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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

京都祇園で学ぶ「源氏物語」と「古筆」。花見小路「津田楼」の文化サロンに通うミモロ。

2011-10-04 | アート
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京都に暮らし始めたミモロ。「せっかく京都にいるんだから、何か習い事をしたいなぁ」と。ふとしたきっかけで知ったのが、「古筆(こひつ)」を習う文化サロンです。

ミモロは、秋のはじまりの頃、文化サロンが開催される京都祇園の花見小路へ出かけました。

「祇園の真ん中で習い事って、なんか素敵!京都らしいー」と、東京生まれのミモロは、ワクワク。

訪れたのは、花見小路沿いの料理屋さん「津田楼」です。

ここは、かつて芸妓さんや舞妓さんがいたお茶屋さんだったところ。現在は、お食事が楽しめる料理屋さんであり、夜は、バーになるお店です。大正期の歴史的な建物が、当時の風情を漂わせるお座敷が、お稽古の会場です。

元お茶屋さんだけあって、玄関にも町家ならではの風情が。
「こんな素敵な場所で、習えるんだー。さすが京都だね」と、ちょっとドキドキするミモロです。

「あのーごめんください」とお玄関で声をかけると。

「あ、古筆(こひつ)のご予約のミモロさまですね。どうぞお2階へお上がり下さい」と言われ、トコトコ階段を上り、2階のお座敷に進みます。


そもそも「古筆(こひつ)」とは、「古今和歌集」に代表される平安~鎌倉時代初期の和歌を記した美しいかな書のこと。ここでは、現在残る美しい古筆を題材に、かなの書き方などを習うと共に、その書の意味、歴史的背景や当時の社会状況などを、先生のお話から学びます。


「はじめまして、ミモロと申します。どうぞよろしくお願いします」と、まずはきちんとご挨拶。


すでに先生と生徒さんがお座敷に。

このお教室の先生は、十三世茂山千五郎に師事し、狂言師としても活躍していた柳本勝海先生。また古筆と出会い20年以上稽古を続けると共に、古筆の研究や多数の作品を発表。京都「鳩居堂」の書道教室で、島田雨城先生の助手を務めていらっしゃる方です

「ようこそいらっしゃいました。さぁ、こちらに座ってください」との柳本先生の言葉に従い席に。
「古筆というから、もっと御歳を召した、怖そうな先生かと思った・・・よかったー」と、心の中でつぶやくミモロです。

さっそく机に着くミモロ。いよいよ授業が始まります。

「では、はじめていらした方もいますが、まずは、前回の続きの『源氏物語』のお話から始めます」と先生。

ミモロの前には、今日の授業の資料や、お手本が置かれています。

柳本先生が、半紙に書いてくださったお手本には、流れるように美しい文字が。
「いつか、こんな美しいかな文字が書けるようになるのかなぁ?今は、何を書いているか、わからないけど・・・」と、ミモロは、期待と不安がまぜこぜに。

筆を持つ前に、まずは、その日、古筆で練習する和歌の時代背景や意味などのレクチャーが行われます。

「今日は『源氏物語」の御幸の部分です。この場面というのは・・・・・」

ミモロも、神妙な面持ちで資料に目を通します。

「ここでは、玉蔓という女性・・あの夕顔の娘ですね。彼女が・・・」


「うーまずい!『源氏物語』って、光源氏というイケメンの主人公が、いろいろな恋をしてゆくお話っていうぐらいしか、知らないんだった・・・」。
それでも、柳本先生の隣りで配られた資料を見ながら、真剣に話に耳を傾けるミモロです。

『源氏物語』に登場する複雑な人のつながりを書いた図を前に、
「えーと、光源氏の恋人は・・子供は・・・たくさん登場人物がいて、わかんなくなちゃうー。なんでこんなにいろいろの女性と恋をするーもうー」と、ミモロは、お手上げ。


