懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

岡山の茅葺民家写真展 -27 小屋も茅  その2

2014年07月13日 | 岡山の茅葺民家写真展
撮影場所 岡山県備中町西山

岡山県の茅葺を探しにひたすら山道や田舎道を走った。
走っても見つかる補償もない。
岡山県内の道をひたすら走るのが目的になっていた。
茅葺を探し求めて何になるのか何時も思っていた。
こんな事にガソリンと時間を使う事はあほらしい事だった。

しかし、若い頃にひたすら蒸気機関車を追いかけていた事が何十年も経過したら自分のかけがいのない思いでになっている。
死ぬまでに一杯思い出を作ろうと思い各地の茅葺を探して走ってきた。
一回の人生、生きた証を何か残して死にたいものだ。そんなもの残された者には迷惑な事かもしれない。自分は大切に残しているが他人が見ればゴミでしかない。今のデジカメのデーターなど他人には何の愛着も残さない。孤独死した人などゴミと共に人生の痕跡もなく終わる。
残してもらえるようにするにはアルバムなり本にした作品にしないと残らないと思う。

備中町西山は、新成羽ダムの湖畔から山に登った数百メートルの高台の集落である。
畑作中心の農村である。耕地も広くない厳しい環境の土地である。茅葺民家探しが無ければ決して立ち寄らない土地である。
今後こんな山間の地は大きく衰退していく事が予想される。
元気に農業を続けていた時代を撮影しておくのもアマチュア写真家の役割であろう。