わたしの心 

日々の出来事・感動などを日記にして公開したいと思います。
(管理人:Mrs.modest)

陶淵明

2012年05月18日 | ミニ知識

5/19(土).20(日)に第三回目お遍路の旅に行くはずだったんですが…。
よんどころ無い事情で14日にキャンセルしました。(30%キャンセル料を取られました。)

実は、わが家の農園オーナーが近隣の市の美術展に書(写真)を出品しましたところ思いがけず市長賞をいただくことになり、その表彰式が20日に行われることが判明。
当初は、代理人をたてようかと考えたのですが、農園オーナーにとっては初めての晴れの舞台。
私のたっての薦めもあって、急遽お遍路旅を中止することにしました。

書を始めて十数年。(最初は私も一緒に始めたんですが、すぐに挫折しました。)
農園オーナーにはこつこつと続けると言う才能があり、この頃ようやく人にも披露できるまでに上達してきたところでした。
十数年の努力が、こう言う成果になってようやく実を結んだと言うところでしょうか。

偉い!

下記は、受賞した作品に書かれた漢詩です。
一応ご紹介しておきます。

  歳月人を待たず (陶淵明 雜詩其一)

  人生無根蔕  人生 根蔕なく
  飄如陌上塵  飄として陌上の塵の如し
  分散逐風轉  分散し風を逐って轉じ
  此已非常身  此れ已に常の身に非ず
  落地爲兄弟  地に落ちては兄弟と爲る
  何必骨肉親  何ぞ必ずしも骨肉の親のみならんや
  得歡當作樂  歡を得なば當に樂しみを作すべし
  斗酒聚比鄰  斗酒 比鄰を聚めよ
  盛年不重來  盛年 重ねては來たらず
  一日難再晨  一日 再びは晨なりがたし
  及時當勉勵  時に及んで當に勉勵すべし
  歳月不待人  歳月 人を待たず

人間の生には(植物のような)しっかりとした拠り所がなく、ひらひらと舞い散るさまは路上の塵のようだ、ばらばらになって風に吹かれて飛び散り、もとの通りに居続けることはない
この世に生まれたからにはみな兄弟だ、骨肉の間柄だけではない、歓楽の機会があればすべからく楽しもう、酒があれば近所の連中を集めようではないか、
盛りの年は二度とはない、今日という日は再びは来ない、時に及んでまさに行楽を楽しもう、歳月は人を待ってはくれないのだ
人生のはかなさを説き、時に及んで行楽すべしとうたうこの詩は、陶淵明の詩の中でも有名なものだ、特に最後の四句は人口に膾炙してきた、だが、意味を取り違え、歳月は人を待たないから、寸刻を惜しんで勉強すべしというふうに、解釈されることが多かった。
それは勉励を、普通に言う勉強と受け止めたことの結果だろうが、ここでいう勉励とは行楽に精を出すことをいうのである。
     (インターネット調べ)

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