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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

伏見稲荷駅そばにある鰹節工房「越後屋」。いろいろな料理屋さんなどに納めるダシ製造所見学。ミモロ至福の時…

2021-10-03 | ものづくり


「これがおダシになるの?美味しそう~」とミモロは、たくさんのイワシ干しを前に、口に湧き出るよだれを抑えるのに必死です。

今回、ミモロが訪れたのは、京阪「伏見稲荷駅」から、徒歩5分ほどの県道沿いにある「越後屋」という花かつおなどダシの材料を加工する工房です。


「こんにちは~」と、ミモロは、「越後屋」のご店主、伊藤さんにご挨拶。

「越後屋」は、開業して50余年。京都の鰹節工房で、15年修業なさった初代が始められ、伏見のこの場所には、30年になるそう。
京都市内の料理屋さんやうどん、そば、そして滋賀県の学校給食などにもおダシを供給してると。

「う~いい匂い~クンクン…」ミモロは、工房内に1歩入った時から、ネコにとって、めくるめくような香りに包まれて夢見心地。

「そうですか?もうずっとここにいるんで、あまり香り感じないんですけど…」と伊藤さん。

「毎日、ここにいられるなんて、天国にいるみたい…」と思うミモロです。

関西はダシ文化といわれるほど、料理ではダシの美味しさが決めてになります。
昆布と共に使う主な魚のダシは、カツオ、マグロ、ウルメイワシ、サバの4種類がここで、加工されます。

「どれも美味しいよね~」とミモロ。なんでもカツオをしっかりとした味わい、そしてマグロはあっさりとした味が特徴だそう。また、サバやウルメイワシは、煮物やうどん。そばのだし汁など濃いめの味わいが生まれるだと…。

特にカツオ節は、ミモロのお気に入り。「このままでもしゃぶりたい…」と思っているミモロです。


ダシとなる魚は、主に九州各地の漁港で水揚げされ、漁港で燻製に加工されます。そして大阪の中央市場などを経て、ここへ。
もちろん伊藤さんが、厳しく品定めをなさるそう。

「へぇ~これ乾燥させてるだけじゃなくて、燻製なんだ~」


それを細かく削って、ダシがよく出るように加工するのが、ここの工房です。


工房には、細かく削る機械が並んでいます。

見るからに年代物の機械…ずっと使い続けているものだそう。

「じゃ、さっそく削ってみますね…」と伊藤さんが機械にカツオ節をセットし、スイッチをON。

機械が勢いよく動き始める音が工房に響きます。

まもなく…ミモロの目の前には、次々に薄く削られた花かつおが出てきました。

「わ~わ~」と、言葉にならないミモロ。大好物の鰹節が、機械からドンドン出てくるのですから…ネコにとっては、夢のような機械です。

あっという間に、ミモロの前には、鰹節の山が…

「すごい~すごい~」と大興奮のミモロ。

削りたての鰹節は、ひときわ薫り高く、ミモロの鼻をくすぐります。「ここにご飯があれば、すぐにネコまんま食べられるのに…」と。ミモロにとって、ソウルフードのネコまんまです。ミモロ、食べちゃダメよ~。今にも花かつおの山に飛び込みそうな目つき。

「あの~どうやって、こんなに早くフワフワの鰹節削れるんですか?」とミモロ。家で、鰹節削りを使うと、なかなかたくさん削るのには時間がかかるし、粉々になってしまうことも…。

目の前のフワフワの鰹節こそ、ミモロの理想の姿なのです。

「では、機械の構造、見ますか?」と伊藤さん。「うん、見る~」と、ミモロは、機械の裏側へ。

*「越後屋」京都市伏見区深草稲荷鳥居前町21の8  ☎075-641-4114


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京都、祇園祭の時期限定の和菓子。室町期創業「二軒茶屋 中村楼」の「稚児餅」。疫病除けの昔ながらの菓子

