ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

大沢池で舟遊び。船から眺める大覚寺や池の周りの桜の美しさ。京都ってステキ!

2012-04-18 | 京都
京都の町中の桜は、すでに盛りを過ぎていますが、この春、ミモロは、京都に住んでから、初めての桜の見ごろの時期を迎え、たくさんの桜を見て回りました。そんな桜のリポートです。

4月の中旬。ミモロは、お友達と一緒に、大覚寺へと向かいました。

真言宗大覚寺派の総本山である「大覚寺」は、嵯峨天皇の離宮をその前身にする皇室と縁の深い格式ある寺院です。寺院の東側に広がる大沢池は、中国の洞庭湖を模して造られた池で、日本最古の池泉舟遊式庭園と言われています。平安時代、宮中の公家や公達が、満月を愛で、舟を浮かべ遊んだ池です。

大沢池は、周囲約1キロメーター。春ともなれば、艶やかな桜が、池を縁取り、華やぎもいっそう。桜の時期、大覚寺では、舟を仕立て、そこでお茶がいただける舟席が設けられます。



広々とした大沢池。水面を渡る春風も心地よく、まさにこの日は、絶好のお花見日和。
ミモロたち一行も、さっそく舟に乗ることに。まずは、大覚寺で、舟席のチケットを購入し、乗り場へと急ぎます。

「わーこのお舟に乗るんだねー」龍を象った姿の舟が、ゆっくりと船着き場へと入ってきます。
 ちなみに、この舟は「龍頭鷁首舟」(りゅうとうげきしゅせん)といい、舟頭の部分が、龍と鷁(鳳凰のような鳥)の形になっているものと、2隻あります。ミモロがのったのは、龍の方でした。

船頭さんが、舟を桟橋に横付けして、いよいよミモロも、舟に乗り込むことに。

舟には、1回に20人ほどが乗船できます。「岡崎の疎水で乗った『十石舟』は、外に向かって座ったけど、ここでは、内側に向いて正座するんだー」。舟には、一面に緋毛氈が敷かれ、赤い袴をつけた女性たちが、お客様を迎え、観光船とは違う、雅な雰囲気。
「さすが昔、宮中の貴族の人たちが遊んだ趣を漂わせているねぇー」とミモロもちょっとすまし顔に。

でも、じっとしていられないミモロは、舟の外の景色が気になるよう。「もうすぐ出発…」ワクワクするミモロです。
舟は、静かに岸を離れ、鏡のように周囲の景色を映す池をゆっくりと進んでゆきます。
「桜が、本当にキレイ…なんともいい景色…」と、目の前に現れる景色に見惚れます。
朱塗りの「心経宝塔」も、池越しに眺めると、近くで見るより、なんとも風情漂う姿です。


舟が動き出して、しばらくすると、赤い袴姿の方が、和菓子と抹茶を乗客の前に運びます。

「そうだ、これはお茶席だったんだー」そう普通の観光船とは違い、舟の中で、お抹茶と和菓子をいただきます。ミモロも、ペコリと頭を下げて、「頂戴致します」というと、和菓子をパクリ。次いで抹茶をグーっと飲み干しました。
桜を眺めながら、ゆったりと和菓子とお茶をいただく、趣向のはず…。でも、和菓子を前に、のんびりと桜を眺めるゆとりはミモロにはなかったよう。まずは食べることに専念したミモロでした。

「フー美味しかった!やっと落ち着いたーさぁ、桜を眺めよう…」


約20分ほどの舟遊び。気づくと、舟は、もう船着き場の近くに。
「あれ?もうお仕舞?もう一回お茶をお代わりしたいくらい…もっと乗っていたいなぁー」
そう思いながら、舟から降りるミモロです。


春の陽光が、温かに降り注ぐ中、乗船した、大沢池の舟席は、ステキな思い出になりました。


*「大覚寺」の詳しい情報は、ホームページから。

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