細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

ネット社会のあり方

2008-04-20 00:02:51 | 映画
先日、久々に映画館に足を運びました。特段、狙った映画があったわけではなかったものですから、その場で目に留まった「ブラックサイト」を見ることにしました。

元々、ホラーは趣味ではないので、目を覆いたくなる場面もありました。ただ、ネット社会の闇の深さを抉り出す洞察力には、実に凄みがありました。

映画の中では、社会の歪みの中で、孤独感に苛まれる一人の若者が最悪のネット犯罪に手を染めます。共犯者は、世界中のネットユーザーです。動画が主流を占めつつあるネット社会だけに、もしかしたら・・・と思わす展開です。ネット社会と平行して、視聴率至上主義のテレビの弊害も抉り出しています。

映画を見て、果たしてあるべきネット社会の姿とは何なのか考えさせられました。

例は異なりますが、児童ポルノを規制することには、私は大賛成です。ただし、規制したところで、ネット上で無限に広がる児童ポルノを実際に取り締まれるのかという問題が残ります。それでも、一罰百戒で被害が減るのであれば、やる価値はあります。

これまでネット社会に対する規制強化には消極的であった私ですが、立ち止まって考えるべき時期が来ているようにも思えます。鍵は、国際社会の連携とサーバー管理の確立でしょうか?


映画の中では、FBIの女性捜査官と犯人の壮絶な戦いが繰り広げられます。最近、わが国で頻発している動機不明の愉快犯かと思いきや、犯人には明確な動機が存在していることが終盤で明らかになります。それだけが、この映画の唯一の救いでしょうか。

皆さんに是非見てもらいたいと思う映画ではありませんが、ネット社会のあり方に関心のある方は、一見の価値があるかも知れません。