ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「東大寺 二月堂」の「お水取り」。コロナ感染の終息を願う多くの人々が集う夜

2020-03-15 | 奈良、近畿

3月12日、ミモロは、「一度はお詣りしたい~」と思っていた「東大寺 二月堂」の「お水取り」にお友達と出かけました。
夜の「お松明」を拝見するために、夕方に「サンルートホテル奈良」にチェックインしたミモロ。

「今年は、コロナの影響で、まだ空室もありますから、ゆったりとお過ごしいただけますよ~でも、朝食のビュッフェはやっておりません」とフロントの方。ミモロは、2か前に予約して、例年よりはかなり割安で宿泊できました。
ホテルのロビーには、ビデオや資料など法会に関するさまざまな情報が用意されています。
 

さて、「お水取り」と呼ばれる「東大寺二月堂修二会」は、天平勝宝4年(752)に大仏建立の年に、実忠和尚(じっしゅうかしょう)によって始められ、今日に至るまで、一度も途絶えりことなく執り行われている法会です。

そもそも、この法会は、天災や疫病が起こらないように、人々が犯した罪を練行衆というお坊さんたちが代表して、ご本尊の秘仏「十一面観音菩薩」に懺悔し、禍を取り除いてもらおうとするもの。地球上のすべての生き物の幸せを願います。
まさに昨年の多くの自然災害をはじめ、今年のコロナの世界的感染という災いをおさめていただくように、今年も多くの人が祈願に訪れました。

実は「東大寺二月堂修二会」は、2月末から3月14日まで行われる長い期間の法会で、その間に、さまざまな法会が昼から夜まで行われ、「お松明」も、3月1日から14日まで毎夜、10本上がります。
12日がその中で最も参拝者が多いのは、松明が11本になり、また籠松明という大きなものが上がるとともに、「お水取り」という秘法の法会が行われるからです。

夕方17時半、ミモロはお友達といっしょに、「東大寺二月堂」を目指し、ホテルを出発。人影の少ない奈良公園を進みます。
 
「ダメ~遊べないの~急いでるんだから~」と、エサをねだりに来た鹿に言うと、ミモロは、広い東大寺の境内を急ぎます。

「お松明」が始まるのは、19時半から。さすがに例年よりは、参拝者は半分近くと言われますが、それでも18時頃に「二月堂」に到着しないと、「お松明」の拝観場所に入れなくなります。


「よかった~まだ、列に並べるみたい…」とミモロ。しかし、すでにそこには100人以上の参拝者。ここでミモロたちは、1時間半待つことに。

お松明拝観列がいっぱいになると、それ以降は、二月堂周辺では見られず、少し離れた「第二拝観所」からの拝観に。そこが満員になると、もう拝観する場所はありません。

集まった人は、マスク姿(ミモロも撮影後は着用)です。屋外ですから、換気は大丈夫。

「もうすぐかな~」やっと夜の闇が訪れ、周囲に灯りが・・・


19時半。いよいよ「お松明」のはじまりです。周囲の灯りは消され、真っ暗の境内に松明が姿を見せました。

「わ~すごい~」と思わず声を上げるミモロ。大きな炎が、お堂の軒先に…「キャ~国宝が火事になっちゃう~」と心配するミモロ。
実は、「二月堂」は、寛文7年(1667)の「お水取り」の最中に火事になって、焼失。2年後に再建されたのが、現在の建物だそう。
国宝の建物で、これほど火を建物のそばで使うのは、今や貴重。もちろん放火対策も十分施されていると思われます。


この日は、参拝者が多いため、二月堂のそばの芝生で拝観することはできず、そばまで歩きながら拝観します。
「立ち止まらないでください~」との警備の声に促され、ミモロたちは、二月堂脇の石段を上ります。
 

「もうおしまい?」と、ミモロ。そう、後戻りはできません。

「う~お松明を見るなら、12日じゃなくて、ほかの日の方が、二月堂のすぐ下で見られるし、10本の松明が20分間に次々に登場するから、いいかも」と昨日訪れたお友達。「そうなんだ~昨日くればよかったかなぁ~」と思うミモロでした。
でも、この法会の名称にもなっている「お水取り」が行われるのは、12日だけ。やはりそれを拝見しなくては~

しかし「お水取り」が行われるのは、深夜、正確には、13日の1時55分です。
「ミモロちゃん、一度ホテルに戻って、お食事してからまた来ましょうね~」とお友達。
そこで、ミモロたちは、夜の道を徒歩20分ほど歩いて、ホテルへと戻りました。

「夜中まで起きていられるかな~」と、ちょっと心配になるミモロなのでした。


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1 コメント

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Unknown (omachi)
2020-03-15 19:52:25
あなたの知らない日本史をどうぞ。
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。

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