ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

臨済宗「西芳寺〈苔寺〉」の庭園見学。みずみずしい緑の苔が包む庭園の美しさ

2016-08-18 | 寺社仏閣

「ねぇ、1度行ってみたい~」とミモロがいうのは、京都に西にある「西芳寺」です。ここは、苔寺という呼び名で親しまれているお寺です。「ここ参拝するのには、事前の申し込みが必要なんでしょ。お願いハガキ書いて~」というミモロ。

そう、往復はがきによる事前の申し込みが必要。希望の日にちを書いて、申し込みの人数を明記します。最大3名まで1枚のハガキで申し込みが可能です。

 
ハガキを送って約4日後に、返事が届きました。

「わ~い、参拝できる~」ミモロは、お友達2人を誘って、小雨が降る日に「西芳寺」を訪れました。


有名な苔の庭園見学の前に、必ず本堂で、お寺の歴史などのお話を伺い、般若心経を写経するのです。
でも、この日は、申し込みの人も多く、また外国人観光客も大勢参加していたので、写経はなしに。
その変わり、お願いごとを書いた木札を納め、また般若心経を唱えました。


そのおつとめが終わると、庭園の散策が始まりました。
「わ~お庭中、苔だらけ~」見渡す限り緑の苔が続きます。

「え~苔寺ってこんなに広かったんだ~」
実は、私、中学生の時の修学旅行でここを訪れたことがあるのですが、苔がいっぱいという記憶だけで、どんな広さや形の庭だったか、全く記憶がありません。

さて、「西芳寺」は、案内書によると、1300年前、聖徳太子の別荘として建立され、聖武天皇の勅願で、行基上人が法相宗の寺として開山。その後、法然上人により浄土宗に改宗。さらに鎌倉時代に、夢窓国師により、臨済宗の寺となり現在に至ります。

   

苔に覆われた庭は、上下段に分かれ、上段は枯山水式庭園。そして下段は、心字池を中心にした池泉回遊式庭園になっています。

庭をめぐる散策路。周囲の景色を眺め、時々立ち止まって静かに観賞します。
  

松尾大社にほど近いこの場所は、山からの水にも恵まれ、それが苔の生育にふさわしく、このうえもなく美しい庭園ができたのでしょう。
 
「ここあんまり桜の木ないかも…でも、楓が多いから、きっと秋の紅葉シーズンの時はキレイだろうね~」とミモロ。
夏の時期は、花はほとんどみられません。


「ホント、ず~っと苔だらけ~すごいね~」
昔は、申し込みなしでお庭の見学ができたのですが、観光客の増加で、苔の美しさが保てなくなったそう。
そのため、1日の参拝者の人数を制限し、1日2回公開しているのです。

参拝にかかる費用は、ひとり3000円。「ちょっと高いけど、苔の手入れなんかに使われるんじゃないの…」

事前の申し込みは、なかなか面倒ですが、京都の旅のスケジュールに合わせて…。

「ホントにキレイ・・・やっぱり申し込んでよかった~。お庭もゆっくり見られるし…」とミモロです。
入場人数を制限しているので、金閣寺や清水寺のように混雑感はなく、それぞれのペースで観賞できるのが魅力です。

「きゃ~!」と突然ミモロの悲鳴。どうしたの~。
「落ちちゃった~」柵の上に立っていたミモロは、足を踏み外し、地面に…いいえ、苔の上に…。
ミモロは体重が軽いので、苔へのダメージはありません。むしろダメージはミモロの方・・・

そのお顔どうしたの・・・?!
ミモロの顔一面に苔がささっています。いたくない?大丈夫?
「うん、毛皮だからいたくないけど、苔って針みたいなのがあるんだね~」と、顔に刺さった苔は、なかなか取れませんでした。

一見フワフワの苔、実は、動物や鳥などに踏まれないように、細かい針のような葉が伸びているのです。


見渡す限り緑の世界が広がる「苔寺」のお庭。


ぜひ、訪れたい場所です。

*「西芳寺(苔寺)」の参拝申し込みなどの情報は、「京都府ホームページ」をご覧ください。

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