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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

ミモロの町歩き。すごく細かい彫りのはんこにビックリ!荒神口の印章の「京のはんこ屋さん 福野孔祥堂」

2011-07-05 | アート
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今日も、いつものようにミモロは、京都の町歩きを楽しみます。
「ホントに、毎日、歩いても飽きないねぇー」

熱中症になりかけても、ミモロは懲りずに、町歩きへ。

トコトコ歩いて、ふと立ち止まったのが、河原町通りから、荒神口通を少し西側に入ったところにあるお店です。

「なんのお店かな?」店の中をのぞくと・・・
「あ、印鑑のお店だ!」


ここは、創業65年を数える「京のはんこ屋さん 福野孔祥堂」。
ガラスのケースには、いろいろな印鑑やはんこが所狭しと並んでいます。


「どうぞ、ゆっくり見てください・・・」とお店の方に言われ、ミモロは、店内を見て回ります。

ミモロが、目を留めたのは、四角い3.6センチ角の大きさのはんこです。


よく見ると、鶴や蝶などが、小さなはんこの面に、それはそれは細かく彫られています。
「すごーい。こんなに細かく彫るのってスゴイ技術だね・・・」

2000年大阪技術展覧会依属作品。背景の花とイキイキした蝶。遠近感を感じさせる作品です。


1998年大阪技術展覧会銀賞に輝いた「秋露如珠」鯉の滝のぼりをイメージした波模様がスゴイ!


「そうなんですよ。これは密刻と言われる精密な細工のはんこ。もちろん全部手彫りでするんです。
今、息子の三代目が、がんばってまして、お蔭さまで、いろいろな賞も頂きました」と、
やさしい笑顔のお母様が、お話してくださいました。



三代目の福野雅文さんは、一級印章彫刻技能士で、細かい彫刻の密刻のコンテストで、
数々の賞を受賞しています。その技のすごさ・・・ぜひ実際にお店ではんこを見てください。

「京都の町って、ふとしたところにスゴイ技をもった人がいるんだねー」


オリジナルのはんこも注文できます。詳しくは、「京のはんこ屋さん 福野孔祥堂」のホームページで。




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ミモロ、若冲の木版画の摺りに挑戦!簡単そうに見えたけど、実際にやってみると・・・・?

2011-06-19 | アート
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いよいよ木版画の摺りを体験する時間がやってきました。


ミモロも、体験コーナーの若冲の版木の前に。



「えーと、はじめに絵具を版木に伸ばすんだよね」


「これくらいでいいかなぁ」。版木に、筆で置いた絵具を、靴磨きブラシみたいなブラシを使い、滑らかに伸ばします。

そして、紙を載せて、バレンで押さえて、絵具を紙にうつします。

「こんな感じでいいなかぁ」。しばらくバレンを紙の上でグルグル動かすミモロです。

紙を版木からはなすと
「あれー。かすれちゃった・・・なんか失敗・・・むずかしいねー」


絵具が少なすぎたのか、バレンの使い方がまずかったのか、版画は、ムラムラになってしまいました。

「わーん、失敗しちゃったー」と、がっかりして、しょげているミモロの様子を見た「芸ソウ堂」の早光照子さん。


「大丈夫よ。もう一度やってみましょうね。きっと上手にできるわよ」と、やさしく慰めてくれました。

少し気を取り直したミモロに、今日の講座の先生である
摺師の宮村克己さんが、お手本をもう一度見せてくれました。

「絵具は、ブラシでよく伸ばして、それから、バレンは、こういう風に、大きく回して・・・」


「なるほどー」。宮村さんの手元をすぐ近くで、真剣に見つめます。

「えーとこういう風にバレンを動かしてー」

ミモロは、もう一度、チャレンジ!

さて、今度は?


「わーい、上手にできた!今度は、ちゃんとしっかり摺れた!スゴイ!」と、ミモロは、できばえに大満足。

「よかったね。とてもキレイに摺れましたね」と、先生の宮村さんに誉められて、嬉しいミモロです。

摺師の宮村克己さんは、長年の修練と経験により培われた浮世絵などの高度な摺りの技術が高い評価を受けている方。
その技を実際に見られて本当に、感激!

