富士日記〈中〉 (中公文庫) 価格:¥ 980(税込) 発売日:1997-05-18 |
季節が変わった。陽射しもギラギラした夏の強さから、少しやわらかくなる。いま時分の朝晩の、ほの冷たい、でもどこかに暑さの余韻を残したような風が好き。夜寝る前にこのシリーズを読む静かな時間、最近は疲れすぎて週末しかとれないけれど、しみじみ素敵な本だなぁと思う。これも夏から秋にかけての季節がいちばんいい。
先週の日曜日、どしゃぶりの雨の中を微熱のだるい体を我慢して出社したら、完全に体調を崩してしまった。ダウンしてしまいたいところを気力でなんとか持たせて、昨日がどん底のピーク。肺の両横から「もう少しでまたひどい咳き込みがはじまるよ」とでもいうような嫌なメッセージがじわじわ伝わってきて、体温のコントロールもおかしく、始終熱っぽく汗がでる。背中は石のように重く、頭の芯がぼんやりする。
昨晩はようやく、ベッドに倒れこんで11時間ぶっ通しで眠り続けた。朝目覚めたら劇的に体力が回復していたのはまだ30代だからか。長いスパン、体調のバランスを見ながら走ろう。私にしかできないこと、チームで体当たりすれば最高の結果がでること、それができることをわかっているから。