ミモロ、大丈夫?付いてゆけるの?
ちょっと先行き心配なミモロです。

そんなミモロを見て「今は細かい部分より、『源氏物語』の世界に興味を持つことから、はじめればいいんですよ。知らないことは、少しずつ学びましょうね。まずは、雅な世界を楽しんでくださいね」と、柳本先生。

「ハーイ・・・クスン」。ついていけないかも・・・と、不安になり、ちょっと泣きべそをかきかけたミモロです。資料を読み込むことは、後にして、先生のそばで、ともかく登場人物の生き生きとした姿が想像できるお話を、楽しむことに。


「『源氏物語』を詳しく読むのは、初めてだから、知らないことが、いっぱい・・・でも、なんか面白そう・・・。紫式部って、すごい作家さんだね。たくさんの登場人物や複雑な話の流れが、よく混乱しないね。どうやって物語の構成を考えたんだろ?宮中のお仕事もしながら、こんな大作を書き上げるなんて、大変だよね・・・。だって、電気もないんでしょ。暗いから、夜は、なかなか書けないよー。一体、いつ、どうやって書いてたんだろ?そして、どうやって、いろんな人に読んでもらったんだろ?印刷技術も発達してないのにー。紫式部は、ほかにも作品を書いたの?」。ミモロの『源氏物語』への興味は、物語そのものより、ほかの部分に・・・。

いつか、先生に伺ってみましょうね。

ともかく、軽妙な語り口で話される先生のわかりやすく、興味を刺激するお話に、すっかり惹きこまれたミモロです。

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東日本大震災の津波の瓦礫から掘り出された硯。復興への思いを込めた未来への絆

2011-09-26 | アート
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京都の寺町で開催された「暮らしのクラフト ゆずりは」の「東北の手仕事展」を訪れたミモロ。ギャラリー内の温もりあふれる工芸品を見て回っていた時のこと。

陳列棚に、ひっそりと置かれた硯に気づきます。
「これ、なぁに?」と、「ゆずりは」を主宰する田中陽子さんに尋ねることに。


「じゃ、その硯のお話をしましょうね」と田中さん。
なにやら訳ありの硯のようです。


その硯は、宮城県石巻市雄勝町で作られたもの。そもそも雄勝町は、日本の硯の約90%を生産する硯の町。女性の黒髪のような艶とすべりが特徴の高品質の硯石「雄勝石」を産出しています。

3月11日の東日本大震災の津波は、この硯の町を飲み込み、壊滅的な被害をもたらしました。

田中陽子さんが、以前からおつきあいのある硯職人さんを訪ねるために、被災した雄勝町に向かったのは、7月の上旬のこと。「本当に、早く行きたかったのですが、私自身の体調不良から、やっと行けたのは7月になってから・・・。それまで、本当に行きたくても行けず、辛い思いをしました」と田中さん。

訪れた雄勝町は、以前の面影は全くない瓦礫の町に変わり、その景色に、言葉もなく、ただ立ち尽くしたそう。やっとひとりの硯職人に連絡が取れ、電話で話を聞くことができたのでした。

かつて、この町にいた40人を越す硯職人さんのうち、2人が亡くなり、30人以上が、この地を離れ、残ってのはわずか4人に。

作業所だったコンクリート造りの元町役場の建物は、3階まで水に浸かったものの、流されず、かろうじてそこに。田中さんは、その3階にドロドロになりながら、上がったそう。

そこで、田中さんが目にしたのは、泥まみれになり、無残に割れた硯の姿でした。

硯職人だけでなく、雄勝町の住民が、ひとつひとつ泥の中から掘り出して、津波で残った3階建ての建物に、運びいれた硯です。

欠けて無残な姿になった硯でも、人々が、かつて大切に作ったもの。瓦礫の泥の中に、そのままにしておけないという思いだったのでしょう。使い物にならないと知りながらも、掘らずにはいられない思いが、ヒシヒシと伝わります。