出来上がった作品を並べて、自慢げな様子のミモロ。素適なお土産と思い出を頂きました。


「これから浮世絵や版画の見方が変わっちゃうね・・・。ちょっとうるさいよ、私・・・」

もう一度、若冲の「かきつばた」をしみじみと眺め、その摺りの技のすごさを改めて実感するミモロです。



若冲など、さまざま木版画や浮世絵が揃う「版元、芸ソウ堂」(*ソウの字は、草の旧字を使います)は、
寺町二条にあります。

ミモロは、さっそくお店にでかけることに。




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伊藤若冲の木版画の摺りの実演。その技の見事さにただただ見蕩れるばかり。

2011-06-18 | アート
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京都、相国寺の承天閣美術館で開催されている「ハンブルク浮世絵コレクション展」の記念イベントのひとつとして行なわれた
「伊藤若冲の木版画 実演と体験」に参加したミモロ。

そのイベントに協力しているのが、日本で唯一の木版本の出版社である「 版元 芸ソウ堂(うんそうどう)」*ソウの字は、草の旧字ですが、ワードで出なくて、すみません。ホームページで確認を・・・。



木版画の全般のお話にはじまり、特に摺りの方法などを、詳しく伺いました。

今回、実演に使われた作品は、伊藤若冲の「かきつばた」。

(全体は、芸ソウ堂さんに行くと、見られます)

木版画(浮世絵など)は、絵師、彫師、摺師の技が集約されて初めて完成するもの。
それぞれの技術、力量が、作品の良し悪しを左右します。

絵師の描いた作品は、
彫師により、作品の微妙なラインが忠実に彫られてゆきます。
木版画の版木は、表面の滑らかさ、弾力、耐久性などから、桜の木が使われます。

そして、完成した版木は、摺師さんのもとに。

まずは、骨摺りという墨のラインから摺られ、それから次々に色が重ねられてゆきます。

絵具を版木に伸ばし、紙を載せ、バレンで摺るという作業が、次々に流れるように澱みなく続きます。


若冲の「かきつばた」は、7版で完成。(7回摺り重ねる)



作業に見蕩れていたら、あっという間に摺り上がってしまいました。

一連の仕事の中で、特に驚くのは、
版木に寸分の違いもなく、次々に紙を載せ、細かい部分にも決してズレがないこと。
摺師さんは、なんの迷いもなく、潔く紙を版木に載せてゆきます。

「なんかすごく簡単そう・・・」そう思うのは、素人の浅はかさ。

熟練した職人さんの完成した技だから、簡単そうに見えるのです。


摺りに使うバレンも、よーく見せていただきました。
小学校の図画の時間に使うスクールバレンとは、全く質が違い、
バレンだけを作る職人さんも、かつてはたくさんいらしたそう。


バレンの中味は、竹皮を細いひも状にして、グルグルとトグロ状態にして糸でとじて作ります。


外側は、竹皮と黒い当ての部分は、薄い和紙を四、五十枚重ね、漆を塗って仕上げたもの。

バレンひとつでも、立派な工芸品という感じ。


木版画は、まさに職人さんたちの技の結晶。
世界に誇るべき、日本の技だと改めて思います。


さぁ、次は、いよいよ木版画の摺りの体験の時間です。

「若冲の版木が使えるなんて、感激!」
ミモロは、嬉しくてたまりません。






















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「ハンブルク浮世絵コレクション展」を見に、京都、相国寺の承天閣美術館へ。

2011-06-17 | アート
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京都御所にほど近い相国寺の承天閣美術館では、5月21日から7月18日、そして7月23日から9月11日まで
日独交流150周年記念として「ハンブルク浮世絵コレクション展」が開催されています。



写楽、歌麿、北斎、国芳など、初公開となる選りすぐりの200点が里帰り。
前期と後期で、展示作品を入れ替え公開。浮世絵ファンには、絶対見逃せない企画展です。



開催する相国寺は、夢窓疎石を開山とし、室町幕府第三代将軍 足利義満によって創建された臨済宗相国寺派の大本山です。
世界文化遺産の金閣寺、銀閣寺もこのお寺が管轄する大きなお寺なのです。

緑茂る広い境内。その奥に、創建600年記念事業のひとつとして、昭和59年、相国寺、金閣寺、銀閣寺などに伝わる美術品の保存、修理、研究、禅文化の普及などを目的に造られた「相国寺承天閣美術館(じょうてんかくびじゅつかん)」があります。


