WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『銃、病原菌、鉄(上)』(著者:ジャレド・ダイアモンド 訳:倉骨 彰)

2012-12-24 20:51:16 | 本と雑誌
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫) 文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
価格:¥ 945(税込)
発売日:2012-02-02

3連休の最終日、今日は仕事が終わらずに朝から出社。クリスマスイブなのに会社に行くのも厄年っぽいが、せめて気分を上向こうと颯爽とエントランスを出た瞬間、休日だからと15分かけてふんわり巻いた髪に、なんとカラスが激突してきた。冗談みたい(笑)驚いたが、ばたばたと髪にからまった向こうも驚いたろう。怪我がなくてよかった。


大好きな物理学者リチャード・ファインマンの言葉に、「私たちは何も知っていないのだ」という至言がある。答えをすっかりわかってしまったなどということは、進歩をとめてしまうとんでもないことなのだと。だからこそ新しい考え方を育て、間違えていれば捨ててまた考え直し、それからその自由を次の世代にも求めていくことが大事なのだと。


それが人の歩み。現代世界の東西南北に広がる所得格差の理由を、農耕や家畜の生態系、1万年以上の人類史の壮大なダイナミズムから説き起こすピュリッツアー賞受賞作。久しぶりに、からからのスポンジが水を吸い込むような勢いで読んでいる。厄年だったが、1年の終わりにこんなに贅沢な時間が持てるのは嬉しいことかも。