波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「身体の痛さやキツさ」を他人に分かってもらうことの難しさ~頻繁な会議で背骨痛が悪化

2020-02-21 21:44:41 | 辛い出来事
ここで病気と闘っている方々も同じかと思いますが、アッピアは闘病中によく身体の痛さやキツさを訴えました。

当時は「痛いか・・・どうすればいい?」「きつかったらそのまま寝てていいよ」というような言葉を返していましたが、
たとえ家族であったとしても、当人の感じている身体の痛さやキツさを本当に理解するのはなかなか難しい・・・

アッピアの思いに寄り添えたか、訴えに答えられたか・・・となると、正直「イエス」と言える自信はありません。
そして、私自身が今その身体の痛さやキツさを他人に分かってもらうことの難しさに直面しています。

私の身体に2年前の手術の後遺症として残っているのが、左足の痺れと背骨の手術跡の痛み・・・

脊髄腫瘍の摘出手術で脊髄を露出させるため、背骨のちょうど真ん中辺の3つの連なる骨をかち割っています。
定期検査のMRI画像を見ると、ゴソッと背骨がえぐられた部分が真っ黒で、正直ギョッとして恐ろしくなります。

えぐられた背骨の部分は修復不可能なため、後遺症として背骨の手術跡にはずっと鈍痛が残っていて、
やっと痛み止めは卒業したものの、長く座った状態やずっと同じ姿勢でいると徐々に痛みが増してきます。

仕事では人と面談していることが多く、面談中は話すことに意識が向くのでほとんど痛みを感じずに済みますが、
面談が1時間も超えて長くなってしまうと、面談を終えて意識が解放された途端に痛みが強くなります。

PC作業も短時間であれば問題ないのですが、長時間集中して作業していると痛みが強くなってくるため、
時々席を外して腕や肩を回したり、背骨を伸ばすストレッチをして、痛みを和らげてから作業に戻ります。

最悪なのが会議・・・長時間じっと座っていなければならず、また人間の感覚というのは不思議なもので、
意識が話すことではなく聞くことに向くと、話しているときの何倍も痛みが増して、耐え難くなってきます。

会議の最中に背骨の痛みが強くなると、両手を椅子の後ろに組んで背中を伸ばしたりしてやり過ごすのですが、
さすがに会議の最中に立ったり座ったり、腕をブンブン振り回す訳にもいかず、結局は我慢を強いられます。

背骨の痛みと張りが酷くなると、元々の鈍痛程度に戻るのに1週間はかかるのですが、最近は会議が増え、
1週間に複数回の会議があるため、背骨の痛みと背中の張りが治まる暇がない状態が続いていました。

そのことを会社に訴えていたものの、「きつくなったら席を外していいから」程度にしか受け取ってもらえず、
約1ヶ月前の会議の最中に、ついに背骨の痛みが肋骨にまで広がってしまいました。

肋骨にまで痛みが広がるのは、2年前の手術前と同じで、どういう寝方をしても痛くてすぐには眠れず、
やっと寝入っても夜中に痛みで目が覚めて、それからは痛みで横になっていることすら出来なくなります。

その週末は連日2~3時間しか眠れず、また手術前の嫌なトラウマがよみがえって精神的にもきつくなり、
週明けに会社に訴えて、当面会議への出席を免除してもらうことになりました。

その後少しずつながら痛みがましにはなって来ましたが、まだ背骨と肋骨の痛みと張りは続いており、
終業までその痛みに耐えるのが難しい時は、夕方から在宅ワークに切り替えています。

この身体の痛みを理解してもらえていたら、会議で我慢してここまで悪化しなかったのにという思いもありますが、
痛みは具体的に見せられるものでもなく、結局「身体の痛みはキツさを他人に分かってもらうことは難しい」・・・

あれから1ヶ月が経ち、その間に国内でじわじわと嫌な広がりを見せる不気味な「新型肺炎」のために、
会社で予定されていたセミナーや研修などは原則中止となり、会議もSkypeでの参加も自由となりました。

「新型肺炎」対策として、オフピーク通勤やテレワーク、在宅勤務を会社が積極的に推奨していますが、
そのお陰で、どうしても参加しなければならない会議だけは自宅からSkypeで参加しています。

それにしても、身体の状態が悪く診察を受けたくても、今は人が混み合う病院にはなるべく近づきたくない・・・
抗がん剤治療をしている方は、尚更感染を防ぐ必要があるのに、通院しない訳にもいかないですね。

「自分の身は自分で守れ」とはよく言いますが、ハンディを持つ人は「自分で守る」のも簡単なことではない・・・
災害時もそうですが、今回のような非常事態の時には、「遠慮なく人の助けを借りて自分の身を守れ」・・・ですね。

