波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「愛犬リック」の最期のシーンがフラッシュバック~突然たくさんの犬の散歩に出会って

2021-11-27 00:11:50 | 懐かしい思い出
東京では今年はまだ「木枯らし」が吹かないまま、もう残り1ヵ月で年末を迎えようとしています。
「木枯らし」は冬型の気圧配置になったことの証明で、東京では11月末までの期間限定の名称のよう・・・

東京で「木枯らし」が吹かなかったのは70年の観測史上たったの6回で、10年に1度の稀な年となりそうです。
朝晩はそれなりに寒くなってきたものの、早朝に散歩している人も例年に比べてまだまだ多いと感じます。

そして、先日の散歩途中、ほんの1分位の間に次から次へと犬の散歩に出会いました。数えると何と8組も・・・
「徒歩〇分」という不動産の広告表示の基準は「1分=80m」のため、10m間隔位で犬が歩いているのと同じ・・・

もしかして愛犬家の集まりでも・・・と思いましたが、「何歳?」「5歳です」と2組だけ挨拶を交わしていたものの、
それ以外は特に何の接点もなさそうな雰囲気・・・ということは、本当にたまたま一極集中の偶然な出会い・・・?

「なぜ?」「どういうこと?」と次々と現れる犬を見物していると、私の大好きな犬種である柴犬を見つけました。
そして、その瞬間にかれこれ30年前の出来事である愛犬「リック」の最期のシーンが突然フラッシュバック・・・

「リック」という犬は私の子供時代の2匹目の犬で、初代が死んで間もない高校生の時に知人から譲り受けました。
「リック」という名前は、当時好きだった「Jessie's Girl」という曲のリック・スプリングフィールドに因んで命名。

生後すぐのまだコロッとした赤ん坊で我が家に来て、ヨタヨタ歩きで餌の食べ方もぎこちなく本当に可愛かった。
そんな幼かった「リック」が同い年位にまで成長し、学校から帰ると散歩がてらによく一緒にジョギングしました。

犬種は柴犬とスピッツの雑種で、姿は柴犬ながら全身真っ白い色、クリっとした黒目で顔立ちはスピッツ寄り・・・
スピッツのようにキャンキャン吠えないものの、喜怒哀楽がはっきりして感情豊かな性格もスピッツ寄りでした。

高校卒業後に実家を出てしまったものの、家族の誰よりも「リック」に会いたくて毎年夏と冬は必ず帰省しました。
そんな「リック」との長年の遠距離恋愛も、リックの老衰と共にいよいよ終わりを迎えることになります。

お腹が膨れて腹水状態となりどんどん衰弱していきましたが、当時の犬の平均寿命を超えていましたので、
医師からは残念ながらもう老齢なので手術は無理でしょう・・・と言われていました。

もう寝たきり状態となり餌も食べられず、妹から「いつ死んでもおかしくないから早く帰ってきて」という緊急連絡。
そして、その直後の3連休の初日の朝に飛んで帰りました。

いつも私が帰省すると、その場でクルクル回る喜びのパフォーマンスをしてから飛びついて来るのですが、
その時はもうそんな元気はなく、ハアハアと横たわったまま久しぶりに会う私の顔をじっと見つめていました。

その日は、これまでの思い出に浸りつつ「リック」の写真を眺めながら私がずっと傍に付いていましたが、
それまで寝たきり状態だった「リック」が突然立ち上がり、最後の力を振り絞るように全身に力をみなぎらせました。

これが最期だと感じた私は大声で皆を呼び、家族4人で囲んだ瞬間にリックは泣き叫ぶ母の手の中に倒れこみ、
母の手に抱かれたまま旅立って行きました。

「リック」をバスタオルの上に寝かせて一晩一緒に寝て、翌日に近くのペット専用の墓地に納めに行きました。
あれからもう相当な月日が流れましたが、今でも決して忘れることの出来ない大事な光景の一つです。

