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石井輝男監督『花と嵐とギャング』その1

2011-08-25 05:16:00 | ノンジャンル
 蓮實重彦先生が著書の中で絶賛(?)していた『犬猫』の監督、井口奈己さんが監督・共同脚本・共同編集を手がけた'08年作品『人のセックスを笑うな』をWOWOWの192チャンネルで見ました。永作博美さん、松山ケンイチさん主演、美術は何と木村威夫さん、敢えて奥行きを消した画面で構成された映画でしたが、確かに冒頭のシーンを見た限り、結構面白そうだったのにもかかわらず、2時間超の時間を付き合う気にはなれず、早送りで見させていただきました。申し訳ありません。

 さて、石井輝男監督の'61年作品『花と嵐とギャング』をスカパーの東映チャンネルで見ました。
 羽田に着いた香港ジョー(鶴田浩二)は両脇を外人に固められ、拉致されそうになりますが、外人の車には彼の義理の弟のスマイリー(高倉健)が先回りしていて事なきを得ます。神戸の会長の元へ金を届けたジョーは会長から、ジョーの弟のマサオに最初の仕事として裏切り者の山田(潮健児)を始末をさせようと思っていると打ち明けられますが、仕事の話に私情は挟みませんと言って、ジョーは立ち去ります。マサオは原っぱで山田を射殺しようとしますが、家族がいると言って命乞いをする山田をなかなか殺すことができません。するとそこに現れたジョーは、お前に殺しは無理だと言って銃をマサオから取り上げ、殺すところを見ていたいかとマサオに言って、マサオをその場から遠ざけると、山田を沖縄に逃がしてやります。
 スマイリーが刑務所で3年を過ごしている間に、会長の片腕として伸し上がったツンパはスマイリーに銀行強盗の話を持ちかけ、実行部隊のリーダーにされたスマイリーは、スマイリーの妻でジョーの妹、マサオの姉でもある「女」と話し合い、マサオ、女癖の悪い「ウィスパー」、それに以前に何度も自分の女に手を出されたことを怨みに思い、ウィスパーの命を狙っている「楽隊」(江原真二郎)を加えて、銀行強盗の計画を立てます。しかしツンパは部下を強盗現場に潜入させて犯行のジャマをし、スマイリーを現行犯逮捕させて刑務所に逆戻りさせようとしているのでした。犯行当日。突然の雷雨の中、順調に犯行は進みますが、ツンパが送り込んでいた部下(八名信夫)が「楽隊」に掴みかかり、「ウィスパー」は反射的に二人もろとも撃ち、ツンパの部下を射殺、「楽隊」にも大ケガを負わせます。大金を無事に得た彼らでしたが、色気を出したマサオは金を一人で持ち逃げしてしまいます。ツンパとウィスパーはスマイリーと「女」にマサオとぐるなんだろうと言いますが、スマイリーは犯行を邪魔しようとした男がツンパの部下であることを見抜き、逆にそのことを会長に黙っていてやるから、マサオを許してくれるよう、一緒に会長に詫びを入れるようツンパに命じます。(明日へ続きます‥‥)

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