波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「お金を貸して貰えないか?」~友人からの唐突な言葉に唖然・・・

2018-01-26 23:14:03 | 驚いた出来事
☆アッピア夫です。

寒い!今年の冬は本当に寒い・・・
だだでさえ外気は痛いほど寒いのに、心まで寒くなるような出来事がありました。

大学時代に一緒に遊び、飲み、夜通し話し、一番いい時代を過ごした友人の一人・・・
社会人になってからも結婚してからも、時々飲んでは他愛ない話をして来た間柄ですが、
お互いに忙しくなると共に会う機会も減り、ここ数年は1~2年に一度飲む程度となっていました。

年明けにその友人から久し振りに電話があり、「新年会でもやろう!」と言う話かと思ったら、
色々と近況を話した後に「お金を貸して貰えないか?」・・・

・・・私の学生時代には「コピーライター」と言う職業がもて囃され、
「おいしい生活」や「おしりも洗ってほしい」など有名なコピーがたくさん生み出された時代でした。

「コピーライター」に憧れる学生も多い中、彼もご多分に漏れず、
卒業後は「コピーライター」を目指して小さな広告制作会社に入りました。

その後、「コピーライター」としての独り立ちは叶わなかったものの、
その会社で業務のマネジメントを任され、結婚し一女をもうけ、地道な生活を送って来ました。

ただ、広告代理店の下請的な仕事が多いこともあり、いつも締め切りに追われ、
平日は会社に泊まり込むかネットカフェなどで睡眠を取り、
休日は着替えと入浴のためだけに一時帰宅する・・・そのような生活を延々と続けて来ました。

実質的に母子家庭状態の奥さんは、寂しさを紛らわせるためもあったのか、
一人娘の教育に入れ込み、しゃかりきになって娘を有名私大に入学させました。

その娘も大学を卒業し社会人として独り立ちすると、奥さんは強い喪失感を感じると共に、
難治性のメニエール病を発症・・・
「俺が家庭を犠牲にした生活をして来たことが悪いのは分かっているんだけど・・・」

また、彼が家族と住んでいたのは、最初の家賃は格安ながら毎年家賃が上がって行き、
最終的には買い取ることが条件となっている住宅・・・

住み始める時は楽なものの、その分しっかり計画立てて上がる家賃に対応していく収入がないと、
ずっと住み続けることが難しくなります。
「そのために最初からちゃんと準備をしておかないといけないことは分かってたんだけど・・・」

ついに、その住宅を買い取らなければならない時を迎えたようですがそんなお金はなく、
しかも奥さんは病気で働けず・・・

そして、友人である私を頼ってきた様子でした。

「残念だけどお金を貸すことは出来ない。1年後に返すと言うけど、その保証はどこにもないので・・・」
彼の「言い訳」を聞いているととても貸したお金を返せるだけの用意が出来るとは思えず、
友人とは言え、非情な言葉を返すしかありませんでした。

情け容赦ないようですが、「自分のことは自分で解決する」「自己責任」・・・
それが社会人として家庭人として長年生きて来た、いい大人の責任の取り方だと思います。

「『そのお金を恵んであげてもいい』と思えるのなら人にお金を貸しなさい」
「そう思えないのなら人にお金を貸してはいけない」

私は、社会人1年目に人にお金を貸して痛い目に遭い、そのような教訓を得ることが出来ました。
彼が、自分の力で試練を乗り越えて行くことを願っています。

2018年1月26日


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「藤崎彩織著『ふたご』」~直木賞は逃しましたが「セカオワ」ファンは必読の書

2018-01-20 00:56:09 | 感動の出来事(読書)
☆アッピア夫です。

今回の直木賞の候補作品にノミネートされたセカオワの「Saori」が書いた「ふたご」・・・
残念ながら直木賞は逃しましたが、驚くようなエピソード満載の「セカオワ」ファン必読の書です。

内容は、小説と言うよりも自叙伝・・・
「セカオワ」のキーボード「Saori」とボーカル「Fukase」の二人の関係性と成長過程を中心に、
バンドが独自の世界観を育んでいった過程をリアルに綴ったノンフィクションです。

「Saori」は、友達を作るのが苦手ないじめられっ子で、ピアノだけが友達のような孤独な少女・・・
「Fukase」は、生まれながらに病気を持ち、その影響でハチャメチャな少年時代を過ごします。

