平日は帰宅が遅い不規則な生活を、長年ずっと規則正しく続けてきた割に、年に1回受ける健康診断の結果はいつも良い。高血圧も中性脂肪もポリープもない。ところが昨年から、仕事の山場を迎えるたびに緊張のあまりか眠れない日が増えた。不眠がやってくるのはたいてい週の半ば、ベッドに入ってもあれもこれもやらなきゃと考えているうちに頭がどんどん冴えてきて3時、4時まで眠れない。今夏はとうとう、風邪からのアレルギー性喘息という病名をもらってしまったので、免疫を改善するにはよく寝なくちゃと本を探した。検索すると最上位にヒット、これですよこれ。前にありえないほど体重が増えたとき、「シリコンバレー式 最強の食事」という本の推奨するバターコーヒーで一気にやせたことがある。科学的な題名がなんとなく似てるしすごく効きそう。
読むとまあ今までの自分の生活で、いかにたくさんの不眠スイッチを押してたかと感心。これじゃ週に眠れない夜があるのは当然で、逆によく残りの日はぐっすり寝れてたなぁ、どれだけ疲れてたんだと笑ってしまった。
この前いきつけのバーで仕事帰りに夜ごはんを食べていたら、扉がかろやかに開いて、ものすごくカワイイ女性が入ってきた。年のころ20代後半、真珠みたいにきれいな肌に大きい目、長いまつ毛。カウンターで私の隣の席に座って堂々とワインをオーダー。他にお客さんがいなかったこともあって、お酒を飲んでいるうちに意気投合。で、今日は大学生のひとり息子に会いに来たという話に目が点になり、思わず年を訊いてみると、なんと、全然年上の53歳。いかに夜とはいえ、店内の明るい照明でまじまじと見ても30より上には見えない。秘訣をきくと、「とにかくしっかり眠ること」・・・そうですよね。思わずこの本を二度読みしてしまった。