細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

読めない政局を読む

2008-04-08 21:32:02 | 国会活動
永田町は、にわかに騒がしくなっています。

小泉前総理の「何とかという風」発言が震源となっています。その場にいた古賀選対委員長が小泉発言に応じたことが騒ぎを大きくしています。永田町の住人は、解散を巡る発言には、極めて敏感です。

ここからの政局を見通すのは極めて困難ですが、福田政権に立ちはだかる関門の数々を整理してみます。

4.15 後期高齢者医療制度(通称 長寿医療制度?)の保険料徴収開始
4.27 山口補選投票日
4.29 暫定税率復活の衆議院2/3再議決が可能に
4.30 自動車重量税の暫定税率期限切れ
5.12 道路特定財源復活の衆議院2/3再議決が可能に

「再議決は一度にまとめて」という意見も出ていますが、5月中旬以降に再議決するのは、2つの理由で無理があります。

まず、自動車重量税の問題です。暫定税率が復活しない限り、4月末で自動車重量税の暫定税率が切れますので、新車の登録と車検が5月に殺到する可能性が大です。

第二に、ユーザーの反発です。ガソリン値下げからわずか一週間しか経っていませんが、すでにユーザーは安いガソリンに慣れてきています。5月半ばまで引っ張ると、増税に対するユーザーの怒りが爆発することは確実です。

重量税の混乱を避けるためには、暫定税率の再議決を4月30日(29日は旗日)にするしかありません。4.15ショックと山口補選を乗り切って、4月30日に2/3を使ったと仮定しましょう。ここからが更に難関です。

福田総理は、5月半ばにもう一度2/3を使わなければなりません。総理自身が21年度からの一般財源化を明言している以上、10年間にわたって道路特定財源の維持を規定している法案を可決するのは、理論的にも難しい。与党内で造反者が出る可能性は高まります。

現状を冷静に見て、ここまで福田総理の体力が残っているとは思えません。


長々と書きましたが、その前に日銀総裁人事があります。総裁が白川氏に決まるのは朗報ですが、渡辺副総裁については不同意の方針が出たようです。

我々は道路で自民党を追い詰めました。ここで民主党がごたつくわけにはいきません。参議院の皆さんの大局的判断を信じたいと思います。