細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

省エネルギー・再生可能エネルギーの可能性

2012-08-04 23:02:14 | 国会活動

仙台、福島に続き、今日は高松での意見聴取会に出席してきました。

いずれの会場でも、発表者の方々の発言は聞きごたえがありました。今日の高松での聴取会では、各シナリオの発言者に会場から拍手が出ました。議論がかみ合った感がありました。

どの会場でも、注目が集まるのは原子力の割合です。この判断は、本当に難しい。

私としては、もう一つ注目してもらいたいのが省エネルギーと再生エネルギーです。いずれのシナリオでも、2030年時点で、省エネは2割、再エネは3割前後という高い水準を目指します。問題は、これをプラスとみるかマイナスとみるかです。私は、断固としてプラスとみます。

 

短期的には、夏の省エネは苦しいですが、家庭の省エネは、生活を見つめ直す機会になります。ただ、熱中症には、気を付けなければなりません。産業界にも、当面は厳しい省エネに取り組んでもらわねばなりません。そこを乗り切ってエネルギー効率を高めることができれば、国際的な競争力をもう一度、高めることができます

 

短期的には電気料金を上昇させる再エネにですが、そこには未来の可能性があります。自民党政権下で導入された定量買い取り制度(RPS)で、再エネは抑圧されてきました。菅政権下で、固定価格買取制度(FIT)が導入され、再エネは生き返りました。

家庭では太陽光発電。再エネを生かすには蓄電も重要です。

オフィスや工場では自家発電とコジェネの組み合わせでしょう。

地域では、風力、バイオマス、廃棄物、小規模水力。被災地では、再エネは地域振興策としての期待が高まっています。野田政権は、それを全力で支援します。

 

国家的に進めるべき再エネは地熱です。私は、環境大臣として国立公園での地熱発電を再開する決断をしました。昭和47年から制限されてきた開発を解禁する大きな政策転換です。国立公園を守ってきたレンジャー(自然保護官)を説得するには時間がかかりましたが、彼らは分かってくれました。わが国が化石燃料に回帰することで、温暖化を進めることはできません。目指すは、わが国の生物多様性と国立公園の素晴らしい景観を守りながらの開発です。温泉をこよなく愛する日本人。私も温泉マニアです。先日訪れた柳津西山地熱発電所は、名湯・西山温泉との共生を実現していました。地熱は、間違いなく日本のベース電源になります。

かつて、わが国では地熱の研究が盛んでした。何としても、もう一度、力を結集しなければなりません。最初にチャレンジすべきは、福島の磐梯朝日国立公園です。高温岩体発電にも、もう一度チャレンジすべきです。

洋上エネルギーにも、国家として取り組むべきです。環境省は、五島列島で浮体式の洋上風力にチャレンジしています。波力、潮力、海流、温度差発電も面白い。

将来は宇宙太陽光。私は、これが実現できれば、日本はエネルギーの輸出も可能だと考えています。再エネこそ、国家プロジェクトとして取り組むべきテーマです。

 

かつて、大規模集中だった発電方式は、小規模分散・地産地消に向かいます。その時に、欠かすことができないのは、国民の協力です。意見聴取会を通じて、その機運の高まりを実感しました。平成のエネルギー危機は、必ず、乗り越えることができます!



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