WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『午後の恋人(下)』(著者:平岩 弓枝)

2012-12-23 16:49:06 | 本と雑誌
午後の恋人 (下) (文春文庫 (168‐25)) 午後の恋人 (下) (文春文庫 (168‐25))
価格:¥ 660(税込)
発売日:1983-05

この夏、自分のメイクポーチの中に、ふと薬しか入っていないことに気がついて、愕然としたことがある。アトピー用のステロイドにビタミン剤、口内炎用のチューブ、絆創膏、保湿剤。我ながらそのときの寒々しさったらなく、固く心に誓ったのは、ここまで体にでてしまう前に、ほんとストレスをためない生活をしようということ(笑) 野菜やフルーツをたくさん摂る、よく笑って、夜はほどよく読書してリラックスしながら寝る、疲れたときは無理しない。


とはいえ、仕事はあいかわらずみっちり山積みで、プライベートでも疲れを癒すほどの時間はとれずに季節が変わったが、じょじょに心身の健康とともにアイシャドウもルージュもマスカラ、シャネルのトワレも無事に復活し、やっと元通りの女性らしい(?)日常が戻ってきた。


これを20代前半で読んで感銘を受けたのは、人生を渾身こめて生きるというテーマで、私のなかではスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学スピーチと並ぶ。イチ小説を、わが社の大社長がダ・ヴィンチと同様に不世出の天才と称えたジョブズ氏のもっとも有名なメッセージと比べてしまうのはいきすぎかもしれないが、その日に死んでも悔いのないように、ためらわず、過去を想わず、考え抜き、やるべきと思ったことを全力でするという生き方は、こう在りたいとおもう理想形。

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