そのことが忘れられずに他の犬を飼う気になれず、勝手に息子を「リック」の生まれ変わりだと思い込んでいます。
息子にとっては、犬の生まれ変わりだと思われるのは迷惑でしかないかも知れませんが・・・

2021年11月26日


男二人を応援いただける方、応援クリックをお願いいたします。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへにほんブログ村

乳がんランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の好きな「絵本BEST3」~「はらぺこあおむし」のエリック・カール氏の他界を機に

2021-05-28 23:55:14 | 懐かしい思い出
「はらぺこあおむし」で有名な米国の絵本作家「エリック・カール」氏が91歳で他界されたことを知りました。
そのニュースで初めてご本人の姿を拝見しましたが、絵本そのものの温かく優しい雰囲気の方でした。

「はらぺこあおむし」は、多分息子に買った最初の絵本だと思いますが、青虫が1週間色々な物を食べて、
最後に綺麗な蝶になるという単純な物語ながら、その絵の独特の雰囲気や色使いなどの世界観が印象的・・・

多くの人に愛されるこの絵本は、1969年に米国で出版後70カ国以上に翻訳され、発行部数5500万部以上・・・
ページの幅が違ったり穴が開いていたりして、本の概念も良く分からない赤ん坊も触って楽しい絵本ですが、
当時米国でこの独特の形の絵本を製本出来る出版社がなく、何と日本の出版社が印刷・製本したようです。

そういう日本とも縁の深いベストセラー絵本を久しぶりに思い出すことになり、少しノスタルジックな気分で、
物入れの奥に置いてある絵本の中から自分が好きだった絵本を数冊引っ張り出して読むことになりました。

と言うことで、今回は息子に読み聞かせしながら自分が好きだった「絵本BEST3」です。

【第3位】 「ファーディとおちば」・・・ジュリア・ローリンソン作

秋になり色が変わり冬に散っていく葉っぱを見て、木が病気じゃないかと心配する子ぎつねのファーディ・・・
散ってしまう葉っぱの最後の一枚を捕まえて家に持ち帰り、ベッドで寝かせてあげる様子が何ともいじらしい。

【第2位】 「チビねずくんのクリスマス」・・・ダイアナ・ヘンドリー作

クリスマスツリーを飾っていたオオねずくんとチビねずくん。足りない柊の葉を探しに行ったチビねずくんですが、
降ってきた雪を空がちぎれて落ちてきて、積もり出した雪の上の自分の足跡を何かがつけてくると思い込む・・・
泣きながら震えて帰ったところ、オオねずくんから雪のことを教えてもらい思わず叫ぶ・・・「雪って魔法みたい!」

【第1位】 「ばすくん」・・・みやきりか作、なかやみわ絵

路線バスとして長年活躍するもオンボロになってしまい、山のバス会社に売られてしまった「ばすくん」・・・
それでも、でこぼこの山道で頑張っていたもののついに動けなくなり、そのまま山奥に運ばれて捨てられることに。

これは不法投棄だろう・・・ですがそれはそれとして、ある嵐の夜にずぶ濡れのたぬきを一晩泊めてあげることに。
そして時は流れ、いつもより早く訪れたある寒い冬に「ばすくん」のところにあの時のたぬきがまたやって来ました。
あまりにも早い冬の訪れで冬ごもりが間に合わず、連れてきた動物仲間と共に春まで泊めて欲しいと・・・

やがて春がきて雪もすっかり解けたものの、居心地のいい「ばすくん」に結局皆がそのまま住むことになり、
使い古されて捨てられていた「ばすくん」は、最後は多くの動物たちと一緒にいつまでも楽しく暮らしたとさ・・・

なぜか秋から春にかけての物語ばかりで季節感ゼロですが、たまにはメルヘンに浸るのも悪くはないかな・・・
息子のための絵本ながらも自分が感動するものをと、当時絵本を読み漁っていたことを懐かしく思い出します。

