原子力規制委員会設置法が成立しました。
私が、原発事故再発防止担当大臣になってから1年、法案の準備室を設置してから10ヶ月、法案を国会に提出してから5ヶ月の月日がかかってしまいました。
独立性と危機管理をどう両立するかを巡って与野党には距離がありましたが、協議を進めて下さった担当者の皆さんの大変な努力で合意にこぎ着けました。審議にご協力いただいた皆さんを含め、関係者のご努力に敬意を表したいと思います。
結果としては、オフサイト対策に政府全体で取り組むことのできる原子力防災会議ができ、総理の指示権も原子力規制委員会が判断すべき一部を除いて認められましたので、バランスのとれた法律になったと思います。
1年3ヶ月、格闘してきた者として若干の感慨はありますが、施行までにやらねばならないことは山積していますので、感慨に浸っている暇はありません。
原子力行政の信頼は地に落ちました。安全、安心、透明、信頼、対話・・・。それらを取り戻すのは、並大抵のことではありません。私の頭から、福島のことが離れることはありません。いつの日か、福島の皆さんにも認めていただけるような規制組織をつくりたいと思います。