「もう梅の花咲き始めたね~」と、厳しい寒さが続く京都ですが、春の兆しが…
1月21日の日曜日「京都御苑」では、「冬の自然教室」が開催されました。
これは、「京都御苑」を管理する環境省と京都御苑管理事務所が主催する市民参加のイベントです。
事前に申し込みをした参加者は、朝9時に下立売御門に集合。
参加者50名を2つのグループに分かれ、それぞれ京都自然観察学習会メンバーの講師の方々の案内で、御苑内を巡ります。
たまたま募集を見つけたミモロは、さっそく申し込み、先着順の50名に入ることができました。参加費は100円です。
ミモロは、A班。この日、野鳥と昆虫は、河合先生、植物は上村先生がご担当くださいました。
「京都御苑」は、明治まで約140軒の公家屋敷が建ち並んだ町のような構造。明治天皇が東京に住まいを移されて、それに随行した公家たちも多く、御所の周囲は、住む人のない家などで荒廃してしまいます。それを憂いた明治天皇の勅命により、御所の保存とその周辺の維持されることに。荒れ放題の公家屋敷は取り壊され、その敷地にさまざまな樹木が植えられます。
昭和24年に「京都御苑」は、国民公園となり、現在、環境省が管理しています。
ちなみに、「京都御所」「京都仙洞御所」「京都迎賓館」は、宮内庁に属します。
宮内庁が管理する場所を覗いた「京都御苑」の面積は、約65ヘクタール。甲子園球場の約16個分に相当する広大な敷地を有します。
配布された資料によると、広い敷地の中には、確認されているだけで、植物は703種、きのこは423種、野鳥は123種、蝶やトンボ、セミを合わせると100種類を超え、その自然の豊かさがわかります。
「ここにいろんな動植物の暮らしがあるんだね~どんな子たちに出会えるのかな?」とミモロはワクワク。
尚、さまざまな動植物が見られる「京都御苑」では、それらの採集は禁止です。
さぁ、観察会の始まりです。
まずは、苑内の植物を観察…冬の今も緑の葉を茂らせているのは、樫の木、苑内で多い木のひとつです。
「葉っぱの表側は、ツヤツヤしていますが、裏側は、違いますね~」と植物を担当なさる上村先生。
「ホント、裏と表と違うんだ~あんまりよく見てなかった…」とミモロ。
また、多い樹木には、松があります。
「御苑で多いのは、アカマツです。葉が柔らかいんですよ~」と上村先生。
ツンツン…ミモロも松の葉を触ります。
「あの~アカマツってことは、松茸生えるんですか?」と質問するミモロ。
「う~今まで、松茸は、見たことがありませんね~」と、御苑管理事務所の方。
「そうなんだ~松茸狩りできないんだ~ガッガリ…あ!御苑で植物採取しちゃいけないから、あっても採っちゃダメだよね」と、そう、どんなキノコが生えていても、採取はできません。
次に見たのは、ロウバイです。すでに花を咲かせています。
「ロウバイは、冬の早い時期に花を咲かせます。いい香りがする花ですが、この時期、昆虫はいないので、受粉することができません。もともと、中国の花で、中国では、虫が受粉して木を増やしていきますが、日本では、増やすことができず、その木だけで成長するんです」と。
「梅は、梅の実付けて、それで増えていくよね~へぇ~増やす気ないんだ~」
いろいろな姿で、その土地に適応してゆく逞しい植物なのです。
ミモロたちが、植物の観察をしていると、「カ~」と声が…
枝にカラスが止まって、ミモロ達を見ています。
「京都には、ハシボソガラスとハシブトガラスの両方がいます」と、鳥類を担当なさる河合先生。
わかりやすいイラストで、説明してくださいました。
「え~2種類いるって、意識したことなかった~」とミモロ。
町中で、よくゴミを荒らすのが、ハシブトガラスで、高いところから狙いを付けて急降下し、ピョンピョンと跳ねるように歩くそう。一方、ハシボソガラスは、畑や草原で、足を左右動かして歩き、地面の虫などを見つけてたべるのだそう。
顔つきも、鳴き声も違うそう。「今度、もっとよく注意して、鳴き声聞こう~」とミモロ。
都会には、ハシブトガラスが多いのですが、京都は自然が豊かなこともあり、両方生息しているとのこと。
頂いた資料を見て、「へぇ、御苑にこんなにいろんな鳥がいるんだ~」と改めて驚くミモロでした。
さぁ、次は何を観察するのかな?
*「京都御苑自然教室」は、初心者向けの自然観察会として、年4回開催。開催日などは、「京都御苑」のホームページやポスター、ニュースなどで随時告知され、参加者の募集が行われます。
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