「なんかパワー感じるね~」と、展示会場に並んだシャツやワンピースを見たミモロ。
ここに並ぶのは、アフリカのベナン共和国に伝わる伝統のバティック(ろうけつ染め)の布を使った品々です。
京都の御所南のビル4階にある「ギャラリー八角」で9月12日まで開催されているファッションブランド「AFRICL」の展示会にやって来たミモロです。
「古いビルなんだ~」と4階まで階段で上がります。
「ここだ~」明るい光が注ぐギャラリーに到着。
そこには、鮮やかな色とダイナミックなデザインを纏った厚手のコットンのシャツやワンピース、スカートなどのファッションアイテムをはじめ、その布を使った雑貨などが並んでいます。
「いらっしゃいませ~」とミモロを迎えたのは、この製品を手掛けている「AFRICL」の沖田さん。
「あの~この生地すごくパワーを感じるんですけど、どういう布なんですか?」とミモロ。
沖田さんが着ているワンピースも、なんとも不思議な模様です。
「ここの布は、アフリカのベナン共和国で昔から伝わるバティック…ろうけつ染めのものなんです」と沖田さん。
「あの~ベナン共和国って?」と、アフリカの国に詳しくないミモロです。
ベナン共和国は、西アフリカに位置し、隣国は、東にナイジェリア、西にトーゴというギニア湾に接する縦長の国です。1960年にフランスから独立。公用語はフランス語です。かつて奴隷貿易の港としての歴史を持っています。
「あの~どうしてベナン共和国の布を扱っているんですか?」とミモロは、沖田さんを見て…
沖田さんは、阪大の法学部で学んでいた時に、国際協力に興味を抱きます。「時間が自由になる学生時代に、実際に外国で国際協力などに関して学びたい」と思ったそう。そこで、インターシップ制度がある国を調べ、アフリカが候補に。サッカーで知られるコンゴやガーナなどもあった中、ベナン共和国というあまり日本で情報がない国に、「知らないから行ってみよう」と。
「すごい大胆~!」とミモロはビックリ。
日本からは、フランスを経て入るのだそう。「今年の4月にも行きました」と。
ベナン共和国で暮らし始めた沖田さんは、そこの伝統工芸のバティックに出会います。
その独特な色彩とデザインに魅了された沖田さん。それを使った国際協力に乗り出します。
バティックを作る人と提携して新たな事業を開始。
「なんかすごいパワーですね~」とただただ沖田さんの行動力に驚くミモロ。
丈夫な厚手のコットン生地に、型などを使って、何度も染めたろうけつ染め。その技術は、日本のろうけつ染めとは幾分異なりますが、基本的な技術は同じよう。蝋を置く作業と染める作業を繰り返し、独特な色合いと模様を布に浮かび上がらせます。
「縫製は、日本でしています」と。
しっかりとした縫製と染めは、一生ものと言えるほど、長く使えるもの。
模様は、ベナンの伝統の文様のほか、沖田さんが伝えたイメージから新たに職人が作り上げたものなどが…。
「なんの模様?」とミモロ。自然をモチーフにした模様ですが、中にはよくわからないものもあるそう。
でも、どれも自然のパワーを感じさせるものばかり。
服だけでなく、巾着バッグなども。
東京をベースにしている沖田さん。今回は、京都の伝統工芸士さんなどとの出会いから、その世界を広げています。
ミモロをここに紹介してくれたのは、先日、工房にお邪魔した「京表具」の小野澤さん。
ベナン生まれの布を表具の技で、モダンな室内装飾に…
他にも、アクセサリーなども
金の箔押しと漆を使ったブックカバーなど
日本とベナンの伝統工芸の技のコラボが、新たな世界の扉を開いています。
どちらかというと華奢な体形の沖田さん…どこにそんなパワーがあるのかと驚くばかり。
「実際に、いろいろな場所に行ったり、そこの人たちに出会ったりしなければ、本当のことはわからない!」とキッパリ。
伝統工芸を通じ、いろいろな世界の人が繋がり、そこに関わる人たちが、笑顔になれるような国際協力を目指します。
「ミモロもバティックのお洋服欲しいなぁ~」
「AFRICL」の製品はオンラインショップでも購入可能です。ぜひホームページを見てください。
9月12日まで開催中の展示会にも足を運んでは?
会場:[ギャラリー八角」京都市中京区坂本町686-2マルタカビル4階 会期:9月12日まで 10:00~19:00(最終日~17:00)
*「AFRICL]の詳しい情報はホームページで
<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング
ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら
ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます