WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

Georgia O'Keeffe Museum

2014-03-21 16:52:00 | 本と雑誌
Georgia O'Keeffe Museum: Highlights from the CollectionGeorgia O'Keeffe Museum: Highlights from the Collection
価格:¥ 2,159(税込)
発売日:2003-06-01


窓から入る日の光が強く、長くなってきた。春の、久しぶり、ほんとうに久しぶりに優雅な休日。ずうっと仕事ばかりしていた上に、昨晩は不測の事態が勃発して会社を出れたのはかなり遅く。朝起きても目の奥がずきずきするので、もう今日は生産的なことは何もせずにいようと決め、Cloud Playerでグールドの2つのゴールドベルクを聴き、癒されたところでこれをもってカフェに行く。



年末に読んだ「散歩とカツ丼」という秀逸なエッセイ集のなかに、教育者の方の書いた、ジョージア・オキーフのとても美しい絵「月への梯子」の話があって、私はこのアメリカでもっとも有名なアーティストの人生へのゆるぎない向き合いかたが、まさに崇高そのもので敬愛しているのだが、あらためて画集のページをめくる。色とエネルギーがほとばしるような、それでいてすみずみまで端正な油絵の数々。やっと目の緊張が和らいできた。



マイペースで暮らしているから、2年で体重が4キロも増えた。この調子で一生、静かに気ままに生きていたいと思う反面、子どもを二人くらい授かって、にぎやかにバタバタと暮らしたいとも思う。メキシコの砂漠で、視界いっぱいに広がる雄大な空を日夜見続け、そこから枯れることのない創作意欲を汲みとってカンヴァスに写し続けた画家の人生は最高。くだんのエッセイの、「125歳まで生きると宣言したオキーフは、自分が死ぬことなど考えもしなかったのではないか」という充実ぶりが理想である。