2021-07-12 | ものづくり

京都の夏、祇園祭が始まると、祭りの期間だけ「八坂神社」のそばの「二軒茶屋 中村楼」で頂ける和菓子が「稚児餅」です。


「この時期だけのお菓子なんだよね~」と、楽しみにしていたミモロです。


「八坂神社」の鳥居脇にある「二軒茶屋 中村楼」は、室町期創業と言われる老舗。江戸時代には、京都屈指の料理茶屋のひとつに。多くの要人、文人などを迎えたお店です。

二軒茶屋というのは、その昔、鳥居の脇には、二軒の茶屋があり、名物の田楽豆腐は、多くの人に愛される京の味に。その二軒の茶屋のひとつ「柏屋」の流れを今も継ぐのが、現在の「中村楼」なのだそう。

「料理屋さんの方は、ミモロのお小遣いではいけないけど…茶屋の方なら大丈夫…」と、ミモロは、お店の奥、かつての蔵を改装した「二軒茶屋」へ進みます。

雰囲気のある喫茶スペース…ミモロは案内されたお席でお品書きをチェックします。


ここでは、抹茶パフェ、あんみつ、おしるこなどの甘味だけでなく、お食事で名物の田楽豆腐、鯛茶漬けとおばんざい、鯛うどんとおばんざいなども楽しめるのです。

でも、やっぱりこの時期は、「稚児餅」。2本の稚児餅と抹茶のセット1300円が見逃せません。


注文してから作られる稚児餅。しばらくして、ミモロの前に…。「わ~素敵~京都らしいね~」と。


さて、この「稚児餅」は、祇園祭の長刀鉾に乗るお稚児さんが、7月13日に「八坂神社」の参拝する時、朱塗りの器に盛って、奉納するのが恒例なのだそう。

今年は、コロナの影響で、祇園祭の神輿渡御やお稚児さんが乗る山鉾巡行は中止ですが、祇園祭の神事は、粛々と行われていきます。


稚児餅は、米の餅を細長い形にして、青竹の串に刺し、その面に荒味噌を塗り焼いたもの。
持ち帰り用は、竹皮に包んだ5本セットで1900円です。

「このお餅食べると、夏痩せしないで、疫病除けになるんだって~コロナにも効くかな?」


「夏痩せしないようにしっかり食べよう…あ~ん」と大きく口を開けるミモロ。

どうみても、夏瘦せとは無縁のミモロなのですが…。「わ~味噌の塩味が疲れを癒すね~塩分補給にピッタリなんだ~」と。
芳醇な味噌の味わいとやわらかな餅が口の中で融合…。まさに夏にふさわしい品です。

「う~抹茶のお味もいいね~抹茶も疫病予防するんでしょ!」と、まさに夏最強の組わせといえましょう。

さて、食べ終わったミモロは、「あの~二階に行ってもいいですか?」とお店の方に伺って、階段をあがります。


2階もテーブル席の喫茶スペース。


さらに屋外には、テラスのようなスペースが・・・「八坂神社が近いね~」と。そうすぐ脇にあるんだから…


2階の窓を覗くミモロ。

格子の先には、神社の門が迫ります。


1階は、オリジナルグッズやお持ち帰りのお菓子などが並ぶショップになっています。
 

*「二軒茶屋 中村楼」の詳しい情報はホームページで

7月10日には、神輿洗いの神事も行われ、コロナ禍で、その退散を祈願する祇園祭が進行する「八坂神社」です。



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京都から新幹線で45分。日帰りで訪れた世界遺産「姫路城」。参観者激減の今…

2021-06-17 | ものづくり
「一度行ってみたい~」と以前から思い続けたいたミモロ。それは海外からの観光客に大人気の「世界遺産 姫路城」です。


コロナ禍の今、充分に注意しながら出かけました。
「新幹線乗るの1年以上ぶりかも…」

京都駅から岡山行の「ひかり号」の自由席に乗ったミモロとお友達。

車両には、ミモロ以外に4名の乗客が…「ガラガラなんだ~」これなら安心だね~」と、ミモロはお友達と席を放して座ります。

京都駅からは約45分で到着する姫路。もちろんJR快速でも行けますが、「そっちは結構混雑するから…」と新幹線にすることに。
姫路が近づくと、車窓からは瀬戸内海が見えます。「わ~海だ~」と、久しぶりの海をじっと見つめるミモロです。


