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官僚たちの夏 (新潮文庫) 価格:¥ 580(税込) 発売日:1980-11 |
ここ2~3日、寒さがゆるんで、春がもうすぐ来るなぁと待ち遠しい。担当している案件もいくつか、リリースできたり目処がついてきた。昨日は、気持ちの切り替えとささやかな充電のためにワンデイオフ。家の掃除をして、フランスの小説を少し読んで、映画「ソーシャルネットワーク」を見に行く。夜は、昨年からかかわっているインターナルブランディングのプロジェクトの、女性だけの飲み会。
時間がたつのが本当に速くて、今年という年は毎年、人生に一度きりと思ったら、一つひとつを大事にしなくてはと身の引き締まるような感じがする。できることは真剣にやろう、できないことはできるように成長しようと何についても思う。いつも、そう考えていくと、風の流れを読むことの大切さがわかってきた。風向きを読むのは、余計な労力をかけないということではなく、どんな状況でも最良の結果を考えるということ。
この通産省の官僚を描いた有名な小説にも、流れに身をまかせるという視点があって、おもしろかった。舞台は高度成長時代の夜明け、日本の経済力をどう育てていくかというダイナミックな背景に、世代間のギャップ、パーソナリティや価値観の違いもからんで、そして最後は、ちょっと哀しい。城山三郎氏の小説はどれも骨太と細密さのバランスが絶妙。