そんなはみ出し者同士の二人が、ふとしたきっかけで出会った中学時代から、
まるで双子のように寄り添いながら思春期を過ごし、「バンド」と言うお互いにとっての居場所を作り、
多額の借金を抱えてまで自分たちの「ライブハウス」を創ってしまう。

この作品では、色々なことを感じさせられました。
まず、この作品は「生き方が不器用で不完全な少年・少女の成長物語」であること・・・
ライブハウスに寝泊まりしながら自分たちの音楽を創り上げていく程の「音楽に対するひたむきさ」・・・
そして、そんな危なっかしい彼・彼女らを何も言わずに見守り、共同生活を許せる「親の度量の深さ」・・・

こう言うことがそろって、初めて「セカオワ」と言う独特の世界観が生まれ、
世界に通用するような音楽性が育まれたのだということなんですね。

この「少年・少女の成長物語」を親の立場で読むと、
子供がそれぞれに持つ才能や好奇心の芽を枯らさずに育てるには、
いかに口を出さず手を出さず、必要な時には手をさしのべる用意をしつつ、
黙って成長を見守っていられる度量と忍耐力が試されるのだな・・・と思わされました。

その「Saori」は、現在出産・育児のために活動を休止中で、昨年末に無事に第一子を出産しました。

苦しい少女時代を過ごし、その音楽性を開花させた彼女が今度は親となり、
これから母親としてどのようにバンドと子育てに携わっていくのか興味深く見守りたいと思います。

また、いよいよ2月9日から「平昌オリンピック」が始まりますが、
今回のNHKのテーマソングは「セカオワ」の「サザンカ」と言う曲になります。

作詞は「Saori」と「Fukase」の共作で、歌詞はこの本の内容とイメージが重なります。
ミディアムテンポのセカオワらしい独特の綺麗なメロディで、心に残る素晴らしい楽曲です。

もうすぐNHKでは公式にそのテーマソングも流れることになると思いますが、
セカオワの素晴らしい楽曲と共にオリンピックを存分に楽しみたいと思います。

2018年1月20日


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「息子が『麻薬の取引現場』に遭遇・・・?」~その可能性はゼロではない

2018-01-12 23:23:28 | 驚いた出来事
☆アッピア夫です。

息子は、この寒い時期にも関わらず、部活のない休日は早朝から自主トレに励んでいます。
今週の月曜日「成人の日」にも、朝早くからサッカーボールを持って公園に出かけて行きました。

その後、公園から戻って来た息子はかなり興奮気味・・・

★「俺、初めて『麻薬の取引現場』に遭遇したみたい!」
☆「えぇ???・・・『したみたい』って、どう言うこと?」

以下、息子の話を元に遭遇した出来事を再現・・・

いつも息子が使っている、自転車で10分程のところにあるボール使用OKの公園・・・
その日は息子以外に誰もおらす一人で黙々とトレーニング・・・

・・・とそこに、アタッシュケースを持った一人の中高年男性が現れ、
息子からは結構離れた場所にあるベンチに腰掛ける。

アタッシュケースと公園という不釣り合いな組み合わせに「何か怪しいな・・・」と感じた息子は、
チラ見しつつも関心がない素振りで黙々とトレーニングを続ける・・・

特に何をするでもなくしばらくベンチに腰掛けていたその男性は、
程なくしてアタッシュケースを持ったまま公園内の公衆トイレの「多目的トイレ」に入る。

また、程なくして公園の近くにタクシーが停まり、
車から降りた黒いバッグを持った別の中高年の男性が、先の男性が入った「多目的トイレ」に入って行く。

またまた、程なくして「多目的トイレ」から後から入った黒いバッグの男性が出て来て、
タクシーに戻り走り去る。

その後、先のアタッシュケースの男性が出て来て、そのまま立ち去る。

以上が、息子が言うところの「麻薬取引の現場らしき」の一部始終で、10分程の出来事・・・

☆「『麻薬』って言うけど、当然現物は見ていないでしょ!」
★「勿論見ていないけど、どう見ても怪しくない?絶対に『麻薬』だよ!」
☆「『麻薬』かどうかは別にして、確かに『何か怪しいもの』の受け渡しが行われた可能性は高いね。」

