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速報『アカデミー賞 授賞式』!

2020-02-12 21:59:00 | ノンジャンル
 本来ならこの場で昨日の続き、「ドン・シーゲル監督『テレフォンその2』をアップさせるべきなのですが、昨日WOWOWで放映された、アカデミー賞授賞式が面白かったので、そのご報告をしようと思います。

 まず、面白かったのは『アナと雪の女王2』が各国で翻訳されて、それぞれの国の母国語版になってヒットしている事実を押さえ、10数人の女性歌手が『アナと雪の女王2』の曲をそれぞれの国の言葉で歌ったステージがあって、そこではわが松たか子さんも歌っていらっしゃいました。
 次に盛り上がったのは脚本賞が韓国映画の『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノさんが受賞された場面。
 美術賞、衣装デザイン賞では2人の女優が掛け合い漫才のように候補作品を紹介していました。
 ドキュメンタリー長編賞を受賞した『アメリカン・ファクトリー』の受賞演説では、年々悪化してきている労働環境を改善するため、世界の人々が連帯し、行動を起こす勇気を持つことの重要さが語られていました。
 そしてドキュメンタリー短編賞を受賞した監督は、受賞演説で「自分は映画作りをフランク・キャプラから学んだ」と言い、それを聞いた私は懐かしい名前を聞いて、ちょっとびっくりしました。
 助演女優賞の受賞者は「この賞はブルース・ダーンとダイアン・ラッドに捧げる」と言い、かなり挑発的に、貧富の差の問題、白人とその他の人種を分ける「差別」の問題を取り上げていて、演説が終わると、会場はスタンディングオベーションに包まれていました。
 録音賞は一篇の映画をワンシーン・ワンカットで撮った作品『1917 命をかけた伝令』が受賞し、編集賞と視覚効果賞もこの映画が受賞していました。
 国際長編映画賞をまた「パラサイト~」が受賞すると、またも会場全員がスタンディングオベーション。
 その後、最優秀歌曲賞にノミネートされている「もう一度自分を愛そう」をなんと、エルトン・ジョン本人が演奏してくれました。
 次のプレゼンターは、シガニー・ウィーヴァーを中心にした3人の女性で、コンダクターも史上初めての女性で編成も全員女性、女性の作曲家が作曲した映画『ジョーカー』の音楽が演奏されるという女性三昧のコーナーもありました。
 そして発表された歌曲賞は映画『ロケットマン』の曲を作ったエルトン・ジョン(ちなみに彼は自分が同性愛者だということを公言しています)に贈られることが発表されると、ここでもすごい歓声と拍手の渦に!
 そして監督賞。『パラサイト~』の監督ポン・ジュノの名前が呼び上げられると、またもやスタンディングオベーション。ポンさんは師と仰ぐスコセッシ監督(会場に来ていました)に賛辞を述べ、自分を発見してくれたタランティーノにもお礼を述べて、「今日は朝まで飲み明かします!」というとまた大歓声とすごい拍手の嵐に!
 そして次はスピルバーグが、この1年間に亡くなった映画関係者を悼む「トリビュートコーナー」が始まることを告げると、今年のグラミー賞を総なめしたビリー・アイリッシュが「Yesterday」を歌う中、京マチ子さんやビビ・アンダーソンさん(ご存知ベルイマン監督の常連だった女優さんです)、ドリス・デイさん、ピーター・フォンダさん、カーク・ダグラスさんらの写真が次々に映し出されました。
 主演男優賞に選ばれた『ジョーカー』のホアン・フェニックスは、多様性の大切さを説き、人間が地球において自己中心的であること、しかし人間には知恵があるので、過去にこだわらず、共に成長していけるはずだと述べ、自分の兄が言った言葉「愛をもって救済に走れば平和が追って来る」を紹介すると、ここでもスタンディングオベーションが起こるのでした。
 主演女優賞を受賞した『ジュディ 虹の彼方に』の女優さんは、自分は移民の出だと自己紹介し、心を一つにして団結すれば、移民の差別はなくなると言うと、これもスタンディングオベーション。「ジュディ・ガーランドは今再評価されつつある。オスカーを取ることがなかった彼女の代わりに私がこの賞をもらいます」と言うと、これもスタンディングオベーション。
 そして最後に現われたのはリベラル派で知られるジェーン・フォンダさん(いわずもがなですが、ヘンリー・フォンダの娘で、去年亡くなったピーター・フォンダのお姉さん)が作品賞のプレゼンターとして登場すると、それだけでスタンディングオベーション! 彼女は「映画は変化を起こすことができる」と言い、また『パラサイト~』が受賞作であることを告げると、ポン・ジュノ監督は「チェーンソーでオスカー像を切って、他の候補者の監督たちと分け合いたい」とジョークを飛ばしたあと、『パラサイト~』の関係者が全員登壇し、大団円を迎えるのでした。

 反トランプの姿勢が明白に見て取れる授賞式で、久しぶりに「アメリカの良心」という言葉を思い出しました。関係ありませんが、がんばれ! バーニー・サンダース!!

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