鹿ヶ谷の山懐にある「霊鑑寺」は、普段は、門を閉ざした尼門跡寺院。
春、秋の10日間しか公開に、ミモロは、さっそく出かけました。
階段を上り、境内へ。
ミモロを待っていたのは、まず美しい梅の花。
でも、このお寺で有名なのは、椿です。
そもそも「霊鑑寺」は、承応3年(1654)に後水尾天皇の皇女 多利宮(たりのみや)を開山として創建されました。17世紀末に現在の場所に移ってから、明治維新まで、代々の皇女が入山され、別名「鹿ヶ谷比丘尼御所」とか「谷の御所」と呼ばれた格式高いお寺です。
椿は、すでに「古事記」にも記載があり、古くから神聖で、常に緑の葉を付けることから、繁栄を象徴する植物として尊まれていたそう。
この庭に椿が多いのは、後水尾天皇が椿を好まれたためだそう。
「わー大きな椿のお花ー」と、大きく花を広げた艶やかな椿。ミモロの顔と比べ、その大きさがわかります。
石組みなど、土地の変化に富んだお庭には、椿の大木が茂ります。
皇女たちが、つとめた尼門跡だけあり、艶やかな椿が似合う、柔らかな印象のお庭です。
椿が彩る山をめぐるミモロ。ここには約30種類の椿があり、原木も多いのが特徴。ここだけにしかない門外不出の原木もあるそうです。
なかでも、花の中まで赤い「日光椿」は、天然記念物。
非常に濃い赤が印象的な椿です。
また、同じような姿で、中が白い「月光椿」も美しいもの。
「なんかいい感じのお寺だねぇー」とミモロ。
また、本堂で鑑賞できる、歴代の皇女たちが所蔵するお人形や生活用品。そのいずれもが見事です。
「椿の花って素敵だねぇ」と、改めて椿の美しさに感動するミモロでした。
*「霊鑑寺」京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町 春の特別公開は、4月8日まで。10:00~16:00 拝観料:700円
期間中は、歴史に詳しいボランティアの方による説明も受けられます。
今ならまだ間に合う…ぜひ京都においでの方は、拝観へ。
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