久しぶりの新幹線…「あれ~新幹線の公衆電話って、もう使えなくなったんだ~」と、携帯電話が普及し、ついにカード式の公衆電話は姿を消すことになりました。


「もっと遠くまで行きたい~」という思いを抱きつつも、今回は、兵庫県どまりに…

「初めての姫路だね~」と、何度か博多に行く時に通過した姫路に初めて降り立つミモロです。


「姫路って、すごく遠いとこって感じたけど、よく考えると、兵庫県なんだよね~」と東京生まれのミモロにとって、実は東京から熱海くらいの距離なのでした。そう思うと、「すごく近かったんだ~」と今更ながら思うミモロです。

姫路駅の構内には、御神輿が飾られています。「なんか変わった御神輿…見たことない~」

これは、毎年、10月14,15日に行われる姫路の「松原八幡神社」の例大祭「灘まつり」の屋台です。


担ぎ手が勇ましく町を巡り、さし上げられる勇壮な祭りです。「へぇ~このお祭り知らなかった~見てみたい~」と思うミモロ。
何しろ、その豪華絢爛な屋台の素晴らしさは、まさに芸術品。

毎年、何万人の見物人が訪れるという祭りなのです。「屋台、倒したり、ぶつけたり、なんか勇ましい祭りらしいよ~」と、資料を見ながら…。「姫路って、なんかすごいね~」と全く知識がないミモロなのです。

そこで、まずは、観光案内所へ。「あの~姫路城ってどうやって行けばいいんですか?日帰りで、どこを楽しめばいいですか?」と伺います。


案内所で町のマップや名物がのったパンフレットなどを頂きました。
「う~姫路の名物ってなんだろ?何が美味しいの?」
案内所の方は、特定のお店のおすすめは避けられましたが、「どうも海鮮物がやっぱり美味しいみたいだね~」でも、これぞ名物…というのがよくわからないミモロなのです。

ともあれ、まずは、「世界遺産 姫路城」を目指します。
姫路駅を出ると、なんと目の前に「姫路城」が見えるではありませんか?「すご~い、お城にまっすぐ大通りが通じてるんだ~」

「なんだ~ここから歩けるね~」とミモロ。バスでももちろん行けますが、徒歩15分ほどで行けるとのこと。そこで歩くことに…

駅から続く大通りは「大手前通」で、並木が続き、途中に彫刻なども飾られています。


「へぇ~こういう町なんだ~」とキョロキョロしながら進みます。


やがて城への入口に到着。内堀に掛かる橋を渡り、大手門から城内に入ります。
「だれもいない~」と橋の上のミモロ。コロナ前までは、国内外の観光客でいっぱいだったという橋です。


観光客が激減しているとは、聞いていましたが、まさかこんなに人がいないとは…。
「もしかして、ミモロお城独り占め???」

今まで、ミモロのだれもいないシリーズで、京都各所の神社などをご紹介してきましたが、さすがに「姫路城」までは予想していませんでした。

さぁ、みなさんにゆっくり「姫路城」の魅力をお伝えしましょう。




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光によって色を変える不思議な染「夢こうろ染」。染作家奥田祐斎さんの工房を見学。

2021-06-13 | ものづくり

嵐山の大堰川沿いにある「嵐山 祐斎亭」は、昨年から公開された古き建物。

座敷から望む景色は、心鎮まる趣が…。

さて、ここは20年ほど前から染作家の奥田祐斎さんが工房を構え、さまざまな作品を製作なさっています。
ミモロは、その工房見学に出かけました。

築150年と言われ、かつて多くの賓客を迎えた旅館だった建物の奥に工房はあります。

そこで、熟練の職人さんたちが、黙々と制作に携わっています。


奥様の奥田恵美さんのご案内で工房内のギャラリーを拝見。そこに美しい染めの着物が展示されています。

「ミモロちゃん、よく見ててね~」とライトを手にした恵美さんが着物を照らすと…

「あれ?不思議…着物の色が変わっちゃった~」とビックリするミモロ。

そう、染作家奥田祐さんは、光によって色を変える曜変色という珍しい染色技術を研究なさっているのです。
光を当てると…
赤みを帯びた模様に変身…
「わ~すごい~不思議???1枚の着物で別の着物になっちゃったみたい~」とただただ驚くミモロです。

