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エリック・ロメール監督『クレールの膝』その2

2021-11-12 06:57:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。

 7月11日(土)、ジルがクレールを誘いに来る。ジェロームは木陰でヴァンサンと話す。ヴァンサンはローラに対し、あまり積極的でないようだ。クレールに待たされたジルは怒り出すが、二人はすぐに仲直りする。7月12日(日)、クレールとジルが庭でサクランボを摘んでいる。ジェロームは、ハシゴに昇ったクレールの膝を見つめる。7月14日(火)、革命記念日の夜。街のダンス・パーティーでクレールはジルと、ローラはジェロームと踊っている。ジェロームはヴァンサンと交替すると、クレールに踊らないかと言うが断られる。7月16日(木)、テニスコートで椅子に座ってゲームを見ながらジルが無造作にクレールの膝に手を置くのをジェロームは観察する。
 7月17日(金)、ジェロームはオーロラに、ローラとは終わったが、今度はクレールとの実験を始めることにすると言う。ジェロームはクレールの膝に手を置いてみたいのだが、ジルがクレールの膝に手を置くのを見て不快になったと言う。7月20日(月)、庭でクレールとジルたちがバレーボールをして遊んでいる。クレールは突き指し、オーロラとジェロームの間の椅子に座る。オーロラがジェロームに渡しかけたグラスを、引っ込めると、バランスを失ったジェロームはクレールの膝に触れそうになる。
 7月23日(木)、ジルとクレールの乗ったボートが遊泳者に接近し過ぎたため、監視員はジェロームに彼らを注意するよう警告する。ジェロームは、反省の色も見せないジルの態度をとがめる。
 7月24日(金)、ジェロームは偶然ローラと会い、彼女が翌々日、母親とイギリスに発つことを聞く。7月26日(日)、ローラとヴァルテル夫人が旅立つ。ジェロームは自分も三日後に発つと言う。7月28日(火)、ジェロームはアヌシーの街の公園で、ジルが見知らぬ女の子と肩を寄せ合い歩くのを目撃する。夫人の家に引き返すと、クレールがいる。彼女はジェロームにアヌシーまで送ってもらえないかと頼む。二人はボートで湖を渡るが、突然激しい雨に見舞われ、最寄りの東屋で雨宿りすることになる。クレールの話によればジルはグルノーブルの祖母の家にいることになっているので、伝言するためにアヌシーへ行こうとしたのだと言う。ジェロームがジルをアヌシーで見かけたことを告げると、クレールは泣きながら否定する。しばらく様子をうかがってから、ジェロームはそっとクレールの膝に手を置き、ゆっくりと愛撫を続ける。その夜カタルパ荘で、ジェロームは昼間の出来事をオーロラに話し、やっと膝に対する執着から解放されたので、何の心残りもなくリュサンドと結婚できると言う。
 7月29日(水)、アヌシーを去るジェロームがオーロラに別れを告げに来る。オーロラは、ジュネーヴから連れて来た男と婚約していたことを打ち明ける。ジェロームのボートが出た後、クレールはジルにアヌシーでのことを問いただすが、ジルはもっともらしい言い訳をする。仲直りした様子の二人は歩いてその場を去る。」

 若い女の子の膝をひたすら触りたがる、すけべ親爺の話なのですが、それをジャン=クロード・ブリアリが演じると、決して下品にならないのが不思議でした。クレールを演じたロランス・ド・モナガンも魅力的な肉体の持ち主で、その評価の点では私もジェロームと意見の一致を見せます。ちなみにこの作品は世界的に成功を収めた作品で、多くの賞を獲得しています。