NPO法人 京都観光文化を考える会・都草のメンバーになっているミモロ。ここの会員の多くは、京都検定1級の方。
「ミモロは、2級だけど…」。この会に入ったころは、ミモロは、まだ京都検定を受けていませんでした。昨年、やっと2級を受験…「みんな1級だから、すごく京都のことに詳しいんだよ…」。その会員さんは、ご自分で、いろいろな歴史を研究なさったりしています。この日は、聖護院に詳しい方が、いろいろ説明してくださいました。
昼過ぎに聖護院に集合して、2班に分かれて、中を見学します。
「ミモロちゃんは、1班だからこっち…」と、この日の班長さんの都草の理事の芦田さんに呼ばれます。
「はーい、よろしくお願いしま~す」ミモロは、はぐれないように、みんなの後に続きます。
お寺の中庭は、白砂が敷き詰められた広い空間。「節分の時にここで、鬼さんたちが暴れるんだよね…」と。毎年ミモロは、節分に聖護院を訪れています。
聖護院の創建は、古く寛治4年(1090)、平安時代です。三井寺の増誉大僧正を開祖としています。
本山修験宗総本山で、ご本尊は不動明王です。
「ここ、山伏さんたちの本山なんだよね~」今も、修験道を志す人の聖地として崇められているお寺です。
「あ、ミモロ、吹いたことある…」修験道のメッカなので、寺紋は、菊法螺貝。菊の花は、ここが鎌倉時代から門跡寺院として、皇族の皇子を迎えていたことによります。
「では、吹いてみましょう…」と、聖護院の僧侶の方が、法螺貝を吹いてくださいました。
う~うう~と、低音が室内に響きます。
「法螺貝の吹き方には、いろいろあって、遠くの人に、知らせる役割を担っていました」「この音なら、すごく遠くでも聞こえそう…」ミモロのお腹に響く音です。
「迫力ある音ですね~」とミモロ。「練習すると吹けますよ」
法螺貝を吹く修験道は、日本古来の山岳信仰。自然崇拝を元に、仏教、道教、神道、陰陽道、民間信仰などが、融合しているもの。厳しい、荒々しい修行が、山にこもって行われます。加持祈祷、呪術儀礼なども、霊験を得るために…。
京都には、山伏の法具や装束の専門店もあります。「さすが、京都なんでも揃うんだもんね~」
さて、今回の歴史探訪会では、聖護院の障壁画、襖絵などのお話しを、たくさん詳しく伺いました。
聖護院の建物は、応仁の乱で、焼失。現在の建物のほとんどは、延宝4年(1676)に後水尾天皇の皇子の時代のもの。天明、安政の時代に、御所が炎上した折、ここが仮御所として使われました。
そのため、障壁画や襖絵は、どこか御所好みの優美さが漂います。多くは、京狩野の絵師たちが描いたもの。
「障壁画や襖絵、みんなに見せたいけど、撮影できなかったの…あしからず・・・」とミモロ。
撮影許可が下りたのは、外のお庭と建物の外観だけ…。
広い建物の中をミモロは、みんなの後について歩きます。でも、どうしても歩幅が小さいので、遅れ気味…
「また、おいてかれちゃった~」
それでも、お庭を眺めたり…なかなかマイペースのミモロです。
「この金具使いが豪華…」
建物もなかなか見応えがあります。
ミモロ、ほんとにおいてかれちゃうわよ~「は~い、今行きま~す」
普段は、一般公開されていないお寺。「前に、特別公開の時にいったことある…」とミモロ。
*参拝など、詳しい情報は、「聖護院門跡」のホームページからどうぞ…
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