乗り物大好きなミモロ…「あそこの舟も乗りた~い!」と、やってきたのは、伏見です。
月桂冠大倉記念館のそばに、目指す十石舟乗り場があります。4月から11月末まで運行される十石舟は、水路の町をめぐる、伏見の観光のポイントでもあります。「あのお舟に乗るんだもんねぇー」と、ミモロは、いそいそと舟乗り場へ。
「一枚お願いしまーす」乗船券販売所へ。「本日の運行分は、全部満席で、乗船できません。電話で予約してください」と係の方。「ガ~ン、乗れないんだー」桜の時期、十石舟は大人気。予約はすでにいっぱいに…。
「う~ん、あのーキャンセル待ちないですか?」と諦めきれないミモロ。「ありませんねぇー」と係の方。ミモロの後に来た人たちも、みんな乗れずに、引き返しています。すでに次ぎの舟は、出発を目前に…「乗りたいなあー」と、ミモロは岸で羨ましそうに見つめます。と、その時、「あと何人来るの?」とややイライラした船頭さんの声。予約した人が、まだひとり来ていないのです。「もう出航の時間だから、その子乗せれば…」と、じっと舟を見つめるミモロを見て…。「え?乗れるのーワーイ」思わぬ展開に大感激のミモロ。さっそく乗船券を買って、舟の一番後ろの席に座ります。
「わーうれしいなぁ~」ミモロをのせた十石舟が、ゆっくり動き出しました。なんてラッキーなミモロ。
十石舟は、宇治川の派流を通り、三栖閘門資料館まえまでを往復するコースです。
そもそも十石舟や、大きな三十石舟は、江戸時代に伏見から大阪へ人や貨物を運搬するために運航されたもの。陸運の発達で、そのつとめを終えた明治末期以降、その姿を見ることができなくなりましたが、1988年、京都市および伏見の蔵元などが、観光船として復活させたそう。
「あ、坂本龍馬とお龍さんの像…」伏見と縁の深い坂本龍馬は、ここから日本初の新婚旅行に出発したと…。
「のどかだね~」岸の桜や野の花を眺めながらの舟の旅。春の陽射しがポカポカとミモロの体を包みます。
舟は、折り返し地点の三栖閘門に到着。ここで帰りの舟に乗るまでの間、資料館で伏見の歴史などを学びます。
「へー伏見の舟ってこうやって川に出たんだー」
高低差がある水路は、関を閉めて、水量を調整するようになっています。
舟の出航時間まで、ミモロは、土手で遊びます。「あ、たんぽぽ…」
「まもなく舟が出ますよー、乗船する人は、集まって下さーい」との声。
「あ、行かなくちゃ…」慌てて乗り込むミモロ
帰りの舟からも土手の桜などを楽しみます。
次々に現れる伏見の風情ある町並み…
さぁそろそろ元の乗船場に到着です。所要時間約55分。
「気持ちよかったね~」とミモロ。琵琶湖疏水の十石舟とは、また異なった風情が…。
「次は、ゆっくり伏見の町歩きしようね~」日本酒の蔵元が集まる町…その魅力を知りたいミモロです。
*「伏見十石舟」の詳しい情報は、ホームページから、どうぞ…
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