エリック・カールさん、これからも長く読み継がれるであろう素晴らしい名作絵本を作ってくれて有難う。
どうか安らかに・・・

2021年5月28日


男二人を応援いただける方、応援クリックをお願いいたします。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへにほんブログ村

乳がんランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我が家の「20年のビールの移り変わり」~10月1日からの酒税改正に因んで・・・

2020-10-02 23:42:10 | 懐かしい思い出
年度折り返しの10月1日は「中秋の名月」でしたが、天気も良く月が煌々と輝いていて本当に綺麗でした。
中秋の名月は、9月~10月にかけて毎年日にちがずれるので、うっかりすると見逃がすので気をつけないと・・・

また、10月1日と言えば、今年は「中秋の名月」以外にはやはり「酒税改正」・・・ですね。
「ビール」と「日本酒」は減税、「第三のビール」と「ワイン」は増税に・・・嗜好品は税率が調整されるのも仕方ない。

酒税は今年から3年ごとに改正され、2026年には「ビール」「発泡酒」「第三のビール」は、税率が統一されます。
最近はビールの銘柄があまりにも増えすぎて、どれがどの区分に入るのかは、もうクイズ状態・・・

しかも、ビールは発酵の仕方によって「エール」「ラガー」に分かれ、熱殺菌をしていない「生」や「ドラフト」など、
分けようと思えばいくらでも細かく分けられ、原料、醸造法、色、添加物などによって多種多様な分類があります。

それはさておき、久しぶりの酒税改正で我が家の20年に亘るビールの移り変わりを思い出しました。
私はビール党で、家でも外でもお酒は最初から最後までビールということがほとんど・・・

と言うことでビールには拘りがあり、結婚前も結婚後もずいぶん長い間平和な「エビスビール時代」が続きました。
因みに、日本で本物のビールと言えるのは「エビスビール」だけで、それ以外はある意味まがい物・・・

「ビール」は漢字で「麦酒」・・・つまり麦から作られたお酒ですが、麦芽100%のビールは「エビスビール」だけで、
それ以外のビールは麦芽以外に安価な原料が混ぜられたり、全く別物の原料から作られていたりします。

「発泡酒」の原料は、麦芽よりももっと安いモルトの比率が高く、厳密に言うと「ビールに近いお酒」・・・
「第三のビール」は、大豆・エンドウ・トウモロコシなど麦芽ではない穀物が原料の「ビールのようなお酒」・・・

結婚後もしばらくは幸せな「エビスビール時代」が続きましたが、しっかりもののアッピアからついに横やりが・・・
「美味しいのは分かるけど高い!発泡酒とまでは言わないけどせめて普通のビールに出来ない?」

「普通のビール」って「エビス」だけなんだよ・・・と、無理やりの理由を盾に抵抗を続けていましたが、
息子の入園後に物入りとなり、攻撃を防ぎきれずについに落城・・・当時人気だった「アサヒスーパードライ」に・・・

「エビス」には敵わないもののそれでも結構美味かったので、しばらくは「スーパードライ時代」が続きました。

その後発泡酒が増えて人気となるにつれて、アッピアからは「そろそろ発泡酒どう?」攻撃が始まりましたが、
色々な発泡酒を試す姿勢は見せたものの、やっぱり発泡酒はビールじゃないねと何とか攻撃を凌ぎ続ける。

その後発泡酒の税率も上がり、「第三のビール」がブームとなってきたことで、改めてアッピアからの攻撃が・・・
そこでまた色々と試す姿勢を見せていたところで「サントリー金麦」に出会い、その後は「金麦時代」に・・・

アッピアの他界後は、元々の「エビスビール」に戻すことも出来たのですが、すっかり節約モードが刷り込まれ、
結局この8月まで長く「金麦時代」が続きました。

そして、そうこうしている内に在宅勤務も増えて、そろそろお腹の脂肪も気になるお年頃に・・・
糖質カットの金麦を試してみたものの満足できず、ついでにと飲んだ「キリン淡麗グリーンラベル」に出会う。

