蛇となって、この道を通る殿様行列を襲ったそう。侍に退治された大蛇の首と尾を祀り、娘の霊を鎮めたのが、この神社とか…』

「可哀想な娘さんだよねー」と、ミモロはポツリ。

ミモロが見上げる大きな木には注連縄が。その木の周りには、椿が植わっています。

実は、ここは、大原の椿の名所でもあります。
冬、大きな椿の木は、赤い花をつけ、それが苔の上に散る景色は、それは美しいそう。
「一度、見てみたい」と、思うミモロです。

「あれ?陶芸家、野田芳直さんの個展ってどこでやってるんだろ?」
ミモロは、道がはっきりしない神社の境内を奥へと進むことに。


間もなく、ミモロの前には、一軒の家が姿を現しました。
「あ、あれだー」

家の軒下には、野田さんの作品が、いくつか並んでいます。

さぁ、中に入りましょ。


「こんにちはー」と声を掛けながら、中に入ると…
「あ、ミモロちゃん、久しぶり…よくいらっしゃいました」と、野田芳直さんが笑顔で迎えてくれました。


「今回は、どんな作品があるんですか?」とミモロ。

では、明日、ゆっくりその作品を見て行きましょう。

*「芳直窯」京都市左京区大原戸寺町2 電話075-744-2035


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コメント (2)
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