WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『陰陽師-夜光杯ノ巻』(著者:夢枕 獏)

2009-12-31 20:26:30 | 本と雑誌
陰陽師―夜光杯ノ巻 (文春文庫) 陰陽師―夜光杯ノ巻 (文春文庫)
価格:¥ 580(税込)
発売日:2009-12-04

大晦日、朝からクリーニング店に行ったり本屋で本を買ったり食材の買出しをしたりで、忙しい。お酒とか、かさばるものは昨日までに買っておいたのだけれど、お正月支度でにぎやかなスーパーマーケットの雰囲気につられて、三つ葉、大根、里芋、鶏肉、たけのこ、おそば、あと夕食につかうお肉とサラダの材料、自分用のシャブリ(白ワイン)、etcとつい1万円近く買い込んでしまった。

夕方、1時間くらい家事の手をやすめて読書。この本はブログを読んでくださった人からのオススメ。安倍晴明と、その親友で笛の名手、源博雅の出会う平安あやしの数々。庭を前にしてふたりでお酒を飲むシーンが必ず出てくるのだが、これがとっても美しい。春の梅が咲くころ、光あふれる夏の午後、梅雨の明ける季節、蒼い月の輝く秋。今とは時間の流れが違ったんだろうなあ。ずっと前に読んだ谷崎 潤一郎の『陰翳礼賛』を思い出した。


『プルーストを読む』(著者:鈴木 道彦)

2009-12-26 19:16:22 | 本と雑誌
プルーストを読む―『失われた時を求めて』の世界 (集英社新書) プルーストを読む―『失われた時を求めて』の世界 (集英社新書)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2002-12

『失われた時を求めて(À la recherche du temps perdu)』の解説本。とてもおもしろかった!
相手の考えること、意識の全部を所有したいという感情がプルーストの考える恋愛の理念だから、そこに幸せというものはありえず、常に想像と、嫉妬と、詮索のあいだをいったりきたり。唯一、そういった束縛から離れられるのが、眠っている相手を見ているときだけ。(相手に意識がないから) それってどうなんだ、すごいなー。

先週からひどくあわただしかったのが、この読書で癒された土曜日。孫社長のフォロワー、もうすぐ2万人に近づきそうな勢い!


『のだめカンタービレ#23』(著者:二ノ宮 和子)

2009-12-23 21:34:02 | 本と雑誌
のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス) のだめカンタービレ #23 (講談社コミックスキス)
価格:¥ 440(税込)
発売日:2009-11-27

コンサートの余韻がさめやらず、「のだめ」最終巻。昨日は夜、第九を聴きにサントリーホールへ。25日にローンチ案件があるのでどうかなと思ったけれど、楽しみにしていたので行ってしまう。すごく良かった!コンサート後、少しお酒を飲みながら、いい一年だったなぁとしみじみ。

今年もうちのウェブの案件では、本当にいろいろな方に助けていただいた。Yahoo! BBはサポートサイト調査2009でインターネット接続部門の2位を、「Hello, World」は今年のTIAAでブロンズを頂くことができた。ソフトバンク本社、ソフトバンクテレコムのサイトも今年リニューアルして、以前とは比較にならないクオリティになった。グループ全体のガイドラインを一新して(博報堂のチームの皆さま、ありがとうございました)、来年に向けての準備が整ってきた。そして、社内にWEBのことを真剣に考える人が増えた。それが一番嬉しい。

それで本題の「のだめ」、ラストはモーツァルト「2台のピアノのためのソナタ」だった、やっぱり!


『Charlie and the Chocolate Factory』(written by Roald Dahl)

2009-12-22 13:57:55 | 本と雑誌
Charlie and the Chocolate Factory (PMC) (Puffin Modern Classics) Charlie and the Chocolate Factory (PMC) (Puffin Modern Classics)
価格:¥ 653(税込)
発売日:2004-04-12

ゆうべ読書のあと少し仕事をして、そのあとむしょうにハーゲンダッツを食べながら『チャーリーとチョコレート工場』が読みたくなった。連想は帰りの電車で見た「アリス・イン・ワンダーランドの世界展」の広告から。今日も9時から打ち合わせなんだから、深夜にアイスなんか食べてないで、早めに寝ればよかった。

It has been the long seller for children over 40 years. I love reading the books of Roald Dahl, both original & translated version. There is no other author with a clear point of view and marvelous writing technique like him. He invites you the extraordinary world depicting delightful (and strange) characters. Tiens, one more thing! He also wrote some 007's screenplay for Ian Fleming. How impressive!


『ゴールデンスランバー』(著者:伊坂 幸太郎)

2009-12-21 22:02:38 | 本と雑誌
ゴールデンスランバー ゴールデンスランバー
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2007-11-29

朝からずっと会議で、1件リスケしてもらってやっとランチ時間を確保。見たかったレビュー資料&返事したかったメールの処理も追いつかず。今日はピアノのレッスン日なのでとりあえず夜、表参道へ。帰ってから仕事しようと思いつつ、この本がおもしろくて止まらない。まるで試験前夜の大学生のよう。

あらすじは国家権力のせいで首相暗殺の犯人にされてしまった青柳くんの逃亡劇。もしこんなことになっちゃったら悲惨だ、という展開があとからあとから。ストーリーはともかく、どん底から人の気持ちの浮上する、ささやかなきっかけの描き方がみごとで、伏線の緻密さと設定のハズシ方との配分もバランスよし。タイトル買いで読んでみたけれど相当満足だった。ああこれ、堺雅人主演で映画になるんだ。