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古くて新しい幼児教育「モンテッソーリ教育」~これからの日本に必要では・・・

2019-01-25 23:02:09 | 最近考えること(多様性)
私の知人が4月から「モンテッソーリ教育」の教師養成講座に通うことになりました。

教師の資格を得るのに2年かかるようですが、この教育法を知らなかった私は彼女から教えてもらい、
自分でもどのような教育なのかを調べました。

「モンテッソーリ教育」は、20世紀初頭にイタリアで最初の女医の一人であったマリア・モンテッソーリが、
障害児のために開発して効果を上げた教育法が一般的にも有効であるとして始めた幼児教育です。

その教育の基本的な考え方は、
「子供は、生まれながらにして自己を成長させ発達させる力を持っている」
「大人は、子供の自由を保証し自発的な活動を助ける役割を果たす」と言うこと・・・

そしてその教育の特徴は、
「社会性や協調性を育むために年齢縦断型の縦割りクラス」
「感覚を磨くための教具が色々と用意されていて、子供が自由に教具を選べる」
「安心出来る環境の中で教師はしっかり見守り、子供一人ひとりの発達段階に応じて自己形成を助ける」

とにかくその根幹は「教育の主体は子供である」「大人は子供の自発的な成長を助ける」・・・と言うこと

この考え方が、子供が成長するに伴い「自分で考えて自分の意思で行動する」と言うことに繋がります。
こう言った「自立性」や「主体性」は、自発的な自己成長を促し社会で活躍する原動力になります。

実は、「モンテッソーリ教育」を幼少期に受けた著名人には次のような方々がいます。

将棋七段の藤井聡太、ビル・ゲイツ(マイクロソフト創立者)、ラリー・ペイジ(グーグル創立者)、
ジェフ・ベゾス(アマゾン創立者)、マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック創立者)、
ピーター・ドラッカー(社会学者)、オバマ大統領・クリントン大統領、ウィリアム王子・ヘンリー王子など

私が、長年社会人のキャリア形成・キャリア支援に携わって来て強く感じることが、
「自立性」や「主体性」を持たない社会人が決して少なくはない・・・と言うことです。

「自分で自分のことを決められない」「細かいことを何でも確認してくる」「自分に自信がない」
「そもそも自分は何をしたいのかが分からない」・・・

「日本人は謙虚」だと言われます・・・確かに、謙虚に人から学ぶ姿勢は大事です。
ただ謙虚が過ぎると「従順」「人に合わせる」「自分で考えない」・・・と言う方向に行ってしまいます。

年齢に関係なくこのような社会人がかなりの比率で存在するその根本的な理由は、
人に合わせることを良しとする組織優先の昔ながらの学校教育や企業風土にあるように思います。

組織優先の世界では、出る杭は打たれます。人と同じことをしない人は組織からはじかれます。

私は、小学1年生の時のある寒い冬の日に長ズボンを履いて行ったことがあります。
当時は、男の子は冬でも半袖半ズボンが当たり前の時代でした。

その日はあまりにも寒かったため、私は自分の意思で長ズボンを履いて行ったのですが、
皆から囃し立てられて泣いて家に帰り、「何で長ズボンを履いたらあかんの?」と母親に尋ねました。

「あかんことない。自分が寒くて履きたかったら履いたらええ。人のことは気にするな。」
母親のその言葉に自信を持った私は、次の日も平然と長ズボンを履いて行きました。

まだ囃し立てる子もいましたが、何日かするともう囃し立てる子はいなくなりました。

あの時母親が別の対応をしていたら、私は自信を持って一人だけ別な格好が出来ただろうか・・・
「9歳までの親や教師の対応の仕方で、子供の考え方が決まってしまう」と聞いたことがあります。

少子高齢化で労働力人口が激減し組織力で世界と対峙していくことが限界となり、終身雇用も崩れた日本に、
今一番必要なのは「自分で考えて自分の意思で行動する」ことの出来る人を増やしていくこと・・・

なのではないかと、「モンテッソーリ教育」を知って改めて思わされています。

2019年1月25日


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