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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」などを務めたライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。

今夜の京都 五山の送り火を前に、「大」の文字のところに登ったミモロ。

2011-08-16 | 旅行
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早朝から家を出たミモロ。
「五山の送り火」を灯す「大」の文字の部分に、町内会の皆さんと
大文字山早朝登山に出かけました。

毎年8月16日に行われる「五山の送り火」は、葵祭、祇園祭、時代祭とともに京都四大行事のひとつです。
その歴史は、江戸後期からとも言われます。
大文字の「大」の字は、人の形を表し、人間の煩悩を燃やすという意味もあるそう。
京都の各所から見えあげる送り火。「そこがどうなっているか、知りたい」と好奇心旺盛なミモロです。


平安神宮の近くの集合場所に到着後、町内会の旗のもと、みんなでぞろぞろと銀閣寺方向へと歩きます。

途中で、お水をいただき、準備完了。いよいよ山の方向へ進みます。

大文字早朝登山は、毎年行われる町内のイベントのひとつ。
参加する方たちは、毎年参加するというベテランばかり。
初めてというのは、ミモロだけ。ドキドキしながら、みなさんに付いてトコトコ歩きます。


哲学の道を歩くと、銀閣寺のそばでは、

護摩木を売る仮設テントが。

ミモロもさっそく松の割木を求め、ご先祖様の霊を弔います。



文字を書いた護摩木は、まとめて、山の上に運ばれ、今晩、送り火として灯されます。



さて、いよいよ登山開始。
五山の中で、唯一人が自由に登れるのが、大文字山。その日の主な登り口は、銀閣寺の北側のルートです。

近所のお友達から「低い山だから簡単に登れますよ」と言われていたミモロ。
「嘘つきー!思っていたより、大変な山道じゃない・・・」

フーフー言いながら、登ります。

休み休み、汗を拭き拭き登る山道。

実は、ミモロの前後には、人がいっぱい。細い山道は、人の列が絶えません。

「こんなに混雑しているとは、思わなかった・・・」
なんでも、毎年、登る人も多く、京都では誰もが一度は経験する夏の行事のひとつのよう。
ヨチヨチ歩きの子供から、ご高齢の方まで、次々に山へと入ります。
「みんな、すごいねぇー」と、次々に追い越す人たちを見送るミモロです。

人が自由に入れる山といっても、16日の送り火の日は、14時から入山禁止に。

火を灯す準備が行われます。

結構な急勾配の山道。「えーまだ登るのー」見上げると、さらに、そこには一直線に階段が続いていました。


銀閣寺のそばの登山口から大文字の火床まで約30分。
やっと視界が開ける場所へ。
「やったー!」

山からは、京都の町が眼下に広がる素晴らしい景色が。

町の景色を眺めながら、しばし休憩。「やっぱり高い所だから、風も気持ちいいね。
苦しかったけど、送り火の日に山に登るって、なんか心が洗われるような気がする」
とミモロは、石に座って深呼吸。


今、ミモロが座っている石は、実は、送り火の火床。この石の上に木を組んで土台を作り、松明を灯します。
また、座っている石の位置は、「大」の字の横棒部分です。

近くを歩くと、「これ、なあに?」
十字になった石組みに出会いました。これは、「大」の字の中心部分です。
「へー、こうなってるんだ・・・」ミモロは感心しきり。

そして、
眼下に見える段々につづく石組みは、「大」の字の右側のハネの部分です。

さらに上へと登るミモロ。
「ここが文字の一番上の部分だね」。
「大」の文字のとんがった部分は、筆でも力が入る部分のせいか、ほかよりも石組みが多くなっていました。



山からは、「舟型」「鳥居」「妙」が、モヤ越しに、かすかに見えます。
ここ大文字山が、ほかの山より、はるかに高いことがよくわかる景色です。


「いつも下から、見上げているだけじゃ、わからないことがいっぱいだね。ホント来てよかった。
護摩木も奉納したから、今年の送り火はいっそう身近に感じられる・・・。夜が楽しみ・・・」とミモロ。

今年は、東北の震災で多くの御霊をお見送りする五山の送り火。
松の木からセシウムが感知されたと言われ、焚き上げを拒否した大文字ですが、
どんな形になろうとも、日本の人々が、尊い御霊をともらう心は変わらないことでしょう。