「我慢は決して美徳ではない」・・・アッピアが生前によくそう言っていたのを思い出しています。

2020年2月21日


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「仕掛けに乗るよりも仕掛ける側になれ」~ヤフーCSOの安宅和人氏の講演を聴いて

2020-02-14 21:43:24 | ためになる話
私の会社では、「マイデー」という名の誕生日休暇を誕生日前後の1ヶ月内で取ることが出来ます。
毎年2月上旬に息子の学校で「創立記念講演会」があるため、最近はそれに合わせて休みを取っています。

中高校生向けの講演なのですが、希望する保護者も参加でき、保護者にも人気のある講演・・・
毎回、なかなか話を聴く機会のない貴重な方の話を聴けるので、息子よりも私の方が楽しみにしているのですが、
今回は、慶応大学環境情報学部教授兼ヤフー(株)CSO(チーフストラテジーオフィサー)の安宅和人氏でした。

東大大学院で生物化学を修めた後、イェール大学大学院に留学し、脳神経科学のPh.D(博士号)を取得。
米国大手コンサルティングファームである「マッキンゼー」を経て、2001年の911同時多発テロを期に帰国。
上記以外にも、慶應義塾SFC研究所副所長、データサイエンティスト協会理事、内閣府の公職を複数兼任。

経歴を並べるだけで相当凄い方であることは一目瞭然ですが、専門は「データサイエンス」・・・
これからのデータサイエンスとAIの時代の先頭を走り、社会に提言する第一人者であることは間違いありません。
華麗な経歴から取っつきにくい人かと思いきや、大変面白い型破りな方で、最後まで話に引き込まれました。

さすがにヤフー(株)の戦略部門のトップだけあって、最初に見せられたのはドライブレコーダーの画像・・・
車が走行中に急にブザーが鳴り響き、斜め前方で車同士がぶつかって事故が起きる。
また、別の場面で車の走行中にブザーが鳴ると、横をすり抜けて行ったバイクが他の車に衝突する。

次に見せられた画像は、人混みの中を歩く一人の男性の色が変わり、カメラがずっとその姿を追っていく・・・

前者は、「ビッグデータ×AI」によって、事故の起きやすい状況を瞬時に察知できることの実証画像で、
後者は、歩き方の癖などから、指名手配者を群衆の中から簡単に見つけ出すことが出来ることの実証画像・・・

ちょうど今、家入レオが主題歌を歌っていることから、2年前に続き「絶対零度」というドラマを観ているのですが、
「ビッグデータ×AI」によって、犯罪を計画している人を見つけ出して未然に防ぐという近未来的な内容・・・

2年前はまだ現実感を持てなかったのですが、今は「近い将来に現実にあり得る」と感じながら観ています。
今回の講演を聴きながら、このドラマの設定は「近い将来本当に現実になる」可能性が高いと、確信させられました。

彼は、「ビッグデータ×AI」が社会に大変革をもたらし、10年後には現在の企業の1/3はなくなると・・・
18~19世紀にかけて起こった「産業革命」に匹敵する「情報産業革命」がこれから起きる、と断言されました。

中国では、あらゆる交差点の四つ角毎に10個もの監視カメラが設置されるほどの監視社会になっていますが、
「ビッグデータ×AI」の研究への投資額も半端ではなく、国家が主導してあらゆるデータ吸い上げています。

犯罪防止以外に反体制派を見つけ排除する目的もありますが、データを通じた世界覇権が最終目的で、
「情報産業革命」により、中国が経済的にアメリカを抜いて世界のトップになることは間違いないだろうとのこと・・・

ちょうど翌日の新聞に、中国が新型肺炎の感染経路割り出しに、監視システムを利用していることが出ていました。
何と、感染者の過去の移動経路、滞在場所や滞在時間、電話の通話記録など全ての行動が把握出来るそうです。

スマホ決済で誰がいつ何を購入したかの把握は勿論のこと、中国の監視社会としての実態は恐ろしく、
米国が中国最大の通信機メーカーであるファーウェイ社の製品を排除しようとするのもリスク管理上当然かと・・・

そして、「情報産業革命」の真っ只中を生きることになる今の学生にとって大事なことは、データそのものではなく、
「体験」「気づき」「発信」・・・という、やりたいことを実体験し、感じたことを伝えることなんだという話でした。

最後にもう一つ別の動画が流されましたが、大勢の人が座ってくつろいでいる海外の芝生公園の風景でした。
その中の一人の学生が上半身裸になって立ち上がり、両手を挙げて前後に振る変なダンスを始めました。