「ミモロちゃん、初めまして~」といらっしゃった奥田祐斎さん。

ミモロは、この不思議な染めの技術について伺うことに…

熊野ご出身の奥田祐斎さんは、染色作家として若い頃からさまざまな染めに触れ、その技術を学びます。古代の染色に興味を抱き、その研究にまい進。そこで出会ったのが、「黄櫨染」(こうろぜん)という古代染色です。
「あ、その染め知ってる~一昨年、ミモロ、お雛様になった時、お友達のクマのハンス君が着た装束がその色でした」と目を輝かすミモロ。

「そうですか~黄櫨染というのは、平安時代、嵯峨天皇以降の天皇が儀式で着用する袍(ほう)上衣の色で、天皇だけが着用できる色と定められましたもの。でも…」と奥田さん。
奥田さんの研究で、歴代天皇が着用される「黄櫨染」にも、その時代の染めの技術や染材の配合などに違いがあり、同一ではないそう。
「黄櫨染の捉え方も、まちまちなんです」と。

「でも茶色ぽい色ですよね~」とミモロ。「う~確かに金茶色のまるで太陽の光を含んだような感じですが、古代染めの黄櫨染は、光によって色を微妙に変える特徴があることがわかったんです。ですから単に茶色というだけでなく、他にもさまざまな色があるんですよ」と。

「ホント・・・これ全部黄櫨染っていうの?」とミモロ。
ミモロが見ているのは、奥田さんが長年研究を重ね古代染色の特徴を現代の染料と染めの技術で表現し、現代風にアレンジした独自の染め技術「夢こうろ染」のサンプルです。

奥田祐斎さんが作り上げた現代の黄櫨染「夢こうろ染」は、その独自の染色技術などから、海外でも高く評価されています。


「夢こうろ染」が施されるのは、絹、カシミアなど動物性の繊維が主体。そこからさらに発展させて奥田祐斎さんが挑戦しているのは、パールや革などへの染色です。

例えば・・・黒いランドセル・・・

光を当てると・・・なんと赤いランドセルに変身。


「あの~これって、染料が光による屈折で、違って見えるわけ?」と首をかしげるミモロです。
あまりにそこのところは複雑なため、ミモロの理解を越えています。

「すごく不思議な染料なんだ~」


日本独自の染色技法と言われる「黄櫨染」は、日のもとの国、日本にふさわしい太陽の光を宿した染めだとおっしゃる奥田さん。
それをさらに独自の研究で現代風にアレンジした「夢こうろ染」。

「つまろ1枚の着物でいろいろな表情が楽しめるってすごいね~。サスペンス劇場の題材にもなれそう…」と、変なことを想像するミモロでした。

工房では、「夢こうろ染」の体験も可能で、絹のスカーフなどが製作できるそうです。

京都のいろいろな染めの工房を見学しているミモロですが、「う~まだまだ知らないことがいっぱい…」と感激した工房見学でした。

「今日はありがとうございました~」とご案内くださった恵美さんに手をふってお別れを…

「また、いらしてくださいね~」「は~い、今度はお友達といっしょに伺います~」

ミモロは、工房から再び石段を経て、大堰川へ


「秋の紅葉の時期になったら、またお邪魔しよう~」

そのころには、京都には再び多くの観光客が戻ってくるかも…。

静かな嵐山・・・こんなのんびりした景色が楽しめるのも、今だけかもしれません。

*「嵐山 祐斎亭」の詳しい情報はホームページで




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和傘の老舗「日吉屋」。伝統の和傘の技術は、インテリア雑貨などにも