今晩は、いっそう人々の心に沁みる送り火になりそうです。


コメント (6)
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五山の送り火「大文字」の山に、早朝登山に出かけます。

2011-08-16 | 旅行

臨時のお知らせ

今から、五山の送り火を灯す山に登ってきます。
その様子は、午後にはアップできると思います。
待っててね!ミモロ



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清水寺,二寧坂の甘味処「かさぎ屋」で味わう抹茶のかき氷

2011-08-15 | 旅行
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「暑いから、冷たいものが食べたいね」と、ミモロは、清水寺に通じる坂の道、二寧坂へ。
そこには、お目当ての甘味処「かさぎ屋」があります。



古い構えのお店は、明治時代のもの、日本情緒もいっぱいです。
大正2年から始めた甘味屋さんで、その当時の味を守ります。

今や、仕入れたあんこを使う甘味処が多い中、ここでは、昔のように丹波大納言の小豆を
コトコトと手間暇かけたお釜炊き。
店の奥にいくつものお釜が並んでいます。


お店には、お顔が黒ずんだお多福さんが、じっと時の流れを見つめます。

「お顔は黒くなったけど、今も可愛らしい感じ。とてもやさしい眼差しだね」

また店の片隅には、お茶を煎れるコーナーが。長年使われた銅のヤカンが、今も大切に使われています。

「古いものでも、今も現役。京都のそういうところが素敵だね」
煎れてくださるお茶は、とてもまろやかなお味。お店でいただくお茶の中でも、心に残る美味しさです。


さて、ミモロが、まず注文したのは、たっぷり抹茶のミツがかかったかき氷。

「抹茶の風味も豊かで、ほんのりした甘さもいい感じ。暑さで疲れた体がよみがえるようだね・・・」
すごく暑かったのでしょう、ミモロは、一心不乱にかき氷を口に運びます。

途中、「あ、頭にキーンって来た・・・うー」
あまりに慌てて食べるから、冷たさで、舌も回らない様子です。

「うー美味しかった・・・・。でも、なんか冷えちゃったから、温かいものも食べよう・・・」
そういうと、お店自慢のぜんざいも注文します。


お茶を入れるコーナーにある小さな火鉢でお餅をあぶります。

「香ばしいお餅が美味しいね。小豆もほどよい炊き具合で、いいお味・・・」
ぜんざいもペロリと平らげました。

「なんかすごく暑くなっちゃった・・・。また、かき氷食べようかな・・・」
再び、お品書きを見るミモロ。コラ!いい加減にしなさい。また今度ね・・・・。


「また、食べに来てくださいね。今度は、おはぎも食べてみて・・・」
と、このお店の4代目早川清子さんとお母様。
「え?おはぎもあるの?絶対、また来まーす」。

次回を楽しみに、お店を後にしました。

旅のポイント:「かさぎ屋」京都市東山区高台寺桝屋町349 電話075-561-9562
営業時間:11:00~18:00 定休日:火曜日   高台寺に向かう二寧坂の坂の上の方に。


コメント (2)
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オバケがいっぱい・・・東山、高台寺の「百鬼夜行展」。

2011-08-14 | 旅行
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ある夏の夕暮れ・・・東山をトコトコ歩くミモロ。
陽は、西に傾き、辺りには、そろりそろりと夜が忍び寄る気配が・・・・。


「キャー・・・」ミモロの叫び声が響きます。

なあに?
「このポスター怖いねー」
ミモロが見たのは、高台寺 圓徳院で8月31日まで開催されている「百鬼夜行展」のもの。

妖怪や鬼の異形のものたちが、町を徘徊する様子を描いた江戸時代の絵巻などが展示され、
夏の涼を誘います。

ぜひ、夏の暑さを凌ぐために、ぞーっとするような妖怪たちに会いに行ってみてください。


怖がりのミモロは、「今度、昼間に行く・・・」と、その日は、散歩を続けることに。


昼間は、観光客で賑わう道も、夕暮れ時は、人の数もぐっと減り、散歩にはいいコースです。

「あれ、ここにもオバケ・・・・」


料理屋さんなどの軒には、ユーモラスなオバケの提灯が下がっています。

「これなら、怖くないけど・・・」
破れ傘や一つ目小僧のイラストは、なんかカワイイ感じです。

ミモロが、トコトコお散歩を続けていると、
「あの、よかったら乗りませんか」とお兄さんの声。
振り向くと、爽やかな笑顔のお兄さん。


「人力車で、観光しませんか?楽しいですよ」
そこでミモロは、ちょっとだけ、ピカピカに磨かれた人力車に試しに乗せてもらいます。


「なんか面白そう・・・楽ちんだし…お兄さんのガイド付きなんだー。
お友達にすすめてあげようーっと。今日は、二寧坂を歩きたいので、
また今度お願いします。どうもありがとう」
名残惜しげに、ピョコンと人力車を降りて、また坂道方向にトコトコと歩き始めました。



