WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『ノルウェイの森(上)』 (著者:村上 春樹)

2010-01-24 18:55:03 | 本と雑誌
ノルウェイの森 上 (講談社文庫) ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
価格:¥ 540(税込)
発売日:2004-09-15

最初に読んだのはたしか高校生のとき、「悲しい純愛小説」くらいの印象だったのだけれど、最近、文庫本を再読してこんな深い話だったのかと驚く。

人の気持ちのありようと、その上澄みとして見える表面的なものがいかに隔たっているかについて、その距離は、自分の中にあるのに自分ではおしはかれない。深い関心をよせる相手のそれは、いつも考えているから正確にわかるのに深みまで手が届かない。この小説はそんな描写の連続で、何が切ないってこんなに切ないことがあるだろうかと、ほとんど涙ぐみながら読んだ。

大人になってから読むとまた違って嬉しい発見。下巻が楽しみ。

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