「え!はも道中見に行けるの?」と、目を輝かせるミモロ。お仕事も終わったので、八坂神社に行ってみましょう。
この日、八坂神社では、14時から「はも道中」という淡路島から八坂神社に、鱧(はも)の奉納が行われました。

「先着500名に、はもすきが振る舞われるんだって…」と、ミモロのお目当ては、はもすきです。
「やっぱり夏は、鱧食べなくちゃね~」と、浴衣姿でいそいそと出かけました。
「わーもう始まってる…」


ミモロが、到着した時は、すでに行列は、神社の境内を回っている最中…。
この「はも道中」は、今回で6回目。淡路島観光協会が、淡路島の産物・観光のPRを兼ねて始めたもの。祇園祭の神事ではありませんが、祇園祭は、別名「はも祭り」と言われ、この時期、京都では、1日8トンほどの鱧が、中央市場に入荷するそう。祇園祭の時期には、欠かせない味覚なのです。


昔から、淡路島は、鱧の産地で、京都に入る鱧の多くは、淡路島から届いたそう。それに因んで、始まった鱧の奉納です。

「あ、島原の司太夫さん…」道中の列に、「京都おもてなし大使」の司太夫さんの姿が…。「あ、ミモロちゃん…よかったら一緒に行列に入らない…?」と、すでに顔見知りのミモロは、一緒に行列に入れてもらいました。

淡路島といえば、人形浄瑠璃。司太夫さんとの、お付き合いも深いそう。


ミモロも淡路の人形と一緒に。「これは、おめでたい恵比寿様の人形ですよ」と教えてもらいました。
重要無形民俗文化財に指定されている淡路人形。海外での公演も行われているとか。
さて道中も、終わり、鱧が、神社の本殿に…


「わー立派な鱧…」奉納の神事が終わると、境内で、鱧の骨切りの実演と、はもすきの振る舞いが行われます。

骨の多い、鱧を食べやすく、細かく骨を切る技術は、料理人の熟練の技。
淡路島で水揚げされる鱧が、京都の夏の味覚になったのは、その料理技術のためだけではありません。

「なるほど、鱧の顔って、根性ある面構えしてるもんね~」と、ミモロ。
夏の高温の中で、他の魚を京都まで運ぶのは、難しく、京都の人にとって、夏の新鮮な魚として、鱧は、重宝したのでは。
今や、高速道路で行けば、京都、淡路島は、2時間弱の距離。冷蔵輸送も発達する今、京都での鱧の需要は増々…。
「もうすぐあれ、食べられるのかな…」

ミモロは、はもすきが、振る舞われるのを楽しみにしていましたが、「まだ1時間以上ある~」ということで、ちょっと他にお出かけを…。
16時になり、再び八坂神社の境内に戻るミモロ。「わーもう御振舞始まってる~」
「はい、どうぞ…」


渡された器の中には、鱧の身が、ゴロゴロ。お汁は、鱧と玉ねぎでとった出汁。そしておそうめんが入っています。
「みんな淡路の名産品だねー。美味しい…」と、もちろんあっという間に完食。
「鱧って、コラーゲンが多くて、美肌になる食材なんだって…」。夏の紫外線で荒れがちのミモロの毛並にも効果があるかも…。
「あれ、山田知事…こんにちは~」京都府の山田知事の姿が…。「あれ、ミモロちゃん、ここにも来てたの…」と。

山田知事は、実は、淡路島のご出身。知事に就任してから、京都と淡路島の深いつながりを多くの人に知ってもらうために、この「はも道中」をご提案なさったそう。

平日だったためか、境内には、この「はも道中」を目当てに訪れた人の数は、それほど多くありません。でも、海外の観光客は、思いの寄らぬ「はもすきの振る舞い」に大喜び。ミモロが食べていると、「クマちゃん、写真いいですか?」と、何人もの外国人観光客に写真を撮られたミモロ。「もう、クマじゃないのに~。でも、京都のおもてなしリーダーだから、スマイル、スマイル」と、笑顔で、対応。
「はも道中も宣伝しなきゃ!」と、もらった団扇といっしょに。

「鱧食べると、美肌になるんでしょ…もっと美しくなろう~」と、ミモロは、八坂神社の摂社の「美御前社」に参拝。


社の前の美容水は、美肌の御利益があるそうで、多くの女性たちが、パシャパシャと顔につけていました。
「ミモロも…」

「うん、今日は浴衣で来ちゃったから…今度、水着で来ようかな…きっとすごくきれいになれるかも…」
危険な考えを抱くミモロでした。

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