ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

春の文化財特別公開、椿が見事な尼門跡寺院「霊鑑寺」へ。4月8日まで公開中

2012-04-04 | 歴史・史跡

鹿ヶ谷の山懐にある「霊鑑寺」は、普段は、門を閉ざした尼門跡寺院。
春、秋の10日間しか公開に、ミモロは、さっそく出かけました。

階段を上り、境内へ。

ミモロを待っていたのは、まず美しい梅の花。

でも、このお寺で有名なのは、椿です。


そもそも「霊鑑寺」は、承応3年(1654)に後水尾天皇の皇女 多利宮(たりのみや)を開山として創建されました。17世紀末に現在の場所に移ってから、明治維新まで、代々の皇女が入山され、別名「鹿ヶ谷比丘尼御所」とか「谷の御所」と呼ばれた格式高いお寺です。

椿は、すでに「古事記」にも記載があり、古くから神聖で、常に緑の葉を付けることから、繁栄を象徴する植物として尊まれていたそう。

この庭に椿が多いのは、後水尾天皇が椿を好まれたためだそう。


「わー大きな椿のお花ー」と、大きく花を広げた艶やかな椿。ミモロの顔と比べ、その大きさがわかります。


石組みなど、土地の変化に富んだお庭には、椿の大木が茂ります。
皇女たちが、つとめた尼門跡だけあり、艶やかな椿が似合う、柔らかな印象のお庭です。


椿が彩る山をめぐるミモロ。ここには約30種類の椿があり、原木も多いのが特徴。ここだけにしかない門外不出の原木もあるそうです。



なかでも、花の中まで赤い「日光椿」は、天然記念物。
非常に濃い赤が印象的な椿です。
また、同じような姿で、中が白い「月光椿」も美しいもの。


「なんかいい感じのお寺だねぇー」とミモロ。

また、本堂で鑑賞できる、歴代の皇女たちが所蔵するお人形や生活用品。そのいずれもが見事です。

「椿の花って素敵だねぇ」と、改めて椿の美しさに感動するミモロでした。



*「霊鑑寺」京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町 春の特別公開は、4月8日まで。10:00~16:00 拝観料:700円

期間中は、歴史に詳しいボランティアの方による説明も受けられます。


今ならまだ間に合う…ぜひ京都においでの方は、拝観へ。


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