WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『西欧芸術論集成(上)』(著者:澁澤 龍彦)

2010-05-18 21:46:02 | 本と雑誌
澁澤龍彦 西欧芸術論集成 上 (河出文庫) 澁澤龍彦 西欧芸術論集成 上 (河出文庫)
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2010-04-02

画面が色とりどりのジュエリーボックスのような、宝ものアプリのたくさんつまった自分のプライベートiPhoneで、26日から始まるオルセー美術館展のアプリを眺めては楽しんでいる。


出展作の画像(ズームすると感動)と、その解説が見れるのだが、これが無料なんて素晴らしい。わたくしの大好きなモローも入っている。PCを立ち上げてサイトを探して、その中でさらに見たいページを探して、さらに展示会に持っていくためにはプリントアウトして・・・といった手間が、新しいデバイスの時代にはなくなってしまう。WEBコミュニケーションの在りようも変わるという、心躍るような興奮をおぼえさせるアプリなのだ。


この本は西欧美術つながりで、澁澤龍彦氏の、ゴヤ、モロー、ピカソ、デュシャン、マックス・エルンスト・・・特にマグリットを哲学的絵画、視覚の弁証法と評した1章はまるごと完璧、すこしの曇りもゆるぎもない美的理論の世界に遊ぶことができる。