今日は展覧会に行ってきました。
まずは上野です。
桜は満開過ぎてすこし散り始めているけれど、朝からすごい人でした。
向かったのは東京国立博物館で行なわれている
平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展」(3月25日~6月8日)です。
チケットをいただいたので行ってきたのですが、とてもよかったです。
最初に講堂で薬師寺のお坊さんによる20分程のガイダンスを聞きました。
薬師寺の概要や見所の要点などをわかりやすく話してくださり、これから見るのにバッチリでした。
そして入り口で音声ガイド(市原悦子さんのナレーター)を借りて聞きながら見学をしました。
あまり知識のない私にはありがたいです。
奈良の薬師寺にある日光、月光菩薩が2体そろってお寺から出たのははじめてだそうです。光背がないので背中までぐるっとみることができます。
大きくてたおやかで、銅製ですが、お坊さんが言ってましたが、おなかの辺りなど触るとプクッとへこむのではないかとおもうほど柔らかい曲線です。
そのほか印象にのこったのは玄奘三蔵の経を訳しているお像でした。今日はたまたま三蔵法師の月命日ということです。
次に同じ国立博物館のなかの東洋館で展示されている
「蘭亭序」(3月4日~5月6日)をみました。
たまたまやっているのがわかって、いってみました。
最近古文書を少し読んでみようかと辞書をみれば、基本は王羲之にたどり着くようで、とても気になっていました。
その「書聖」といわれた彼の最高傑作の「蘭亭序」についての展示です。
7月には江戸東京博物館で「北京故宮 書の名宝展」というのもおこなわれるのですが、ここでみれるならと寄ってみました。
小規模でしたが基本的なことは理解でき、比べてみることがおもしろく、実物は重厚でした。
次は恵比寿に行きました。
恵比寿ガーデンプレイスの中にある、東京都写真美術館です。
「紫禁城写真展」(3月29日~5月18日)です。
東京都写真美術館
これは堅曹さんの明治初期のポートレート写真をとった(2007.8.30ブログ記)小川一眞が明治34年(1901)大プロジェクトのもと何ヶ月もかけて清朝末期の「紫禁城」を撮ったものです。
帰国後プラチナのプリントにされて豪華な写真帳となって国立博物館に保存されていました。いつか見てみたいなとおもっていたので、100年後にはじめて一般公開されたのでいってきました。
草ぼうぼうの荒れ果てた紫禁城がうつっています。壮大なパノラマです。
ところどころに中国の人が入っていて建物の大きさがわかります。
超細密な彫刻や模様があざやかに切り取られています。
100年前これだけの写真を撮った小川一眞の実力を感じました。
春の一日展覧会の掛け持ち。
国立博物館の中にステキな桜が満開でした。
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