先日「あつぎのえいがかんkiki」で、エリック・ロメール監督・脚本・台詞・編集、ジャック・リベット撮影の1954年作品『ベレニス』を観ました。
ムック本「WAVE 35 エリック・ロメール」の解説から「あらすじ」を転載させていただくと、
「精神に異常をきたしたエギュスは、若く美しかった従姉妹ベレニスが不治の病に侵されてやつれた姿になると、その白い歯に魅せられ、彼女に求婚する。結婚式の後、ベレニスは癲癇の発作を起こして亡くなるが、強迫観念にとりつかれたエギュスはベレニスの墓をあばき、彼女の歯を全て抜き取って持ち帰る。」
トリュフォーはこの映画について、「しかし、なんといっても、“16ミリの巨匠”は、文句なしに、エリック・ロメールだった。エドガー・アラン・ポー原作による『ベレニス』、そしてとくに『クロイツェル・ソナタ』という二本は、ともに16ミリで撮影され、テープレコーダーで音をとった━━《テープ式トーキー》━━作品だが、じつにすばらしい映画である。この二本の作品をわたしは何度も見て、そしてまた最近も見なおして、そのすばらしさを確認した。この5年間に35ミリで撮られたプロの映画の最高のものに比肩しうるすばらしさであることはまちがいない。」と言っています。ゴシック調の白黒の画面は本当に素晴らしく、22分の短編ながらエリック・ロメール監督の代表作の一つと言っていいでしょう。
そして同じく、先日「あつぎのえいがかんkiki」でエリック・ロメール監督、ネストール・アルメンドロス撮影の1964年作品『パリのナジャ』を観ました。
上と同じくムック本「WAVE 35 エリック・ロメール」から「解説」を転載させていただくと、
「アメリカ人の学生ナジャが巴里でよく行く場所を、自分で解説する。アルメンドロスの「キャメラを持った男」の巻末フィルモグラフィーによると、『エトワール広場』の後に撮影されたことになっている。
「パリ国際大学都市の外国人留学生の映画を撮らないかという話がありました。この主題ははっきりしたものではありませんでした。私はむしろ、誰か女子大生と会い、彼女がしゃべることを、彼女に演技を強いることなく映画にしたいと思いました。(略)クレジットタイトルにはナジャ・テジックのテクストとあります。私はあらかじめ彼女といろいろしゃべった後に、インタビューしました。その時のテープから脚本を作ったんです」(エリック・ロメール談)」。
ナジャの表情やちょっとした仕草が魅力的で、アンナ・カリーナを想起しました。これも14分の短編ながらエリック・ロメール監督の代表作の一つだと思います。
ムック本「WAVE 35 エリック・ロメール」の解説から「あらすじ」を転載させていただくと、
「精神に異常をきたしたエギュスは、若く美しかった従姉妹ベレニスが不治の病に侵されてやつれた姿になると、その白い歯に魅せられ、彼女に求婚する。結婚式の後、ベレニスは癲癇の発作を起こして亡くなるが、強迫観念にとりつかれたエギュスはベレニスの墓をあばき、彼女の歯を全て抜き取って持ち帰る。」
トリュフォーはこの映画について、「しかし、なんといっても、“16ミリの巨匠”は、文句なしに、エリック・ロメールだった。エドガー・アラン・ポー原作による『ベレニス』、そしてとくに『クロイツェル・ソナタ』という二本は、ともに16ミリで撮影され、テープレコーダーで音をとった━━《テープ式トーキー》━━作品だが、じつにすばらしい映画である。この二本の作品をわたしは何度も見て、そしてまた最近も見なおして、そのすばらしさを確認した。この5年間に35ミリで撮られたプロの映画の最高のものに比肩しうるすばらしさであることはまちがいない。」と言っています。ゴシック調の白黒の画面は本当に素晴らしく、22分の短編ながらエリック・ロメール監督の代表作の一つと言っていいでしょう。
そして同じく、先日「あつぎのえいがかんkiki」でエリック・ロメール監督、ネストール・アルメンドロス撮影の1964年作品『パリのナジャ』を観ました。
上と同じくムック本「WAVE 35 エリック・ロメール」から「解説」を転載させていただくと、
「アメリカ人の学生ナジャが巴里でよく行く場所を、自分で解説する。アルメンドロスの「キャメラを持った男」の巻末フィルモグラフィーによると、『エトワール広場』の後に撮影されたことになっている。
「パリ国際大学都市の外国人留学生の映画を撮らないかという話がありました。この主題ははっきりしたものではありませんでした。私はむしろ、誰か女子大生と会い、彼女がしゃべることを、彼女に演技を強いることなく映画にしたいと思いました。(略)クレジットタイトルにはナジャ・テジックのテクストとあります。私はあらかじめ彼女といろいろしゃべった後に、インタビューしました。その時のテープから脚本を作ったんです」(エリック・ロメール談)」。
ナジャの表情やちょっとした仕草が魅力的で、アンナ・カリーナを想起しました。これも14分の短編ながらエリック・ロメール監督の代表作の一つだと思います。