WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『採用基準』(著者:伊賀 泰代)

2013-09-16 11:00:23 | 本と雑誌
採用基準採用基準
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2012-11-09


台風18号の接近で、目覚めたら窓の外がすごい暴風雨。バリバリ家ごとなぎ倒されそうな風の音に、これが来週の三連休でなくてよかった、ベッドの上でふぅーっとため息。来週はお台場で、会社後輩の結婚式。6歳年下でめちゃめちゃ優秀な男子、昨年に彼のもとの部署の大ボスに熱心に相談して、ブランドチームに来てもらった人材である。



人材に地頭より論理的思考より大切なもの、とマッキンゼーの採用マネージャーが挙げるのは、リーダーシップ。うちの部署で最近の推薦図書にピックアップされて早速読んでみたが、なるほど確かに・・とうなずける。上から人を仕切っていくアグレッシブな手法ではなくて、問題を解決するために誰よりも率先して優れた提案をテーブルに乗せ、実行していく能力のこと。カリスマ性なんて持たずに生まれても、普通にやり方を学んで鍛えることで、どんどん伸びていく資質だ。



日本では言葉の意味じたいが誤解されているうえに、社会や企業で必要とされていなかったことで、今やみごとにガラパゴス化。アメリカ、中国、インドではこの能力こそが最も重要とされ、ここ10年で優れたリーダーシップ( =主体的に実行できるスキル)を持った若手がいっぱい育っているのに、これからのグローバリゼーション時代、いろんな意味で本当にヤバイんじゃないかと警鐘を鳴らす。日本文化的にそぐわないのかもしれないが、合議で考え方の総和を尊重する日本式のやり方とうまく融合できる点も多いはず。今、日本も確実に変わっていかないと。





『ウェブ文明論』(著者:池田 純一)

2013-09-08 17:17:27 | 本と雑誌
ウェブ文明論 (新潮選書)ウェブ文明論 (新潮選書)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2013-05-24


ジョギングとスーパーマーケット、近くのお店のランチ以外はどこにも出かけない、久しぶりに静かな週末。MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)で「I」と診断された私、エネルギーを内部から得るためか、勉強したりピアノを弾いたりしていると、時間がなにせ充実している。若いころは一人でいると不安、むしょうに寂しくなったのに、歳のぶんいろんな修羅場(?)を重ねて、精神的に安定しているのはりっぱに自己肯定、きっとイイコトだろう。



最近、英語を100パーセント本気でやっているため、読書タイムが短くなっているが、それだけ限られた時間で集中して読むスピードが速くなった。これは司馬遼太郎の「アメリカ素描」をなぞりながら、アメリカの主要都市と、US多民族国家のなかでドラスティックに社会を変えていくインターネット文明をスケッチした本。ちょっと哲学的で風変りな切り口、おもしろい。



ウェブはツールとしての側面と、コミュニケーションの在り方としての側面とがあって、今やどんな領域で仕事をしていても、広義のウェブの長短をとらえて、どんな方向に向かっていくのか自分の読み方をパーベイシブに持っていることが不可欠。7月に、長いあいだキャリアを積んできたウェブの専門領域から離れ、プロモーションの仕事に初めて挑戦しているが、離れてからのほうがむしろ、その重要性を客観的に理解できるようになったかも。だから積極的に本やニュースも読む。新鮮。