2021-06-01 | ものづくり

「どう?似合う?」とミモロがすまし顔でいるのは、和傘をさしているから…


この日、ミモロが自転車を止めたのは、寺之内通の「宝鏡寺」の向いにある和傘の「日吉屋」です。


格子戸を開けて中へ…「ちょっと入りにくいけど…やってるかなぁ?」と。

落ち着いた雰囲気の店内には、さまざまな和傘が並んでいます。

ここ「日吉屋」は、江戸後期の創業。初代当主は、五条本覚寺に店を構え、二代目当主の折に、現在の場所に移転したそう。

和傘は、かつては日常の品。「あ、よく時代劇で浪人が内職に傘貼ったりしてるよね~」と時代劇好きのミモロ。
そう、昔は、誰もが持っていた必需品の一つです。西洋化が進む中、和傘は洋傘にその地位を奪われ、今やビニール傘など、使い捨てのような状態になり、それが問題になる状況に…。
「昔は、修理して長く大切に使ったんだよね~」とミモロ。過剰なゴミが環境へ悪影響をもたらしている現在。修理して使う暮らしへの関心も以前より高まっているようです。でも、さすがに和傘は…

竹と紙を素材とする和傘。現在の需要は、旅館や料理屋、茶席、各種伝統芸能の小道具など。活躍の場は限られています。
「でも、葵祭にも、祇園祭、時代祭でも、必ず和傘見るよね~」京都の祭りには、欠かせない道具のひとつなのです。

ここ「日吉屋」は、京都で残る数少ない京和傘製造元。製造元の減少で全国から注文を受けているそう。

「いらっしゃませ~」と、お店のマネージャーの中村さん。

「あの~初めまして~ミモロと申します。あの~和傘のこと、あんまり知らないんです…教えてもらえますか?」とミモロ。

和傘と洋傘の違いは、その素材と構造。つまりかなり違うのです。

細く削られた竹を持ち手となる柄竹に放射状に組み合わせるのですが、その要となるのが、「ろくろ」と言われるエゴの木などを使った部分で、そこに傘の骨が集中します。

「最近、このろくろを作る職人さんが激減し、将来危ぶまれてます」と中村さん。


「ミモロちゃん、和傘と洋傘ってどこが違うかわかりますか?」と中村さん。
「え~姿は、まるっきり違う感じだけど…」とじっと和傘を見つめます。
「まず骨が外に出てるのが、和傘で、洋傘は、骨の上に布が張られてます」と。

「そして、立てる時は、先の部分を上に置きます。つまり雨の雫をはらうときも、先を持って、振るんです」と。

「確かに、洋傘と、いろんな点で違うんだね~」と改めて思うミモロです。

「こちらは、洋傘のように布を竹の骨に張ったもの。ホラ骨が外に見えないでしょ」

「あ、ホントだ~」

一般のニーズが激減した和傘ですが、ファッションブランドコラボした作品を製作したり…


より斬新なデザインにチェレンジしたり…。「これなんだ~?」

薄紫色のお花・・・そう桔梗をイメージした和傘です。


また、和傘の技術を使ったインテリアの品々は、ホテルや旅館、料理屋さんなどにも注目されています。


天井から下がったライトシェードは、まさに和傘の技術を応用したもの。

「これを広げると、照明の傘になるんですよ~ミモロちゃん、なら中に入れますね~」と中村さん。

特別に入れて頂いたミモロです。

「こういう照明って雰囲気あるよね~」とミモロ。ロゴや家紋などを入れたオーダーも可能です。


現在、「日吉屋」の工房の職人さんたちは、すべて女性なのだそう。
「あの~いつか工房見学できますか?」と興味津々のミモロ。


「はい、今は、緊急事態宣言が延長され、工房見学はできないんですが、また再開しますよ。さらに傘貼りの体験などもありますから、ぜひミモロちゃん参加してください~」と中村さん。

「はい、またお友達誘って伺います~」と元気に答えるミモロでした。

*「日吉屋」の詳しい情報はホームページで


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