現在、国宝5点、重要文化財143点を含む貴重な文化財が、多数収蔵されています。
なかでも、最近、特に人気なのが、近世京都画壇の奇才、伊藤若冲の作品といえましょう。


ゆったりとした美術館には、庭が美しく鑑賞できるスペースもあり、ミモロも心豊かな時を過ごします。


ミモロが訪れた日は、
「伊藤若冲の木版画 実演と体験」っていうイベントが開催される日!
「行くなら、ぜひこの日に・・・」と、事前にその日をチェックして、楽しみに出かけました。
なかなかしっかり者のミモロです。

10時から整理券が配られ、先着30名が、参加できるイベントで、ミモロは、その10分前に、まだ開館してない美術館に到着しました。雨にもかかわらず、なんとすでに十数名の人が、列を作っています。

「なんとか30名以内には入れたみたい・・・」。無事整理券を手にして、ホッとします。

10時半に、イベントが行なわれる会場に入ったミモロ。そこに準備された版画の摺りのための道具に興味津々です。


こら!いじっちゃダメですよ・・・。「うん、見てるだけ・・・」


版画を摺るための絵具、


版木


バレンなどが、会場の中央に置かれていました。

「えーこれを摺るところが見られるの!すごい!」
伊藤若冲の木版画の完成した作品を前に、すでに興奮気味に。


「さぁ、そろそろ実演を始めます。お席にお付きください」との係りの方の声に、急いで自分の席に戻るミモロ。



「なんかワクワクしちゃうねぇー」

いよいよイベントの始まりです。










コメント (4)
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京都郊外でのカントリーライフ。画家小枝繁昭さんのイングリッシュガーデン

2011-06-04 | アート
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京都在住の画家、小枝繁昭さん。今日、6月4日から8月7日まで
神奈川県の鎌倉山にある「鎌倉画廊」で個展が始まります。


花を愛する小枝さん。そのアトリエも自然に恵まれた自然の中に。

以前、文化庁から研究員として、イギリスに暮らした経験をもつご夫妻。
京都の郊外の山にあるアトリエ兼お住まいにも、英国のカントリースタイルが随所に散りばめられています。
大きな窓のリビングは、ウッドデッキのテラスにつながり、
ソファーからは、庭の木々や花々がお茶を飲みながら眺められます。


白を基調にした住まいには、小枝さんの作品の大きな花が、華やぎとパワーをもたらしているようです。

さすがアーティスご夫妻の住まいだけあって、
「ドアも素適。このテーブルもいいなぁー。わーバスルームもいい感じ。どこを見てもアートを感じる・・」とミモロは家中を歩き回ります。

「冬は、鉄製の薪ストーブを使うんですよ」と小枝さん。
リビングの一角に、黒い大きな鉄ストーブが、これもひとつのオブジェのように置かれています。
「薪で家を暖めるの?いいなぁ。パチパチ燃える薪ストーブって憧れ・・・・」
ストーブの周りで、のんびり過ごす冬のひとときって、きっと誰でも憧れるはず。
薪割りも楽しみという小枝さん。庭には、冬に備えてたくさんの薪が積み上げられていました。

(お住まいはプライベートスペースなので、撮影を遠慮しました。ですから想像してね!)


「ミモロちゃん、裏庭に今アイリスが咲いてますよ」
その言葉に、さっそく裏庭に向かいます。



家の横に広がる庭の一角に、まるでイギリスのカントリーガーデンのような景色が。
小さな池の周りには、今を盛りにブルーパープルのアイリスが、池を縁取るように咲き誇っています。



「こんなお庭っていいなぁ。絵になってる感じ」ミモロは、庭をあちこち見て回ります。

裏庭には、野菜を栽培する畑も。新鮮な野菜が食卓に上る季節が待ち遠しい・・・そんな楽しみも
カントリーライフならでは。

毎日、庭で過ごす時間が楽しみという小枝さん。

ミモロもちょっと草取りのお手伝い。

しばらくして、庭のガーデンチェアでひと休み。
「気持ちのいい風・・・・。フー・・・。ここでお昼寝したくなっちゃう」

山を渡る爽やかな風が、心地よくミモロの体を包みます。


「また遊びに来よう・・・次はどんな花が咲いているかな?楽しみ・・」
勝手に、思い描くミモロです。


花をテーマにして小枝繁昭さんの鎌倉での個展。
ぜひ足を運んでみてください。きっと素適な花との出会いが待っていますよ。









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