北野天満宮のそばにある「高津古文化会館」は、時代劇などに衣装、道具などを担当する「高津商会」の美術館です。10月18日まで、秋の特別展「纏う美・甲冑ー武士の心意気」が開催されています。
さまざまな歴史的品々を収蔵している「高津古文化会館」ですが、特に、甲冑の見事さが光ります。
「時代劇での合戦シーンなんかの衣装も、みんな用意するんだって~」と、時代劇大好きなミモロは、目を輝かせます。
10月4日には、ここで「甲冑着用体験」というイベントが行われました。先着30名に、時代劇などで使われる甲冑を専門の着付け師さんが、着せてくれるのです。
「ミモロもやりた~い」と、さっそく申込みました。
そこに用意されていたのでは、伊達正宗や真田幸村などの武将の甲冑です。
「わ~胴巻なんかも用意されてる~」と、珍しそうに見て回るミモロです。
「ミモロが着られるのあるかなぁ~」と心配。結局、すべて大きすぎるので、ミモロの場合は、こんな感じになりました。
でも、なんか似合う…「そう?」と、気分は、武将…。
ミモロでは、その様子がうまくお伝えできないので、他の方の様子を撮影させてもらいました。
ミモロは、そばでその様子を見つめます。
「男の方は、伊達正宗にしましょう…」ということで、さっそく着付けが始まりました。
まずは、足の部分から…臑当(すねあて)を着用。そして、肩や腕を保護する籠手(こて)などを次々に…。
胴の部分を着用すると、ずいぶん、武将らしくなってきました。
そして、兜をかぶります。
「伊達正宗ですから、眼帯をしましょう…」と…。
「はい、できました~」さすがプロの着付け師さん。ここまで5分足らずで完成。
時代劇など、多くの出演者がある場合、着付け師さんの技が際立ちます。
「では、記念撮影してください…」と。なかなか立派な武将に…。
伊達正宗の甲冑は、「黒漆五枚胴具足」というもので、本物は、鉄製に黒漆をかけたもの。胴の部分が、5枚に分割されています。兜には、細い月型の前立て。実際のものは、これよりかなり大きなものです。
実は、私も、着用させていただきました。
「女性は、赤いのにしましょう…これは、真田幸村の甲冑です」と、あっという間に着つけてくださいました。
「キャ~なんか桃太郎の鬼退治みたい~」と、そばでミモロが笑います。う~確かに…。
真田幸村の甲冑は、「鹿角脇立兜黒糸威赤塗二枚胴具足」というもので、こちらも胴は鉄製です。兜に鹿の角が立っているが目立ちます。
女性の武将って、いるんですか…と聞くと…
「真田幸村は、来年のNHK大河ドラマで、2017年は、女性の武将の井伊直虎ですよ」と高津商会の方。
井伊直虎は、戦国時代の遠江の井伊家の城主。男の名前で家督を継ぎ、おんな城主になった勇ましい女性です。
主演の柴咲コウさんも、甲冑姿で登場することでしょう。
さて、来年の話題になる真田幸村の甲冑は、時代劇用ですから、刀で切りつけられることも、銃弾や弓矢に狙われることもないので、防御という部分はありません。なので、かなり軽い素材と言われましたが、でも、それなりの重さがあり、これで馬に乗るのは、なかなか大変そう。
時代祭の武将行列の方たちの御苦労が推察できます。
武将の甲冑は、馬に乗るためのもので、足軽のように走り回るものではありません。馬に乗るために、足の部分の防御もされているので、歩くのには不向きです。
甲冑着用体験で、一番感激したのは、着付けをしてくださる方々の手際のよさ…。
さすがベテランの方たちです。
「高津商会で、申し込めば、いつでも武将の装束を着用できる『武将になろう』という企画をやってますから、ぜひまたいらしてください…」と。
「え~い」ミモロは、やっぱり時代劇が大好き。甲冑は、着られなかったけれど、武将になった気分を味わいました。
*「武将になろう」は、武将鎧の着用、9000円。高津商会のスタジオや、別途料金で東映撮影所スタジオでの写真撮影ができるプランが用意されています。子供の鎧もあります。ちなみに一番高額の鎧は、武田信玄で13000円です。
詳しくは、「高津商会」の武将体験公式サイトで…
*「高津古文化会館」の詳しい情報は、ホームぺージで
10月10日(日曜日)14時~には、甲冑のことがよくわかるようになるギャラリートークが開催されます。申込み不要。当日会場へ。入館料500円です。
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ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより
武将の美意識の高さを感じます。
甲冑着用、ぜひ体験してくださいませ。
楽しいですよ~