糖質が抑えられてさっぱりだけれど淡泊ではないと、先月から新たに「グリーンラベル時代」に突入しました。
そして、最近お気に入りで先月発売のCDも毎日聴いている「あいみょん」がこのビールでCMデビュー・・・

これも何かの縁・・・と勝手に思いながら、しばらくは「グリーンラベル時代」が続きそうな予感。
「エビス」はコクがあって文句なく美味しいのですが、時代は「グリーンラベル」を飲みながら「あいみょん」かな・・・

2020年10月2日


男二人を応援いただける方、応援クリックをお願いいたします。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへにほんブログ村

乳がんランキング
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コメントのお陰で思い出す「息子が『デビルキッズ』だった頃」~新年の挨拶に代えて

2020-01-03 23:49:37 | 懐かしい思い出
2020年、明けましておめでとうございます。
昨年は「令和」で盛り上がりましたが、今年はオリンピックイヤーと言うことでどうしても「2020」を意識してしまいます。

それにしても、カルロス・ゴーン被告の海外逃亡、金正恩の米国挑発演説、米国のイラン革命防衛隊司令官殺害と、
年明け早々心がざわざわするニュースが相次いでいて、早くも波乱の一年が予感させられますね。

「ノア」さん、昨年末には久し振りにコメントをいただき大変嬉しかったです。どうも有難うございました。
「ビリー・ジョエル」の来日ライブの話がご縁で、以前にコメントをいただいたこともよく覚えています。

奥様が亡くなられてもう2年になりますね。息子さんは今3歳か4歳位でしょうか?
一番かわいい年頃ながら第一反抗期真っ只中の難しい時期でもあり、ノアさんの子育ての大変さも偲ばれます。

ところで、コメントをいただいたお陰で、同じ歳の頃の息子の「デビルキッズ」ぶりを思い出しました。

最近はあまり耳にしなくなりましたが、息子が第一反抗期だった頃はよく「デビルキッズ」と言われていて、
その呼び名の通りまさに「かわいい悪魔」だと実感し、しばらく気が休まらなかったことを思い出します。

当時、アッピアが幼稚園生だった息子にピアノを習わせようと「ピアノ教室」に通い始めましたが、
ピアノの前にじっと座っていることが出来ず、走り回って椅子に座らない、やっと座ったらふざけて弾くなど、
全くレッスンにならずしばらく先生とアッピアを困らせていました。

付き添っているアッピアも、レッスン中ずっと声を張り上げていることに疲れ果てていましたし、
その後、教室から個人の先生に代えたのも、ふざけすぎて他の子に迷惑がかかると言うのが一番の理由でした。

歩く時はすぐ車道に飛び出すので手を離すことができず、それでも機を見てスルッと手を振り解こうとするので、
ずっときつく握りしめているこちらの手は痺れて感覚がなくなりそうになったことも・・・

当然、電車や新幹線の中でもじっとしていることが出来ず、すぐに座席を抜け出してはしゃごうとするので、
必ず腕を強く掴んで座席に押さえつけていました。とにかく、息子と出かけている間私の手は痺れっぱなし・・・

また、好奇心が異常に旺盛で、街で押しボタンを見つけたら押さないと気が済まなかったことは本当に疲れました。
家の玄関のインターホンを押すのは当たり前で、それ以外にもボタンと言うボタンを押しまくっていました。

こちらは家のインターホンで応答がある度に、「子供が押しました。すみません。」と頭を下げていましたが、
最悪の思い出はデパートのエレベーターの停止ボタンを押された時・・・

突然エレベーターが止まるので、当然乗っている方は皆さん「何が起きたんだ・・・」と驚きます。
「子供が止めました!申し訳ありません!すぐに動かします!」とデパートの中で大声で叫ぶあの恥ずかしさ・・・