「今日は、お散歩だもん・・・歩かなきゃね・・・」

旅のポイント:東山や嵐山などの観光地では、人力車でめぐることができます。二人乗車で30分で8000円など、貸切時間によって料金が変わります。車夫の方から、とっておきのお話を聞いたり、観光の穴場を巡ったりと旅の思い出に残る体験に。詳しくは「えびす屋」のホームページで


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秋の紅葉にもおすすめ。嵐山の「松籟庵」(しょうらいあん)で季節の料理に舌鼓。

2011-08-13 | 旅行
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さて、嵐山を訪れたミモロが、ランチに向かったのは、保津川沿いの食事処「松籟庵」(しょうらいあん)。



公園の中にあるため、車が通れる道から、さらに遊歩道を川沿いに5分ほど歩きます。
川沿いの道から、「松籟庵」がある場所へは、石段を上がり、山の中へ。

しばらくすると、山の木々にすっぽりと包まれたような日本家屋の姿が。

「ここだね。なんか風情ある建物・・・」

それもそのはず、ここは、かつて近衛文麿公の別邸で、建物は明治初期のもの。
嵐山の渓谷を見下ろす、素晴らしい立地にあります。


玄関でミモロは、声をかけました。


「あのーお昼をいただきたいんですけど・・・・」
「ご予約は、いただいていますか・・・」
「どうしよう、予約してません。駄目でしょうか・・・」ミモロはとても心配そう。
「しばらくお待ちください・・・」と言われ、ドキドキしながら外で待つことに。
「お待たせしました、お席用意できますから、どうぞ・・・」
「どうもありがとうございます。よかったー」ミモロは、やっとホッとした様子。

*週末や秋の紅葉シーズンは、必ず予約をおすすめします。平日であったため、たまたまミモロはお席に入れました。ホントにラッキーなミモロです。

通されたのは、しっとりとした趣が漂う品格あるお座敷です。

大きな窓からの眺めは、とても清々しい景色。今は、緑が一面を覆う窓も、
秋ともなれば、楓の紅葉が、鮮やかに窓を彩るそう。



テラスからは、眼下の川をゆったりと進む船の姿。


「今もみずみずしい緑がキレイだけど、きっと紅葉の時期は、素晴らしい眺めが見られるね。
秋にも来てみたいー」ミモロは、秋の景色を思い浮かべます。

さて、楽しみなお料理は、

まず、竹かごに、鱧の落とし、湯葉、コーンの天ぷらなどをはじめ彩り豊かな品々が登場。
「わー美味しそう・・・」ミモロの目も釘づけです。

「この煮物は、芋、タコ、南京っといって女性が好きなものですよ」

「自然の甘さがたまらないねー美味しい!」。ミモロもやっぱり女の子、大好物のひとつです。

そして、揚げ出し豆腐や湯豆腐が登場。
「お豆腐が揺れ始めたら、食べごろなんだって・・・。早く揺れないかな」ミモロはじっと見つめます。


ミモロが注文したのは、お昼のコース「松葉」3800円。
盛りだくさんの内容で、とてもお得の感じのコースです。


お豆腐のアイスクリームのデザートは、ゆっくり外の景色を眺めながらいただきます。

「あ、生八つ橋ものってる・・・」、ほんのり香る豆腐の風味を味わいながら、ミモロはペロリ。


「あー美味しかった・・・。やっぱりここの方が町中より涼しくて気持ちいい。
なんか帰りたくなくなっちゃった・・・」


ミモロは、窓の外を眺めながらポツリ。

じゃ、もうちょっと居させてもらいましょ。
「うん、お腹もいっぱい。だんだん眠くなってきちゃった・・・・ムニャムニャ」

だめよ、ミモロ、眠っちゃ!

旅のポイント
詳しくは、「松籟庵」のホームページで。
  

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