8月末、京都東山の「粟田神社」の境内に、ミモロは張り切って出かけました。
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「あ、もう始まってる~」境内の一角では、地元の人と学生さんが、熱心に作業の真っ最中。
この日の作業は、毎年10月の中旬に行われる「粟田神社」の大祭に登場する「大燈呂」の製作をするのです。
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この「粟田大燈呂」は、青森のねぶたのルーツともいわれ、すでに室町時代の記録にその様子を見ることができる歴史あるもの。
その当時から、人々が驚く大きな燈呂が作られ、町を巡行していたそう。一時、その歴史を途絶えるものの。平成20年に、氏子たちの願いから、京都芸術造形大学の学生と共にプロジェクトを立ち上げ、その復活を果たしました。以来、毎年、京都芸術造形大学の学生たちが、中心になって製作、地域の人たちへの指導と共に、祭りを盛り上げてくれています。
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祭りの半年前からその準備は始まり、どんな大燈呂を製作するか、たびたびミーティングが行われ、デザインや図面が出来上がってゆくのです。
粟田の人たちが担当するのは、干支のもの。「来年の干支はネズミだから、作るのは、白いネズミの親子だって~」
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ワイヤーを骨組みをつくり、そこに和紙を貼ってゆく、張り子です。
学生の指導のもと、ワイヤーを曲げ、糸にポイントを縛り、形を作ります。
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「これむずかしそう・・」とそばで見つめるミモロ。力がいる作業なので、ミモロは、無理。
次に組みあがったワイヤーのフレームに沿って、ボンドを付けて、和紙を貼ります。
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ミモロもさっそくお手伝い。すでに何回か経験済みのミモロ、要領は把握しています。
「もうそろそろくっついたかな?」紙がワイヤーに接着したら、余分な部分をカッターでカットします。
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愛らしい表情の白ネズミ。なんでも5匹の子ネズミが登場するそう。
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境内の片隅で別の作業する人が…「なにしてるの?」と近づくミモロ。
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祭りに参加する「大燈呂」のメンバーさんに配る木札の製作でした。
「これ首にかけて、祭りの時は、巡行するんだよ~」夜の町をみんなで大燈呂を引っ張って進みます。
白ネズミの製作は、2日間にわたり行われました。
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地域の人たちと学生たちが協力して行う作業。学生にとって、学生時代の思い出になるに違いありません。
「10月のお祭りの時は、見に来てね~」とミモロ。
まだ、暑い京都ですが、秋への準備が着々と進んでいます。
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