堅曹さんを追いかけて

2002年(平成14年)9月から先祖調べをはじめた速水家の嫁は、高祖父速水堅曹(はやみけんそう)に恋をしてしまったのです

栽者培之 傾者覆之

2015-01-11 12:08:47 | 速水堅曹

年頭にあたって、

104年前の明治44年(1911)1月に 速水堅曹が書き残した言葉を紹介します。

「栽者培之 傾者覆之」

 

 

「栽(た)つ者は 之を培(つちか)い   傾(かたむ)く者は 之を覆(くつがえ)す」 

と読むそうです。

「青常」は堅曹の号。

 

これは『中庸』のなかの言葉で、天が万物の生育のことをいっている文章にでてくる言葉です。

意味は

「(苗を例にすれば)しっかり根付いているものは、さらに養って生育を助けるが、

傾いているものは、引き抜いてしまう。」

かなり厳しい言葉で、含蓄に富みます。

 

堅曹が最晩年に選んだ言葉だとおもうと、非常に興味深いです。

 

昨年出版した『速水堅曹資料集』の31ページにこの書の写真が載っています。

蚕業新報社に頼まれて堅曹が揮毫したもので、 実際の大きさがそこに書いてあります。

 

ブログの写真はコピー機を使って実物大に近く拡大して額にいれてみたもの。

いつも机の上に飾っている。

「道をあやまらず、しっかりやりなさい」と、いわれていると解釈し、

自分への戒めにしているが、 果たしてそうなっているだろうかと心もとない。

 

今年もさらに、精進しようとおもう。


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