WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『やわらかなレタス』(著者:江國 香織)

2014-11-03 12:36:08 | 本と雑誌
やわらかなレタス (文春文庫)やわらかなレタス (文春文庫)
価格:¥ 497(税込)
発売日:2013-08-06


昨年の今頃はパリに行っていて、向こうで熱を出しながら薬局で買った鎮痛剤を飲んであちこち楽しみながら歩き回った結果、東京に帰ってきてから体調を崩してとうとう咳がヘビィに止まらなくなった(なんと半年以上も続いた)。これに懲りて今年は冬へと季節が変わる時期、たっぷり眠って食事にも気をつけ、ビタミンCを摂り、自宅ではプラズマクラスターをフル稼働させ、定期的にジムと整体に通って健康維持に気をつけている。



先週はとくに忙しく、木曜に会社を出たのが深夜2時で、翌朝9時からのミーティング30分前に出社し、さらに12時間もオフィスにいて疲れを感じる間もなく週末に突入。いつもは寝不足と眼精疲労と体じゅうの凝りで茫然自失しているところが、ここ最近、1週間から10日に一度の間隔で通っている整体のおかげで、びっくりするくらい体調が落ちない。食欲もあって、こんなエッセイを読んでいるとおなかがすいてくる。



列車の中で食べる釜揚げしらす、ムーミン谷の冬に出てくる金色のとろっとしたあたたかいジュース、のりと卵を何層も重ねてつくる午後ののり弁、野球のあとのビールとあつあつの餃子、ケルアックとバロウズの共著に出てくるステーキとイタリアパンの食事。この人の小説は「間宮兄弟」以来のファンなのだが、どれもこれもおいしそうで、食べものの出てくる場の雰囲気も素敵にふんわりしていて、とってもいい。



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