その部屋の奥に目を転じた田中さん。そこに白い紙を巻かれた硯が、並べられているのに気づきます。
その数約800個。震災以前、別の場所にあった雄勝硯協同組合の建物は、津波で全壊。当時、在庫として出荷を待っていた硯は、3~4万個あったそう。そのうち1万個を泥の中から地域の人々が拾い上げ、使い物になる4000個のうちの一部をここに保管していたのです。


7月の暑さの中、避難所から2時間かけて、雄勝町に通い、黙々と硯の仕分けし、泥を洗う職人さん。
「何かしていないと落ち着かない・・・」と言葉少なに語るその姿に、田中さんは、「この残った硯に、手を掛けたら、売り物になりますか?」と思い切って尋ねました。「はい、できると思います」との返事に、田中さんは、その硯を販売する決意を固めます。

それが、今、ここにある硯です。


帰る道すがら、目にした夕焼けの美しさが、今も、心に残っていると語る田中さん。
目の前に広がる雄勝の入り江の穏やかさ、そしてどこかから聞える小鳥のさえずり・・・。
変わらぬ穏やかな自然の営みと変わりはてた町の姿のコントラストに、戻れない時間を改めて感じたそうです。「でも、きっと今できることがあるはず・・・それをただするしかない・・・」と。

でも、田中さんは、信じています。
「私たち、東北人の底力を・・・。厳しい自然の中で生まれ、育った手仕事の素晴らしさは、決して失われないものだと」。他の工芸品の作家さんたちも、工房を流されたり、ご家族に被災した方がいらしたりと、苦しい状況にいる方も多いそう。でも、決して東北の地を離れたくないと。それは、そこに生活の根があり、生きる原点があるからと。

「絶対、春は来るの!東北の人は、どんな厳しい冬でも、いつかそれが過ぎて、春が来ることを知っているの。そうでしょ。ミモロちゃん」

「はい!そう思います。春よ、来い・・・早く、来い・・・クスン」ミモロはそういいながら、ちょっと目に涙が・・・胸がいっぱいになってしまった様子です。

*雄勝の硯の売り上げは、すべて職人さんに。硯は予約注文で、オンラインショッピングでも購入できます。詳しくは、「ゆずりは」のホームページや、東京などで開催される企画展会場で。東京は、9月29日~10月9日まで蔦サロン(東京都港区南青山5-11-20 電話03-3409-8645 11:00~19:00)で

「あのー。ミモロもひとつ予約していいですか?」とお願いします。

あれ?ミモロ、お習字するの?
「うん、これから習うつもり・・・だって、こんなに素晴らしい硯があるんだもの。生き残った硯だよ。すごくパワーがあると思う。これを持っているだけでも、なんかどんな状況でも生き残れる気がする・・・」
ミモロ、これはお守りじゃないのよ。
「でも、この硯でお習字を練習すれば、くじけそうになっても、がんばらなくちゃって思えるでしょ・・。一生大切に使うんだもん!」

硯が手元に届くのを楽しみに、ミモロは「またね・・・」と田中さんに名残惜しげに挨拶しました。

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東北の大地で育まれた工芸品。十和田湖畔「ゆずりは」の東北の手仕事展へ

2011-09-25 | アート
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9月のある日。京都の寺町通のアーケードを歩いていたミモロは、「ギャラリエヤマシタ」という鳩居堂近くのギャラリーの前で、「東北の手仕事」と書かれた看板に、ふと目を止めました。

それは、青森県十和田湖畔で東北6県(青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島)の伝統工芸品を扱う「暮らしのクラフト ゆずりは」というお店が企画する展示即売会です。ミモロは、トコトコとお店の中へ。


