今年も、いよいよ節分となりました。「この日って、本当に1年で一番くらい忙しいんだよね～」というミモロ。
それは。2日、3日に京都市内各所で、節分会が同じような時刻に開催されるため、毎年、訪れる予定をしっかり立てる必要があるのです。
特に、3日は、豆まきが行われるため、ミモロは、「今年はどこにしようか～」と新聞などに載る節分の予定とにらめっこしています。
お友達の希望で、今年の節分詣では、「伏見稲荷大社」からスタートです。
ミモロは、節分の時にかぶる鬼のお面で出かけます。「ミモロちゃん、お豆ぶつけられちゃうわよ～大丈夫？」と心配するお友達。
「うん、大丈夫、まだ昼間だから…」と、毎年、鬼のお面が気に入っているミモロなのです。
さずが、参拝者の多い「伏見稲荷大社」。舞殿などにお供えされる品々も豪勢です。
「すごい野菜の宝船・・・」商売繁盛のご利益から、多くの商売人の崇敬を集める神社。本当に、お供えものがすごいのです。
「伏見稲荷大社」では、この日は、初午祭という平安時代に、人々が2月の最初の午の日に、おしゃれをして参拝したのだそう。2月2日は、節分と同時に初午に。参拝すると「しるしの杉」をいただくのが習いだそう。
「参拝する人さすがに多いね～」と驚くミモロです。
さて次は、一度、「河原町」に戻り、そこから市バスで、「壬生寺」を目指します。
「ミモロちゃん、速く～」「え～待って～」こちらも、参道には参拝者がいっぱいで、なかなか前に進めません。
昨年もお願いした「炮烙」にも、近づけないほどの混雑です。「壬生寺」では、節分の2日3日に、壬生狂言の「節分」が無料で拝見できます。そこにもすでに大勢の人、ミモロたちは40分間、待って、やっと狂言を鑑賞することができました。
題目「節分」のストーリーは、かなり簡単に言うと以下の通り・・・
「節分の日に、厄払いをしてもらった女性のもとに、鬼がやってきます。それにビックリした女性。それで鬼はイケメンの男性に化けて、再びアプローチ。女性を喜ばせるために、素敵な着物や帯などを打ち出の小槌から出してプレゼントします。女性はそれに感激、酒宴を設け、もてなすと女性は、酔いつぶれた鬼から打ち出の小槌を奪うと、なんと着物などみぐるみ剥いでしまいます。イケメンだと思っていたのは、実は鬼。それにビックリした女性の声で目覚めた鬼。すでにイケメンから鬼の姿に。何もかも奪われた鬼は、女性に反撃しようとしますが、豆をぶつけられてしまいます。鬼が撃退され、めでたしめでたし・・・」というお話。
40分ほどの狂言を真剣に観賞したミモロ。「う～なんか鬼さんかわいそうすぎる～」と目に涙。
「だって、鬼さんは、女の人と仲良くなりたくて、イケメンの姿に化けて、いろんな贈り物貢いで、健気だよね～。それなのに、女の人は、その身ぐるみ剥いじゃったり、打ち出の小槌奪ったり、これって犯罪でしょ！」と憤慨するミモロ。
健気な男心を、もてあそんだ女性に怒っています。「こういう話って、いまの時代にもあるよね～」と。
まぁ、きっとその後、鬼は凶暴になって女性を食べちゃったかもしれません。「だから、見知らぬ人で、いろいろ贈り物したり、甘い言葉を掛ける人には、十分注意しなくちゃいけない・・・その人は、鬼が化けているのかもしれないから…っていう警告するお話なのかもね～」と解釈。
また「鬼のような下心を持ちながら、女性に近づくと、ひどい目に合うよ」という男性への警告とも。
ともかく、節分は、さまざまな災害など厄払いをすると共に、自分の心に住む鬼を祓うという意味もあるのでは…。
境内では、護摩法要が行われ、周囲を清める煙が立ち上っていました。
「ここにも福豆ある～」と毎年参拝するミモロです。
さてミモロたちは再びバスで祇園の「八坂神社」へ。
ミモロの楽しみは、福豆についた福引です。1個300円で福豆を購入し、その場ではずれなしで賞品がもらえるのです。
「今年も、自転車～よかったまだ残ってる～。これミモロの自転車・・・」と勝手に想像するミモロ。
気合いを入れてくじを・・・・
「はい。おめでとうございます。親子丼のパックです」
今年も自転車はゲットできなかったミモロでした。3日は、市内の節分を巡る市バスが運行されています。
「壬生寺」→「祇園」→「吉田神社」を結ぶ臨時バスです。
「なにしろ、すごい混雑だから…覚悟してね～」と。3日も走り回るミモロなのです。
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