当時、同じような危なっかしい子供を持つ親の中には、子供の腰に紐を結んで出かけている方もおられ、
「まるでペット扱いだ」「危険を回避するには仕方がない」などとちょっとした論争になっていました。

私も手が痺れ気も疲れて、もうどうしようもない時には真剣に紐を用意しようかと考えましたが、
結局実行する前にスッーと第一反抗期が過ぎて行きました。

その時期の親は大変ですが、子供の成長過程、自立の第一歩なので、嵐が過ぎるのを待つしかないんですよね。
その子によって現れ方はそれぞれですが、今となってはもう二度とない懐かしい思い出となりました。

まあ、子供の反抗期は時期が来れば収まりますが、一番やっかいなのは「大人のデビルキッズ」でしょうか・・・
カルロス・ゴーンや金正恩のように・・・(トランプ大統領を入れようかどうか迷いましたが、取り敢えず止めました)

今年も一年引き続きよろしくお願いいたします。

2020年1月3日


男二人を応援いただける方、応援クリックをお願いいたします。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへにほんブログ村

乳がんランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「私の自炊の原点となった『築地市場』」~83年の歴史の幕引きに寄せて

2018-10-12 22:20:48 | 懐かしい思い出
☆アッピア夫です。

今回は「食欲の秋」の話・・・秋は脂ののった魚が美味しい季節ですね。
サンマ、ブリ、鯖、秋鮭、マグロ、鰹などなど・・・魚ではないですが、牡蠣も大好きです。

ただ残念なことに息子は牡蠣が苦手なため、あまり牡蠣料理を作れない・・・
それでも時々シラッと作ると「俺、やっぱり牡蠣って何回食べても苦手なんだよね・・・」と必ず言います。

そう言われると「牡蠣ってこんなに美味しかった?」と言わせるまで作り続けてやろうと気合いが入ります。

さて、色々とあった末に当初の予定から2年遅れとなりましたが、
83年の歴史を重ねてきた「築地市場」が先週末に幕を下ろしました。

私にとって「築地市場」は、自炊に目覚めてから随分お世話なった場所でもあり、一抹の寂しさを感じます。

20代も終わりの頃、それまでの不摂生が祟って体調に異変を感じた私は「食事の大切さ」を知り、
独学で栄養学を学びつつ自炊を始めることになりました。

何かを始めるととことん突き進んでしまう私は、いきなり本格的な調理道具を買いそろえ、
友人には「調理師に転身するのか」と言われる程、調理にのめり込んでいきました。

東京は上野の近くに専門的な調理道具店が連なる「合羽橋商店街」と言うところがあります。
そこで、鰹節削り器、出汁取り用鍋、漉し器、出刃包丁など一通りの調理道具を買い、
昆布と鰹節で出汁を取ることから始めました。

調理を始めてみて分かったのは、昆布はまだしも鰹節はスーパーには売っていないこと・・・
それからの数年間、2ヶ月に1回程度「築地市場」に行って鰹節などの食材を買い込む生活が始まりました。

土曜日の朝、早起きをして車で築地まで行き、まずは「場内市場」で鮭を一匹丸ごと買い、
次に「場外市場」で鰹節や昆布、ワカメ、ちりめんじゃこ、牡蠣、アサリ、ハマグリ、エビなどを買い込み、
混む前に有名なお寿司屋さんで早昼を食べて帰る・・・と言うのが、お決まりのコースでした。

急いで家に帰り、クーラーボックスから買った食材を冷蔵庫や冷凍庫に移すと、
まな板を3枚並べて鮭をさばいて切り身にし、冷凍庫に放り込んでいきます。

一つの鮭から60個くらいの切り身が出来るので、毎日食べても2ヶ月は持ちます。

それから鰹節を削り、昆布と鰹節で出汁を取り、味噌汁用と煮物用に小分けにして冷凍します。
小さなキューブを毎日解凍して味噌汁を作るのですが、自然な出汁の旨味を知ってしまった私の身体は、
もうジャンクフードなどは受け付けなくなっていました。