「もしかして、ここは、東北から来たお店?京都で出会えるなんて感激!」。ミモロは、そう思いながら、店の中へ。
ギャラリー内には、布、バック、着物や帯、鉄瓶、木のお弁当箱など、さまざまな品が陳列されています。ワレモコウなどの山野草やぶどうの蔓が絡まった木が、活けられて、写真で見たことがある東北の山が、ミモロの頭に浮かびます。

まずミモロが、興味惹かれたのは、ぶどうづるの手提げ籠。岩手の山に入って集めた野生のぶどうの蔓を、本当にたくさんの手間暇かけて、編める素材を作り、丁寧に編み込んだ籠です。一見、武骨な感じの籠ですが、見るほどに、手仕事ならではの温かさと味わいが伝わってきます。

「あ、これも、すごくいい感じの色と風合い・・・」ミモロが、次に近づいたのは、やはり岩手で織られた羊毛の織物。へインボーンの模様もしゃれた大振りのストールです。
「わーフワフワでやさしい肌触り」

ミモロは、羊毛の織物に頬ずりして、うっとり。
これはホームスパンによる毛織物。ホームスパンとは、英国生まれの毛織物で、厳選した羊毛を手染めして、手で紡ぎ、手織りで仕上げたものです。岩手には、明治時代に伝えられ、かつては、日本各地で生産されていたましたが、今では、そのほとんどが岩手に。手で紡ぎ、手で織られた毛織物には、空気がいっぱい含まれて、織った人の温もりといっしょに、本当にあたたかに人を包みます。

「ホント、温かーい!羊さんに抱っこされてるみたい・・・・東北の大地の匂いがする・・・」
ミモロは、毛織物の中にすっぽり包まれて、しあわせそう。


「これ、なぁに?」次にミモロが触ったのは、曲げわっぱの弁当箱。
木の香りが仄かに漂い、手に持つと、木のぬくもりが伝わってくるよう。使うほどに味わいが出る品です。「こういうお弁当箱に、おむすび入れて出掛けたいね。きっと美味しいよ」とミモロ。

東北は、手の温もりあふれる工芸品の宝庫です。
みなさんお馴染みの南部鉄瓶や茶托。


繭から糸を紡ぎ、染め、織られた紬なども、東北を代表する工芸品です。


「ここにある品は、みんな、すごく温かいね・・・見たり、触ったりしていると、しあわせな気分になる」
「気に入ったものは、見つかりましたか?」と「ゆずりは」の店主、田中陽子さん。
「あのね。どれも、とってもやさしいの。どうして?」とミモロは不思議そうに尋ねます。


青森生まれの田中陽子さんが、十和田湖畔で東北在住の工芸作家さんの品を置くお店「ゆずりは」を始めたのは、もうかれこれ20年前のこと。工芸作家というより、東北の暮らしの中で生まれ、育まれた手仕事を、ひたすら作り続けた方々でした。長く厳しい東北の冬。短い春から秋の時期に集められ、準備された素材を、雪に閉ざされた時間に、ひとつひとつ手で工芸品へと仕上げます。そこは、必ず訪れる春への思いを込めながら。
田中さんが、東北各地を訪ね、出会ったそんな作家さんたちは、200人以上。何度も足を運び、お願いして作っていただいた品ばかりです。作家さんには、ご高齢の方も多く、今、残し、伝えなくてという思いが、田中さんを動かしていたのでしょう。

私も十年ほど前から、何度も東北を訪れました。雄大な自然、大地を包むブナの木々、その美しさは、強く心に残っています。そんな土地で育まれた工芸品は、華美な装飾も、きらびやかさもありません。むしろ飾り気のない武骨な感じ、でも、そこに多くを語らず、ひたすた黙々と生きる、力強さと生命力が伝わってきて、見る人、触れる人の心を打つのです。


京都での企画展を終え、9月28日からは東京で「東北の手仕事展」が行われます。
詳しくは、「ゆずりは」のホームページを。

今、ぜひ、見てほしい企画展のひとつです。


明日は、田中陽子さんに伺ったお話をお伝えします。お楽しみに・・・・。



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若いアーティスたちの楽しい作品展。岡崎「ギャラリー オルト プロジェクト」で開催中

