細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

福島復興再生会議 ~苦い澱のようなもの~

2012-01-08 21:01:01 | 国会活動

3回目の福島復興再生会議がありました。

「最も厳しい立場の福島の方々に、中間貯蔵施設をお願いするのは、本当に申し訳ありません。ただ、除染をすすめるために、何とか受け入れていただきたい」

何度となく福島の方々を前に、私が申し上げてきたことですが、この話をする度に、苦い澱のようなものを感じています。

「細野さんが福島で謝っている姿をよく見ますが、どういう立場でお詫びをしているんですか?」先日、ある記者から受けた質問です。実は、私自身、このことを3.11以降、何度も自問自答してきました。

「大臣として国家を背負ってお詫びしている」というのが私の答えです。

私のような若造が「国家を背負う」などというと、生意気に聞こえると思いますが、現実として受け入れるには、あまりに過酷な事態を前にしたとき、私の個人的なお詫びの言葉など、何の意味も持たないことは明らかです。福島の皆さんを前にしたとき、政権が自民党だろうが民主党だろうが、閣僚が原発政策に関与してしてきたか否かも、全く関係ありません。

国策として進められてきた原発政策の結果として、福島の方々がこれほどの苦しみを受けている以上、問われるのは、ただ一点、国家としての責任です。

かつて、先輩の閣僚が、国家を背負うことの重みを語っていたのを聞きましたが、当時の私にはピンと来ませんでした。閣僚になった今、私が感じているのは、若いときに想像していた高揚感も華やかさもなく、あの「苦い澱のような」感覚です。閣僚とは、元来、そのような立場なのかもしれません。



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