電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書) 価格:¥ 1,155(税込) 発売日:2010-04-15 |
男の子の常套句ナンバーワン、「クルマで送っていくよ」と言われて、「本が読みたいので電車で帰ります」と大真面目に答えていた大学時代、体よく断ったんじゃなく本当に読書したかっただけなのだが(笑)、今思うと、素敵な恋愛がはじまっていたかもしれないきっかけを何度となくスルーしてしまった気がしないでもない。
私は紙に印字された文字の味わいをこよなく愛しているので、iPhoneやiPadで本を読む習慣はない。液晶画面と、デバイスの重さが変わらない限り、電車やカフェで電子書籍を熟読・・・ということもないな。この本も、先週末海に行ったので、ビーチパラソルの下で潮風とビールを楽しみながらページをめくった。
1980年~90年代の記号消費の時代は過ぎた、ベストセラーランキングよりもTwitterで流れてきた知人のオススメ本を買って読んでみる、という細分化された読書傾向が主流の今、電子書籍が出版文化をどう変えるかという点がおもしろい。まだキャズムを超えていないからね、ここ5年でどう変わっていくかが楽しみである。