2011-09-12 | アート
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ある日「ミモロちゃん、京都で活躍する若いアーティストたちの作品展をやってるから、見に来てごらん・・・」と、お友達に誘われたミモロ。

向かったのは、岡崎の「ギャラリー オルト プロジェクト」です。
東大路の川端警察署から、疎水沿いに東側にちょっと行ったところにあるビルの1階にありました。

お友達の石川秀和さんは、ギャラリーの企画などを担当する方。
「このギャラリーは、古い築40年のビルを再生するプロジェクトにより、今年4月に生まれたんですよ。
若いアーティストの作品の発表・活動の場として、これからもいろいろな企画をやってゆく予定です。運営も学生がメインなんですよ」


現在は、「おみや展ぐるり」9月7日~19日を開催中。あなただけの’おみやげ’を探すをコンセプトに、布、コンクリート、ガラスなどいろいろな素材で作られた個性的な作品が展示されています。


会場に入ると、まず迎えてくれたのが、モルタルで成型した植木鉢など。

「なんかお家みたい・・・。苔玉もモダンな感じに見えるね。小さな木が大木に見えるよ」

「あれ、こっちのカラフルなバッグ、なんでできてるの?」

ミモロがぶら下がったのは、硬めの素材でできたトートバッグ。
実は、この素材は、市販のポリ袋。熱を加え、積み重ね、溶着を何度も繰り返したもの。
「えーこれ、ポリ袋でできてるの?スゴーイ」
バッグのほかに、カードケースなどもあります。

この二つは、太秦にアトリエがあるPULL+PUSH PRODUCTSの作品です。

「これ、かわいいよー」毛糸でできたアクセサリーです。

タペストリーを織ったときのウールや毛糸によるアクセサリーは、高橋菜佑子さんの作品。ミモロが髪飾りにしているのは、本当はブローチです。

会場の壁に、三角の木の棚が。

「座るのにぴったり・・・」とミモロは、チョコンと座ります。でもこれは、かくいあゆみさんの本を飾る棚。スゴク斬新な発想ですね。本以外にも、何か飾ってみたくなります。

会場内をトコトコ見て回わるミモロは、すごく楽しいそう。

「キャー小さい・・・これもしかして髑髏じゃないの?細かいビーズやスパンコールで刺繍されてる」

フィンランド語で「素敵な、カワイイ、似合ってる」という意味の「ihana」という名のブランドの作品で、小さなブローチは、すべて手作り。ミモロも目を凝らして見つめます。

「こっちにも、小さなものが並んでるー。不思議な形?でも面白いね」

カラフルなガラスを使ったアクセサリーや小物たちは「ガラス工房nazuna薺」の作品です。

「あ、お花が咲いてる!」とミモロは、カラフルの花のそばへ。

「これ、なあに?」どうもただのお花の飾りではないよう。
ninniko deign」によるUSBメモリーです。
無機質なパソコンまわりに彩りをという思いからできた作品だそう。


作品は、ほかにもいろいろ、全部で13の作家が出展しています。

「なんか、みんな楽しい作品ばかり。京都には、若いアーティストがたくさんいて、新しいものづくりをしてるんだね。わーどれをおみやげにしようなかぁー。迷っちゃうー」

ミモロは、石川さんの説明を聞きながら、ひとつひとつ見て回る楽しい時間を過ごしました。

「まだ、やってるから、来てみたら?楽しいよー」


*「ギャラリー オルト プロジェクト」京都市左京区岡崎西天王町84-1 電話075-201-9631 12:00~20:00 火曜休 詳しくはHPで。東大路の川端警察署から、疎水沿いに東側にちょっと行ったところにあるビルの1階に。「おみや展ぐるり」9月7日~19日を開催中。9月23~25日は、清水五条「貴匠桜」で器を中心にした作品展が開催されます。