その後息子と話した結果、犯罪の匂いもするので一応警察に電話し状況を伝える。

★「もしこれがきっかけで麻薬捜査に結びついたら、賞金もらえるかな?」
☆「賞金なんか貰える訳ないだろ・・・でも感謝状位は貰えるかもね。」

そしてその後は、
「休みの同じ時間に行って張り込みでもしてみるか?」
「隠れて、取り敢えずその男達の証拠写真を撮ろう!」
「これからはカメラを持って自主トレに行く」・・・などと盛り上がりましたが、
この寒空の下本気でそんなことをする気にもなれず。この話はこれにて終了・・・

それにしても、中学生男子とは言え目撃者がいるところで、本当にやるかな?
公園に監視カメラはないのかな?

色々と疑問は浮かぶものの、映画かドラマでしか見たことがない「怪しい出来事」に、
私と息子の想像は膨らむばかりでした。

2018年1月12日


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「『蜜蜂と遠雷』リーディング・オーケストラコンサート」~新感覚のコンサートを体験

2018-01-06 22:25:38 | 感動の出来事(ライブ)
☆アッピア夫です。

2018年、明けましておめでとうございます。
正月は1年振りのアッピアと父親のお墓参りも兼ねて、実家でゆっくりと過ごして来ました。

そして、今日は年始めのイベントとして「『蜜蜂と遠雷』リーディング・オーケストラコンサート」
を楽しんで来ました。

「蜜蜂と遠雷」は去年の直木賞と本屋大賞を受賞し、年間ベストセラー第三位となった恩田陸さんの小説です。

去年の年間ベストセラーは、1位「九十歳、何がめでたい」、2位「ざんねんないきもの辞典」、
3位「蜜蜂と遠雷」、4位「うんこかん字ドリル」、5位「騎士団長殺し」・・・

5位の村上春樹を上回り、小説では見事第一位となった作品です。

このコンサートはその「蜜蜂と遠雷」を元に企画されたコンサートですが、
年末に「家入レオ」が出演することで知り、すぐにチケットを予約し本を購入・・・

年末年始の慌ただしい時でもあり、結構分厚い本でもあり、読み終わったのは何と昨日の夜中・・・

日本のとある場所で行われる国際ピアノコンクールを舞台に展開される物語ですが、
コンテストに出場するピアニストを中心に6人もの視点で描かれていて、
登場人物たちの様々な過去や背景や感情が絡み合い、最後までワクワクさせられる物語でした。

また、今日のコンサートは、生まれて初めて経験する新感覚のコンサートでした。
プロのピアニストとオーケストラ、歌手、演劇、ナレーター・・・いずれも超一流の多彩なキャストで、
オーケストラとピアノ演奏、朗読と会話による劇、そして歌・・・と言う盛りだくさんの内容

まだ物語の世界から抜け出せていなかったこともあり、突然小説の中に紛れ込んだような感覚で、
臨場感タップリに飽きることなく最後まで楽しめました。

昔は、アッピアにつき合いクラシックコンサートにも良く行きましたが、
息子の学校の音楽祭以外では、「クラシックコンサートに行くことももうないのだろうな」と思っていたので、
本当に良い機会でした。

全く違う話ですが、今はネットで簡単に買い物が出来てしまうため、
小売り業界の生き残りのための模索が様々なやり方で行われています。

単体商品のお店ではなかなか人を呼び込めないため、色々な組み合わせの複合店が出現していますね。
カフェと書店と家電が一緒になった「蔦屋家電」などが良い例ですが・・・

クラシックコンサートも、単なるコンサートでは今は集客が難しいと聞きます。
小さな子供連れOKのコンサートや、子供が楽器に触れて楽しむような企画も良く行われていますね。

今回のようなベストセラー小説とのコラボや、歌や劇などが融合した総合エンターテイメントであれば、
より多くの人を呼び込めるのでしょうね。
今日は見事に満席で、チケットを予約した時も、翌日に見たらもうSOLD-OUTでした。

また、小説の中で簡単な文章ながらストンと心に落ちた一文がありました。
「いいなあ。ピアノっていいなあ。音楽って、ほんと、いいなあ。」

コンサートを聴きながら、私も全く同じことを思っていました。
「やっぱり音楽っていいよなあ・・・」

2018年1月6日


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