当時は、鶏ガラから出汁を取ったり、干し椎茸から出汁を取ったりと、色々な出汁を取ってみて、
料理によって使い分けるのが楽しかったですね。

食事を作ることが毎日の仕事になってしまった今では、とても昔のようなことは出来ませんが、
当時に身につけた栄養や料理の基本が今でも随分役に立っているなと感じます。

ボヤボヤしていると、全速力で走り回るターレと言う一人乗りの運搬車に轢かれそうになるような、
荒っぽい雰囲気と喧噪に満ちた「場内市場」と、調理の仕方も教えてくれる人懐っこい「場外市場」・・・

もう味わうことが出来ない築地市場の雰囲気を懐かしみながら、
今は市販の出汁の素で味噌汁を作る毎日です。

2018年10月12日


男二人を応援いただける方、応援クリックをお願いいたします。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平日の夏の夜は「オセロ」と「将棋」~息子の夏休みで復活したもの

2018-08-10 21:57:52 | 懐かしい思い出
アッピア夫です。

豪雨と猛暑の次は、台風の嵐・・・
「台風の嵐」と言うのもめちゃくちゃな表現ですが、それ位台風が次々に襲ってきている感じがします。

天候的には何かと落ち着かない今年の夏ですが、息子の長い夏休みも早くも半分が過ぎようとしています。
つい2ヶ月前まで「サッカー少年」だった息子は、この夏はすっかり「バスケ少年」に・・・

猛暑を物ともせず、バスケ部の自主練に参加したり、友達とバスケットコートのある公園に行ったり、
一人で練習したり・・・

気まぐれな中学生に置いてけぼりを食ったサッカーボールとシューズは、家の中に寂しそうに転がり、
ユニフォームはいつの間にか普段着に・・・

お仕着せが嫌いな息子にとっては、自分の思うように・・・好きなように・・・好きなだけ・・・
思春期の心変わりの見事さには本当に感心させられます。

そして、時間のある平日の夜に復活したのが「オセロ」と「将棋」・・・
息子と熱心にやっていたのが、小学校中学年くらいまでなので、5~6年振りのこととなります。

久し振りにやってみて思うことは、「オセロ」も「将棋」も何度やっても飽きないこと・・・
二人いればすぐに出来るし、絶対に同じ展開にはならない面白さ・・・

息子が小学生の頃は、囲碁、五目並べ、チェス、バックギャモン、ソリティア、チェッカーなどなど、
色々なボードゲームをやりましたが、結局ずっと飽きなかったのは「オセロ」と「将棋」だけ・・・

しかも「オセロ」と「将棋」は、息子もかなり上達したとは言え、まだまだ父親としての威厳を保てるし、
中学生の息子が喜んで父親と一緒に遊んでくれることが単純に嬉しい・・・

そして「オセロ」と言えば・・・アッピアもかなりのめり込んでいました。

息子が生まれる前、そして病気になる前には、よく二人で「オセロ」をやりましたが、
負けん気が強い二人は、お互いに負けると「もう1回!」を繰り返し、勝負は延々と続きました。

あまりにも「自分の方が強い」と言う思いが強く、結局どちらが早く10勝するか賭けをすることになりました。

私が負けたら「高級レストランに連れて行く」でしたが、絶対に負けない自信があったアッピアは、
「新しい車を買ってあげる」でした。

当時、愛着があって20年くらい乗り続けていた車だったのですが、
車検の度に多額のお金を食う代物に、しびれを切らしていたアッピアは「車」を賭けてきました。

もちろん「自分が負けるはずがない」という思いからだったのですが、
毎日一戦ずつのその勝負は大いに盛り上がり、何と9勝対9勝のタイのまま最後の一戦を迎えることに・・・