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京都市立美術館に「フェルメールからのラブレター展」を鑑賞に

2011-09-05 | アート
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「ここにも行っておかなくちゃ!」とミモロが言い出したのは、
京都市立美術館で開催されている「フェルメールからのラブレター展」です。



10月16日まで開催され、まだ期間は残っていますが、人気の展覧会のため、10月に入ると混雑するかも・・・と心配したよう。

「一番空いていそうな日を狙おう・・・」とミモロは、台風が迫る日の午前中に出かけることに。


京都市立美術館は、平安神宮のすぐそば。
堂々とした歴史を感じさせる建物です。

そもそも京都市立美術館は、昭和8年に、東京都美術館に次ぐ日本で2番目の大規模公立美術館として生まれました。設計は、公募で当選した前田健二郎氏の設計図案をもとにしています。戦後は、一時駐留軍に接収され、昭和27年に、再び美術館活動を開始した、以来、さまざまな大規模な展覧会が開催されています。

「りっぱな建物だねー」

ドアの装飾も、ひとつの芸術作品のよう。


建物の外観は、和洋折衷。屋根は、日本の寺社仏閣を思わせるもの。
屋根部分の近くにも、アールデコ風の装飾が施されています。


現代の建物には、見られない芸術性の高い装飾です。


内部は大理石を使った重厚な造り。ジャンデリアにも古き趣が漂います。

「中央に大きな階段があって、吹き抜けのロビーがある。この雰囲気は、国会議事堂に似てる・・・」

ここには、24室の展示室があるそう。

美術館に入るなり、階段を上ったミモロ。「あれ?フェルメールはどこ?」
実は、目指す展覧会は1階。「キャ!間違えちゃった・・・」
そそっかしいミモロです。

まず、入場券を買って、

それから、音声ガイドを借りることに。


*美術館などでは、音声ガイドは、とても役に立ちます。絵画の横に説明書きはありますが、細かいと見えにくいし、そこには書いていない内容も知ることができます。おすすめのアイテムです。

中に入ると、すでに絵の前には、人が・・・。
ミモロが予想したより、多くの人が訪れていました。
「台風なのにねぇー。」
ミモロと同じように空いていると思った人も多いようです。



「フェルメールからのラブレター展」は、アムステルダム国立美術館所蔵の「手紙を読む青衣の女」修復後世界初公開で、日本初上陸。フェルメールブルーという独特の青は、ラピスラズリから作った高価な絵の具によるもので。落ち着いた上品なブルーです。

「あれ?思ったより小さな絵なんだ・・・」と絵の前でミモロはポツリ。
展覧会を案内するポスターなどで見る絵のイメージより、実際は、かなり小さめ。A4のちょっと大きいくらいでしょうか。今回は、フェルメールの作品は、全部で3点。彼は生涯で三十数点しか作品を残していないそう。どれも手紙をテーマに描かれた作品です。



他には、17世紀オランダの絵画が多数展示されて、それもなかなか見応えがあるものばかり。

「フェルメールもいいけど、ほかの画家の描いた風物画も楽しいね。だっていろんなものが描かれているんだもの。当時の人が、どんなファッションをしていたか、とか、何に興味をもっていたか、なんかがよくわかるね」ミモロは、1枚1枚、展示された作品を隅々まで丁寧に見てゆきます。

約2時間近く、展覧会を鑑賞したミモロです。



「あー楽しかったー」ミモロは、美術館を出ると、
「ちょっと寄ってゆく場所があるのー」とトコトコ歩き出しました。

岡崎エリアには、ほかにも京都国立近代美術館、細見美術館、並河靖之七宝記念館など美術館がいろいろ。ランチを楽しむレストランもいっぱいある場所。ぜひアートを楽しみ、美味しいランチを味わう、休日を。

京都市立美術館に関しては、ホームページで。
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