WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る』(著者:オードリー・タン)他

2021-05-04 14:55:16 | 本と雑誌


ここ数年、甘いものが苦手になった。コーヒーは常にブラック。少し集中力がとぎれてくる午後に補給するのはプロテイン。お土産やバレンタインお返しなどのお菓子は、気持ちだけいただいて、そのまま周囲にお渡しする。そういえば市販のスナック菓子を最後に食べたのって何年前・・・と言ったら、リモートミーティング前の会社男子に画面向こうからエエッと絶句された。

ところが、定期的に食事をつくってもらう自宅近くのカフェにて、目の前を運ばれてゆくデザートがあまりにおいしそうなオーラをはなっている。かぐわしい瀬戸内レモンのペーストがこれでもかと贅沢に盛られたタルト。ためしに注文してみたら、これが本当に、めっちゃ美味しい。

念入りに選んだ食材から手作りしているそうで、他にも、ふわっふわの生クリームに旬のイチゴやキウイがはさまれているフルーツケーキ。濃厚な小豆のかかった白玉は、絶妙なコシがあとをひいて、いくらでも食べられる。寒天もアイスクリームもなんでも素敵な味である。ちょっと前まで、わたし甘味は一切だめでとか言っていたはずなのに、もう日々通ってずぶずぶに食べている(笑)。天井の高い空間がひろびろとして、ここで週末や夜のおやつと一緒にほうじ茶を飲みながら、至福の読書。

柔にして剛の人である。IQ180超、小学生で易経を読破し、9元連立一次方程式を解き、14歳で学校に通うのをやめ、16歳で実業家に。・・・と聞くとさぞかし天才の華やかなりし人生を想像するが、この本からは、どれだけ孤独で険しい道を歩んできたのだろうと胸を衝かれる。そしてその中から育まれた強固なメッセージ。TEDでの”Digital Social Innovation to Empower Democracy”もよかった。

ところでこのカフェの集まりで、5月は夏の寒天に入れるヨモギを摘みに行く大人の遠足があるらしく、一緒にどうですかと誘われた。ふだんの私なら虫に刺されそうなところには決して行かない。だけど寒天はぜったいにおいしい、食べに行きたい(笑)。真剣に迷っている。