最初は笑って見ていた周りの人も学生が楽しそうにやっているのを見て、その内に一人二人と一緒に踊り出し、
ついには大勢の人が一緒になって壮大に踊り始めました。

彼のメッセージは、「大変革の時代には、仕掛けに乗るよりも仕掛ける側になった方が得るものが大きい」
「自分が好きなことをやってみて、面白いと思うことを発信していけば、仕掛けるチャンスが生まれる」と・・・

「自分の好きなことをやっていい」と言われ、これから社会に出ていく学生達は自信を持ったと思いますが、
社会人経験の長い私も、「息子が手を離れたら、もう守るものもないので自由に面白いことをやっていこう」
・・・そう確信できた楽しい講義でした。

2020年2月14日


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51歳の知人が「大腸がん」で他界~アッピアと友人の49歳に続きアラフィフ世代がまた一人・・・

2020-02-07 21:03:11 | 悲しい出来事
「ユートピア」さん、コメントをいただきどうも有難うございました。
初めての方に誕生日のお祝いの言葉をいただくのは、少し照れくさいながらも嬉しいものですね。
これからもよろしくお願いいたします。

ところで、昨年末に51歳の知人男性であるNさんが、5年半の闘病の末「大腸がん」で他界されました。
・・・正確には、他界されたことを最近知りました。

大手メーカーを退社して立ち上げた会社が軌道に乗り始めた46歳の時に「ステージ4」で病気が発覚し、
同時に12ヶ月の余命宣告を受けたものの、5年半に亘り精力的に生きられました。

直接話をしたことはなく、二学年違う息子同士が活動していたボーイスカウトのキャンプでお見かけした程度ですが、
複数の企業の経営をしながら、病気との向き合い方についての発信も意欲的に行っていたようです。

享年49歳のアッピア、同じく49歳で昨年8月に旅立った友人のK子さん、そして今回の51歳のNさん・・・
いずれも人生100年時代としては、まだまだ人生の折り返し地点とも言えるアラフィフ世代・・・

なぜ、周りで次々とアラフィフ世代が癌にやられてしまうのか、共通するものは何なのか、色々と考えさせられます。
Nさんが、どう言う思いで病気と向き合って来たのかを知りたく、彼が残されたブログを一気に読みました。

誰もが経験する初期の頃のどうしようもない気持ちを立て直し、病気を克服するために生活習慣を見直し、
標準治療以外の様々な代替医療を調べ上げて積極的に試しながら最適な治療を模索していた様子が伺えます。

ブログからは、自然治癒力を高めて真摯に病気と向き合う求道者のような生き方を垣間見ことが出来ました。
大きな難敵に立ち向かう精力的な生き方には、命に限りがあるからこその覚悟と勇気を見た気がします。

また、治療を中心としたブログの中に表れる、同じ一人息子を持つ父親としての思いに心が打たれました。
以下は、ちょうど今大学受験の真っ只中と思われる、当時中学生だった息子さんについての記事の抜粋です。

 「中1の息子にはいろいろ教えたかった、そして話したかった。
  遊びの話、仕事の話、女の子の話、人生の話。でも、中1の今じゃまだできない話ばかり。
  メールを書こうと思いました。毎年の誕生日に年齢別のメールが送信されるように。」

 「中2病真っ只中の男子は面白い!男親の私にも息子の興味の向き先が良く理解できない。(笑)
  14歳ならまだ何にでもなれる。無理すりゃオリンピック目指せるかもしれないし、学者になれるかもしれない。
  目指すのは勝手だから、何でも目指して欲しい。」

 「大人になってしまうといろんな事情でやりたい事が出来なくなってくる。
  10代は人生の中でも最も楽しくて面白い時期だし、自分で限界や壁を作らなければ何でもできる。
  だから、やりたい事は何でもチャレンジして欲しい。
  その中で一生掛けて自分がやり通すべき事が何なのか見つけられたら最高の10代だよ。」


10代の息子を持つ父親としては、20歳を超えたらお酒を飲みながら男同士の話をしたいと思うもの・・・
それが叶わないのならば、今一番伝えたいことを残しておきたい・・・そういう思いが強烈に伝わって来ます。

アッピア、K子さん、Nさん・・・子供を持ち、アラフィフで早々に旅立った3人に共通する一番の思いは、
「可能な限り子供の成長を見届けたい」という思いだったのだろうと思います。

「あなたはどんな大人になるの?」・・・生前に息子にそう問いかけるアッピアの姿を改めて思い出します。

Nさん、どうか安らかに・・・

2020年2月7日


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