そして、最終戦を見事に勝利した私は、「新しい車を買ってもらう約束」を手にすることとなりました。

その後、そうこうしている内に息子が生まれ、アッピアが発病し、その約束は封印されることとなります。
そして、息子が小学校に上がると同時に車を手放し、もう車を持つこと自体なくなりました。

先日、息子と「オセロ」をやりながら、ふとその約束のことが蘇ってきました。
「果たした約束」って覚えていないのに、「果たされなかった約束」って記憶に残っているもの・・・ですね。

2018年8月10日


男二人を応援いただける方、応援クリックをお願いいたします。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ
にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「リッツ」と「オレオ」よさようなら!~懐かしい良き思い出と共に・・・

2016-09-02 22:41:51 | 懐かしい思い出
☆アッピア夫です。

8月末を持って、子供の頃から馴染みのビスケット「リッツ」と「オレオ」が製造中止となりました。ヤマザキナビスコが製造していましたが、「ナビスコブランド」のライセンス契約の終了に伴ってのようです。

息子が学校の売店で友達とよく「オレオ」を買っていたらしく、「もう販売しなくなるんだって」ということを聞いて、売店で取り扱いしなくなるだけだと思ったら、何と新聞に「製造中止」の記事が・・・

いい歳になってからは、ビスケット類はあまり口にしなくなりましたが、若い頃は「リッツ」も「オレオ」もよく食べました。特に学生の頃のホームパーティー(と言えば聞こえがいいものの、いわゆる「家飲み」)には、「リッツ」は必需品・・・細かく切ったチーズやサラミ、ツナなどをトッピングすると、不思議と雰囲気の良いメニューになりました。

「オレオ」も値段は安いのに、独特の白黒カラーが高級感タップリで、そのままテーブルに乗っているだけで良い雰囲気を醸し出してくれました。この二つはお店で見かけると学生時代を思い出させてくれる食品だっただけに、本当に残念・・・

調べてみると、「リッツ」と「オレオ」は米国の別会社がブランドを継承するらしく、「リッツ」はインドネシアでの製造、「オレオ」は中国での製造となるようです。当然、これまでの国産品から味も品質も変わることでしょうし、場合によっては全く別物になる可能性も・・・

「ん?中国産オレオ・・・?」それを知って「これでもう二度と食べることがなくなったなあ・・・」と寂しくなりました。私は分かる限り中国産食品は買いません。これまでの中国産食品の事件や疑惑の数々を考えると、同じ考えの方も多いのでは・・・

大量の残留農薬などは当たり前、抗生物質やホルモン剤など・・・食品加工の段階で何が入っているか分からない上に、食材そのものが何を混ぜた餌や薬で育てられているかも分からず、私が勝手に名付けた「食品のドーピング」が明らか・・・

アッピアは、自分が病気になったことや子供が幼かったことから「食べ物の安全性」には厳しく、徹底していました。時々「仕事の帰りに○○買ってきて!」とお願いされましたが、必ず「国産ね」「中国産だけは絶対に買わないでね」と念押しされました。万が一間違えて中国産を買おうものなら、躊躇なくそのままポイ・・・

食品の買い物は今ではすっかり日常の仕事となりましたが、今では「中国産除外」だけではく「どうせ買うなら国産品」を徹底しています。値段はさておき「国産品」が一番安心できるし、「どうせなら自国経済や生産者に貢献したい」と言う思いからです。

TPPが批准施行されると、様々な安い外国産品が入って来ることになるでしょうが、それに対抗して国産品も頑張ることを期待し、これからもできる限り「国産品」を買い続けていこうと思います。

とは言え、一部の「国産品果物」の値段の高さだけはどうにかならないものか・・・果物好きの私としては「値段を気にせずもっと色々な果物を楽しみたい」と切に願っています。私がTPPに一番期待するのは「外国にしかない多様な果物を安く楽しめる」こと・・・ですね。

2016年9月2日 アッピア夫


男二人を応援いただける方、応援クリックをお願いいたします。

にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへにほんブログ村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする