WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『海戦からみた日露戦争』(著者:戸髙 一成)

2012-01-22 19:50:38 | 本と雑誌
海戦からみた日露戦争 (角川oneテーマ21) 海戦からみた日露戦争 (角川oneテーマ21)
価格:¥ 760(税込)
発売日:2010-12-10

まだ小学校にあがる前、仙台に住む大叔母が毎年ギフトボックスを送ってくれていて、写真入りのカードやらお菓子やらお洋服やらを詰めた宅配便が届くのが楽しみだった。ある年、大きな包みをあけてみると精巧なおもちゃのマシンガンが出てきて、大喜びして抱きかかえたまま離そうとしなかったそうだ。それは兄へのプレゼントで、私には洒落たコートと小さなハンドバッグが入っていたそうなのだが、そちらはまったく記憶にない。


女の子っぽくないよねぇ、と兄嫁に話したら、「あたしもよ」と即座に力強く肯定された。料理がすごく上手で美人なのに、変わってる・・・子供の頃、飛行場で日がな飛行機を眺めて飽きず、戦争映画のみならず、ほんとの射撃練習にもハマったそう。「坂の上の雲」のとりこになって、なんてカッコいいんだろうと思うのは意外に女性も多いのである。


年末、3年越しに続いたNHKドラマを堪能し、別の本を読んだ。東郷・秋山による緻密な戦略の勝利というよりは、かなり予想外な奇跡という総括。国力と近代化の大きな差を、徹底した資源集中でなんとか半々にして、おかしくなるくらい考え抜いた作戦と砲撃練習に、運が幸いした結果の完全勝利。カメラを携行して乗り組んだ船員による撮影写真が、小さいサイズながら興味深い。