まもなく「粟田神社」のお祭りが始まる京都東山エリア。「平安神宮」に通じる神宮道と三条通が交差するそばにあるのが糀(こうじ)を使った食材や発酵食品が豊富な「大阪屋」です。
「あ、ミモロ…違った『もろみ』だ~」と、店先の看板を見ては、自分の名前かと思ったミモロです。
そもそも「大阪屋」は、その名の通り、大阪に店を構え、寛永年間に、舞鶴へと移転。文化元年(1804)に、麹製造販売の部分を分家し、それが現在の「大阪屋こうじ店」となります。本店は、舞鶴に…京都の三条神宮道に店ができたのは、3年ほど前から。
店内には、「京あわせ」「京白みそ」「麦田舎みそ」など、さまざまお味噌が並んでいます。
ここは、国産米、国産大豆、天日塩、天然水など厳選した素材を、300年の秘伝の製法と新しい技術を使い、本醸造でじっくり仕込んだお味噌が、評判のお店。生こうじによる独特の風味豊かなお味にリピーターも多数。
「すべて添加物無しの自然食品です。本物のお味噌の味を楽しんでください」とお店の方。
お店の一角には、手づくり味噌を作る人のために、必要な材料や道具が揃っています。
ここでは、「手づくりお味噌教室」もやっていて、本物の味噌作りの楽しさ、そして美味しさを経験できます。
「国産米の生こうじと国産大豆を使って、甘味噌(塩分5%)か中味噌(塩分10%)を2キロ作れるんだって…」と、興味津々なミモロ。
「これでゆでた大豆を細かくするんだよね~」。
10月は、23日、30日、31日、11月は、3日、13日、23日、30日、12月は、3日の朝9時~11時にお教室は開かれます。
参加費は、材料費と容器代込で、3500円。定員は5名。3日前までの予約が必要です。お問い合わせ、申し込みはお電話かファックスで…
さて、お店の奥には、食事ができるスペースがあります。「お昼いただこう…」とミモロは、靴を脱いで、お座敷に上がります。
「何にしようかな?」
お昼の人気は、「味噌汁定食」993円。ほかに、「京白味噌雑煮」も1年中食べられます。こちらには、丸もちが2個、米糀のスッキリとした甘さの京都らしいお雑煮です。
でも、ミモロは、鰆の西京漬けが食べられる定食に。
「わ~大きなお味噌汁~」定食には、舞鶴産サワラの西京漬け、そして魚沼産無農薬コシヒカリのご飯、そして大きな汁椀など。
「わ~このお味噌汁美味しい~」。昆布とにぼしの出汁に京あわせ味噌を使った味噌汁には、かぼちゃ、シメジ、わかめ、そして栗なども入っていました。
「具だくさんのお味噌汁…白いご飯が進んじゃう…」と。もちろん西京漬けの鰆も、香ばしく、さらにいっそうご飯が進みます。
「なんか体にすごくいいもの食べてる感じ…」と、この定食を食べに、毎週通う常連さんも多いそう。
ここには、甘酒を使ったデザートなども、食事だけでなく、ちょっとひと休みに訪れる人も多いのです。
「美味しかった~」と、ポンポコリンに膨れたお腹をさすりながら、やっと落ち着いたのか、お庭を鑑賞する余裕も生まれました。
「ここにいると、のんびりするね~」とミモロ。お願い、そこで寝ないでね~・・・。
*「大阪屋 三条神宮道店」京都市東山区三条神宮道西入ル、西町147-1 075-754-0250 11:00~18:00 水曜休み
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